マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-effda3.html
<転載開始>
2025年1月3日
論説
ロシアは決して苦しまない。犠牲者は、アメリカ資本や手先バンデラ派の策略やヨーロッパの愚かな政治家連中のせいで悲惨な経済的困難に陥っているヨーロッパ市民だ。
❗️Telegram , Twitter , と VK でご参加願いたい。
お問い合わせ:info@strategic-culture.su
新年は、アメリカ支配のもと、経済的暗黒と絶望的領地へと欧州が不可逆的に滑り落ちていくのを予感させる新時代で幕を開けた。
ウクライナのネオナチ政権と、ヨーロッパの奴隷化を、ある種解放として歓迎する哀れなヨーロッパ政治家連中の支援のおかげで、ヨーロッパを完全支配するという数十年にわたる野望をアメリカは実現したのだ。
ヨーロッパの人々は不吉な経済的困難に直面している。自信を持って我々がそう言えるのは、最も基本的経済資源である燃料エネルギーが、欧州連合にとって今後更に高価になり、供給不安定になるためだ。
ロシアとヨーロッパの数十年にわたるエネルギー関係は今や遮断された。これは驚くべき無謀な自滅行為の最終段階のようだ。ロシア天然ガス供給をEU首脳が故意に停止したことで引き起こされたエネルギー危機で、EU経済は苦境に立たされている。そして今最後の主要輸送経路が閉鎖され、ヨーロッパは経済的、社会的、政治的自滅に向かっている。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-effda3.html
<転載開始>
2025年1月3日
論説
ロシアは決して苦しまない。犠牲者は、アメリカ資本や手先バンデラ派の策略やヨーロッパの愚かな政治家連中のせいで悲惨な経済的困難に陥っているヨーロッパ市民だ。
❗️Telegram , Twitter , と VK でご参加願いたい。
お問い合わせ:info@strategic-culture.su
新年は、アメリカ支配のもと、経済的暗黒と絶望的領地へと欧州が不可逆的に滑り落ちていくのを予感させる新時代で幕を開けた。
ウクライナのネオナチ政権と、ヨーロッパの奴隷化を、ある種解放として歓迎する哀れなヨーロッパ政治家連中の支援のおかげで、ヨーロッパを完全支配するという数十年にわたる野望をアメリカは実現したのだ。
ヨーロッパの人々は不吉な経済的困難に直面している。自信を持って我々がそう言えるのは、最も基本的経済資源である燃料エネルギーが、欧州連合にとって今後更に高価になり、供給不安定になるためだ。
ロシアとヨーロッパの数十年にわたるエネルギー関係は今や遮断された。これは驚くべき無謀な自滅行為の最終段階のようだ。ロシア天然ガス供給をEU首脳が故意に停止したことで引き起こされたエネルギー危機で、EU経済は苦境に立たされている。そして今最後の主要輸送経路が閉鎖され、ヨーロッパは経済的、社会的、政治的自滅に向かっている。
元旦、水曜日、ロシア産ガスの欧州連合向け最後の供給ルートをウクライナ政権が遮断した。ステパン・バンデラや他のナチス時代のファシストを賛美するこの政権は、ロシア嫌いと、容赦ない腐敗で、事実上、欧州連合全体を人質に取っている。
ウクライナ政権の傲慢さと大胆さには驚かされる。ウクライナ政権には選挙で選ばれた指導者がおらず(昨年ゼレンスキーが選挙を中止した)、EU加盟国でもないのに、ヨーロッパ納税者から数千億ユーロもの税金を搾り取っていながら、今やロシアからEUへの最後のガスパイプラインを一方的に閉鎖したのだ。
皮肉にも、このパイプラインは「友好パイプライン」と呼ばれていた。1970年代に構想され、1980年代に運用が開始され、ロシアの西シベリアからEUに天然ガスを送っていた。陸路で多額の通過料をウクライナは受け取っていた。数十年にわたる大陸横断協力の時代は、12月31日にバンデラ派政権により粉砕された。この政権には「ロシアの血の資金を阻止するため」の行動は高潔だと主張する厚かましささえある。
