新型コロナウイルス感染症という未曽有の危機を前に、これほど管理能力が問われた1年はなかったのではないか。沖縄県の玉城デニー知事の言葉を借りれば「走りながら考え、考えながら走る」県政運営だった。


 関係者によると、試行錯誤の中で経済への影響を小さくしながら、感染を抑え込み、医療崩壊を防ぐ道筋は見えてきたという。一方、経済の落ち込みは底が見えず、厳しい財政状況で試練は続く。


 行政の役割は感染者の把握と情報発信、治療や感染拡大の抑止、経済や生活の支援と多岐にわたる。いずれも県が中心的に...