このような存在が社会的に害悪以外の何者でもないことは明白だ。それを自覚しているからこそ、自己防御のために米軍基地は金網で守られ、沖縄県民に常に銃を向けているのだ。必要悪? はたして本当に必要なのか? 誰にとって?
なお、
同市の飲食店従業員ロバートソン・太陽ジェフ被告(24)=大麻取締法違反罪で起訴=から「譲り受けた」と供述しているという。
は、逆だろう。本当は軍属を通じて基地から外に麻薬が流れたのではないか。米軍に被害を及ぼさないために「流れ」を逆に言っているのだと私は推理する。日本の法律より米軍のほうが怖いから、である。
(以下引用)
沖縄の米軍属ら4人逮捕 覚醒剤取締法違反などの疑い
井上怜
2016年5月31日19時26分
覚醒剤を密輸したなどとして、沖縄県警は米国籍で米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に勤める軍属の男2人と、日本人の男女2人を覚醒剤取締法違反や大麻取締法違反の容疑で逮捕し、31日発表した。4人はすでに起訴されている。
県警によると、米軍属ミルトン・リッチモンド・キングセカンド被告(51)=沖縄県沖縄市=を覚醒剤取締法違反容疑、米軍属ブレボン・ケントレル・キー被告(23)=同=を大麻取締法違反容疑で4~5月にそれぞれ逮捕した。2人は嘉手納基地内の店舗で販売員として働く同僚という。
キング被告は4月2日、米国から自宅宛ての国際郵便で、覚醒剤28グラム(末端価格約196万円)を輸入したとされる。「自分で使う目的だった」と供述しているという。キー被告は4月12日、自宅で乾燥大麻23グラムを所持したとされる。同市の飲食店従業員ロバートソン・太陽ジェフ被告(24)=大麻取締法違反罪で起訴=から「譲り受けた」と供述しているという。
県警の説明では、沖縄地区税関の通報を受け、キング被告と知人で同市の無職宮城アミナアンサー被告(31)=覚醒剤取締法違反罪で起訴=を4月に逮捕。携帯電話の履歴から、キング被告がキー被告らと薬物に関するやりとりをしていたのが分かったという。
県警によると、今年薬物事件で検挙された米軍関係者は、今回を除き4月末までに8人に上るという。(井上怜)
(追記)別件の記事だが、「リテラ」から参考までに。
日米地位協定は、互恵的、つまり対等ではない。軍事基地を置き、同協定で定める特権を受けるのは、アメリカのみで、その逆はない。日本の自衛隊がアメリカ国内に基地を置き同じ地位協定の特権を得られる、という話ではない。
今回の沖縄の遺体遺棄事件は、日米地位協定上の「公務外」のものだ。それに対して「公務内」の事件であれば、軍事業務上の過失であるから、アメリカに第一次裁判権があり、軍人であれば米軍法で。今回の被疑者のように軍属(米軍と契約関係にある米国籍の民間人)であれば軍事域外管轄権法で裁かれる。
「公務外」つまり軍事業務上の過失でない場合は、軍人も軍属も、日本に第一次裁判権があるが、米軍が被疑者を先に確保したら、身柄は日本側に渡さなくてもいいことになっている。
つまり、被疑者にとっては犯行後即座に基地に逃げ込むのが一番なのだが、今回の事件では、米軍より先に県警が身柄を確保したので地位協定特権が壁にならなかった。それは単に、この仕組みのお陰なのだ。
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