「沖縄タイムス」記事の一部だが、新コロによる経済不況は観光依存の経済である都道府県ほど厳しいわけである。
その沖縄県がこの状況から抜け出す根本的政策を私はこの前示したのだが、その一部は意図的に空白のまま掲載した。それは、新コロ詐欺から「一(いち)抜けた」をすること、日本政府の経済的政治的支配から距離を置くことが書かれていたからだ。後者は、日本政府自体が沖縄を継子扱いしてきたのだから当然だが、しかし、その反面、これまでは「沖縄振興予算」も(大半は本土に還流し、中抜きされただろうと推測できるが)沖縄には注ぎ込まれてきて、その為に、道路の整備などは他府県にくらべて恵まれているが、沖縄県自体の観光政策はゼロに等しかったと私は見ている。沖縄観光に来る人間の目的の半分以上は沖縄の自然を満喫するためだが、それに沖縄はどれだけ手を貸しているか、ということだ。沖縄に琉舞や民謡目当てで来る客がどの程度いるのか、戦跡を見て満足する人間がどれほどいるのか、ということだ。
要するに、沖縄県は観光客を本気でもてなしてきたか、ということだ。雨や台風に遭遇したら、観光価値がゼロになるような、「お天気頼み」の旅行でいつまで観光客を騙すのか、ということだ。
私が前に書いた「コスモポリタンアイランド」計画は、その抜本的改革案のひとつにすぎない。もっといいアイデアがあるなら、それを採用すればいい。「カーニバルアイランド」でも「チャンプルーアイランド」でも何でもいいのである。要は、観光客が心から満足し、楽しめる旅行を与えることができるか、ということなのである。
そして、沖縄県は観光だけでなく、「生活の場」としても全国有数に恵まれていると私は思っている。それは、四季を通して温暖であることだ。冬にも風呂ではなくシャワーだけで過ごせ、暖房が無くても凍死の心配がない、ということ。空き家が豊富にあること、恵まれた自然の景観が心に安らぎを与えること、等々だ。
そうした「資産」を沖縄県は十分に活かしていない、と私は思っている。中央政府の沖縄振興予算はこれからさらにどんどん削られていくだろう。つまり、沖縄は自活する道を選ぶしかないのである。そのためのスタートを今すぐ切るべきだ、というのが私の考えだ。
このまま、のんべんだらりと座して窮するのを待っていていいのか。
(以下引用)
[解説]経済の低迷は底が見えず 沖縄県民を励ます展望を示せるか 玉城デニー知事
2021年2月15日 06:00有料
新型コロナウイルス感染症という未曽有の危機を前に、これほど管理能力が問われた1年はなかったのではないか。沖縄県の玉城デニー知事の言葉を借りれば「走りながら考え、考えながら走る」県政運営だった。
関係者によると、試行錯誤の中で経済への影響を小さくしながら、感染を抑え込み、医療崩壊を防ぐ道筋は見えてきたという。一方、経済の落ち込みは底が見えず、厳しい財政状況で試練は続く。
行政の役割は感染者の把握と情報発信、治療や感染拡大の抑止、経済や生活の支援と多岐にわたる。いずれも県が中心的に...
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