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徽宗皇帝のブログ

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為替相場は誰が決めている?
「櫻井ジャーナル」記事から転載。
私がギリシャ問題について、何の根拠もなく直感的に言ってきたことを、博学多識の「櫻井ジャーナル」氏が後押ししてくれたような気分だ。ついでに、「阿修羅」記事から、それと正反対の意見の記事も転載しておく。つまり、ギリシャがドラクマを発行しても、そんなのは紙くず同然で、意味が無い、という意見である。
はたしてそうか。そもそも、為替相場というのは、どこで誰が決めているのか。
案外、金相場と同じことで、ロンドンかどこかの一室で、4、5人のユダヤ人が適当に決めているのではないか。それをこっそりと世界中の中央銀行に指示して、まるで合理的根拠で為替相場が決まっているかのように見せているだけではないのか。まあ、こんなのは妄想だ、と言われてもいいし、為替相場が各国の実体経済の力とある程度連関して動いていることは認めるが、その大元の数字はどこかの誰かが自分たちに都合よく適当に決めているような気もするのである。ちょうど、国政選挙での自民党の得票数とか、安倍内閣の支持率の数字のように。(笑)

(以下引用)


2015.06.29
カテゴリ:カテゴリ未分類
 不正な手段で多額の借金を背負わされ、返済は不可能な状態だと仮定しよう。しかも貸し手は高利貸し。取り立てに応じていれば、生活が成り立たないのだが、カネ貸しは身ぐるみ剥ごうとする。そこで高利貸しが生活のさらなる切り詰めを条件にして生活資金を貸そうと言ってきたとき、これを「支援」と言うことはできない。

 ギリシャを財政危機に陥れたのはゴールドマン・サックスをはじめとする巨大銀行やヘッジファンド、そうした集団と手を組んでいたギリシャの腐敗した支配層だと言え、その責任を問うためにも金融機関を徹底的に調べる必要があるのだが、そうしたことは行われていない。IMF、ECB(欧州中央銀行)、EC(欧州委員会)のトロイカはギリシャの庶民に責任を押しつけ、年金や賃金を大幅に減額、社会保障の水準を下げ、失業者を増やそうとするばかりだ。

 ロナルド・レーガン政権で財務次官補を務めたロバート・クレイグ・ロバーツなどは、財政危機への対処として通貨を刷るという手段もあると指摘している。ECBはヨーロッパの金融システムを守るために行っていることをギリシャに対しても行えば良いと言っている。こうしたことをするとインフレを招くと教科書は説明しているが、今の世界では通用しない理論。実際、そうしたことは起こっていない。

 日本でも日銀の黒田東彦総裁が「量的・質的金融緩和(異次元金融緩和)」を推進しているが、インフレにはなっていない。生産力をなくしたアメリカでは物を買うためにドルを発行するが、それは金融市場へ流れ込んでバブルになり、インフレにはならない。

 つまり、IMF、ECB、ECがその気になれば、ギリシャは助かるのだが、このトロイカや、その背後のウォール街はギリシャを助けるつもりはないのだとロバーツは言う。その通りだ。先日、ギリシャは天然ガス用のパイプラインを建設するためにロシアから融資を受けることになったが、助かる道はロシアと手を組むしかない。

 勿論、ウォール街は決して許さないだろう。歴史を振り返ると、アメリカの支配層は自分たちのカネ儲けを邪魔する人びとを排除してきた。暗殺やクーデターは珍しくない。ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ大統領もEUと組んで国を破綻させるのではなく、良い条件を出したロシアへ接近しようとした結果、ネオコン/イスラエル第一派が主導するクーデターで排除された。NATO加盟国であるギリシャにはイタリアのグラディオとつながっている秘密部隊(テロ部隊)が存在していることを忘れてはならない。

 ボリス・エリツィン時代のロシアでも財政は破綻、金融緩和と私有化で一部の人びとは巨万の富を築いた。ギリシャの遺跡を巨大資本は、よだれを垂らしながら眺めていることだろう。そうした状況をギリシャ政府も熟知しているはずで、だからこそ7月5日に国民投票を実施すると発表、トロイカ側もそうした事情を理解しているので「金融支援プログラム」の延長を拒否したわけだ。

 IMFの出したGDP(国内総生産)の見通しによると、2010年には−4.0%だが、11年になると−2.6%に改善、12年は+1.1%、13年は+2.1%になるはずだったが、実際は遥かに悪く、−4.9%、−7.1%、−7.0%、−4.2%と下がり続けた。失業率は11.8%、14.6%、14.8%、14.3%になるとIMFは見通していたが、実際は12.6%、17.7%、24.3%、27.3%だ。

 ギリシャ国民はトロイカの政策を明確に拒否しているが、こうした経済の悪化を見るだけでも、その理由はわかる。それでもトロイカは獲物が逃げることを許さない。激しい戦いが始まりそうだ。



(引用2)



ギリシャ問題の帰趨
http://www.asyura2.com/15/hasan98/msg/355.html
投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 30 日 23:16:50: tW6yLih8JvEfw
   
 

ギリシャ問題の帰趨

  広木 隆「ストラテジーレポート」

コンピュータの能力は、人間のプロ棋士と互角の勝負ができるところまで発達している。対極の勝負になると、まだ人間の棋士に分があるようだが、先の手を読む能力では、当然のようにコンピュータには敵わない。



ギリシャ問題の着地点をコンピュータに解読させれば、あっというまに結論に至る。人間にやらせるから、いちいち途中のプロセスでつっかかるのだ。



630日のIMFへの返済はできない。しかし、すぐにはデフォルト(債務不履行)の判定にはならないから、これは大きなリスクではない。問題は75日の国民投票だ。EU側から要求されている緊縮策を受け入れるか、それともこれ以上の緊縮には耐えられないと言ってNoを突き返すか、状況は予断を許さない。Yesとなった場合、チプラス首相は退陣し、新しい連立を模索、そして再びEUとの交渉テーブルに着く。Noとなった場合は一気にギリシャのユーロ離脱懸念が高まる...とかなんとか、このあたりのシナリオは日経新聞あるいは他のメディアなどで、ごまんと解説が載っているから、それを読んでいただけば、こと足りる。



時間がないひとは、結論をコンピュータに尋ねればよい。途中のどうでもいいプロセスをすっ飛ばして、着地点を示してくれるだろう。それは、どう転んでも、ギリシャにはカネがない、ということであり、そしてカネは天から降ってくるものでも地からわいてくるものでもない、ということだ。



ユーロを離脱すれば元の通貨ドラクマを発行できる。その通り、いくらでもドラクマを刷ることはできるだろう。しかし、それはおカネではない。財政破綻した国家が刷るおカネを、おカネと信じて使うひとがいるだろうか。僕ならドラクマを手にした瞬間にユーロかドルに換える。誰もがそうするだろう。結局、それは紙くずであっておカネではない。従って、ユーロ離脱・ドラクマ復活というプランはちょっと考えれば実現不可能であることは誰でもわかる。



まずこのままでは銀行を開けられない。銀行を開けられなければおカネが使えないから経済が成り立たない。そもそもギリシャの銀行にだっておカネがない。



つまり、結論は、ギリシャにカネがない以上、誰かに用立ててもらわなければ、どうにもならないということである。誰が用立ててくれるのか。EUであり、ECBでありIMF以外にいない。結局、選択肢はひとつしかなく、これまでのようにトロイカからの資金援助を仰ぎながら、つつましく暮らし財政を立て直すしかギリシャに道はない。ウルトラCもスーパーマジックもない。だったら、最後はそこに帰結する。



結論はそれ以外にないのだけれど、そこに行き着くまでのプロセスをゲームの材料にする連中がいっぱいいる。しばらくギリシャのドタバタで稼ごうという連中だ。彼らの言い分はこうだ。


ギリシャの問題がギリシャにとどまらず他に波及するのがリスクだと。



確かに2年前の欧州債務危機の際にはポルトガル、スペイン、イタリアなど南欧諸国に危機が波及した。しかし、当時レポートで述べた通り、欧州債務危機の本質は「投機」であり、投機を抑えるためにECBが果敢に対応したら、即座に危機は沈静化した。現在は、ECBの緩和姿勢 - 信用緩和もふくめて - はさらに強化されており、まったく他に伝播する気配がない。南欧諸国の国債は当然売られ利回りは上昇したが、限定的である。6月の高値にすら届いていない。



そして肝心のユーロが、世界同時株安を横目に買い戻されて、先週末の水準に戻っている。金融・為替市場は意外なほど落ち着いている。



それもそのはずだ。いまやギリシャの債務を負担しているのは公的機関だけで、民間の金融機関の資金はほとんど入っていない。ギリシャ崩壊⇒世界的な金融不安、というリスクはほぼゼロである。



バブル崩壊が金融危機を招くのは、先進国の金融機関がレバレッジをかけてカネをその市場にぶちこんでいる場合のみである。その意味では中国株のマーケットが崩壊しても、危機は世界には拡大しない。



ギリシャ問題の落ち着きどころは、逆説的だが、市場がこの材料に飽きるのを待つしかない。待ったところで世界の経済・市場に悪いことは起こらない。巷間、言われる「ギリシャ悲劇」が起こるのはギリシャだけの話である。



(※)印刷用PDFはこちらよりダウンロードいただけます。


https://info.monex.co.jp/report/strategy/index.html  

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