信じられないことに、このウクライナの行動を、ロシアへのエネルギー依存からの解放だとヨーロッパ各国指導者連中が称賛した。欧米メディアには、この輸出停止を扇動した悪役にロシアを仕立て上げようとしたものもいた。例えば、ニューヨークに拠点を置く外交問題評議会は「ロシア、ウクライナ経由のヨーロッパへの天然ガス輸出を停止」という見出しで、現実を逆転した。
名誉のために言っておくと、スロバキア首相ロベルト・フィツォは、EU加盟27カ国中、唯一まともな指導者のようだ。ウクライナによるヨーロッパのエネルギー供給と経済への「妨害行為」を彼は非難した。その結果、本格的な経済破綻に欧州連合は直面しているとフィツォは警告した。 ウクライナ経由ルートはスロバキア、オーストリア、イタリア、チェコ共和国にガスを供給していた。今後これらの国々は国際市場で代替供給源を見つけなければならない。ウクライナ経由ルートは差し迫るエネルギー危機に直面しているモルドバにもガスを供給していた。モルドバ政府は過去のガス供給に対する未払い金を抱えているとロシアは主張している。
ドルージバ(友好)パイプラインは、欧米諸国とソ連の冷戦時代に構想されたものだが、友好と協力の時代を思い起こさせる。全長4,500キロのパイプラインは、一部ドイツ資本により資金提供された。
冷戦時代のもう一つの野心的な供給ルートは、シベリアからポーランド、ドイツまで4,100キロ以上を走るヤマル・パイプラインだった。その運用は、ウクライナでの戦闘勃発を受けて、2022年にポーランドにより停止された。
ロシアからドイツまでバルト海海底1,200キロにわたり敷設されたノルドストリーム1と2のパイプラインは、2022年に爆破された。尊敬される調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュによれば、この秘密破壊行為は、ジョー・バイデン大統領の命令下、アメリカが実行したのは確実だという。
結局、ロシアからヨーロッパへの天然ガス供給経路は全て廃止された。唯一残っているのは、黒海海底をトルコまで流れるトルコ・ストリームだ。しかし、このパイプラインは主にEUに加盟していないバルカン諸国に供給している。
ロシアは、二年で、EU天然ガス輸入の主要供給国(40%以上)から二流供給国に転落した。この驚異的市場混乱の最大勝者はアメリカで、EUへの液化天然ガス輸出は三倍になった。もう一人の勝者はEU非加盟国ノルウェーだ。ヨーロッパへの他の天然ガス供給国はアゼルバイジャンとアルジェリアだ。
だが、エネルギー貿易のこの大規模再編によりヨーロッパに課せられた未曾有の追加費用は、EUの経済や産業や家庭に壊滅的負担を強いている。新パイプラインを建設する必要があり、また船舶輸送される液化ガスを受け取るための新ターミナルも建設する必要がある。アメリカ・ガスの輸出価格はロシア・ガスより30~40%高い。
エネルギー価格上昇によるドイツ経済の低迷は、豊富で安価なロシア天然ガス供給停止が直接原因だ。しかも、状況は一層悪化するだろう。ドイツの悲惨な運命は、EU全体がまっさかさまに陥いる経済的苦境の前兆だ。
ヨーロッパ経済衰退の歴史は明白で、露骨でさえある。
もちろん、これは全て、自国権益のために、アメリカが欧米「同盟諸国」を利用、悪用しているのだ。欧米帝国主義者にとって、同盟国など存在せず、あるのは権益だけだ。そして、アメリカはその格言を徹底的に実行している。
数十年間、EU・ロシア間エネルギー貿易にアメリカは激しく反対してきた。1980年代、ロナルド・レーガン大統領政権は、経済制裁をちらつかせ、ドルージバ(友好)パイプライン開発を阻止しようと全力を尽くした。欧州とソ連が協力関係を築くのを望んでいないとアメリカは公然と主張していた。
少なくとも以前は、欧州各国政府は、より独立性と意志の強さを持っているように見えた。ガス・プロジェクトを閉鎖せよというワシントンの要求をドイツ、フランス、イタリアなどは拒否していた。
ヨーロッパへのエネルギー供給国としてロシアに取って代わるというアメリカ長年の戦略目標が今や実現したのだ。アメリカ人の軍事工作員がヨーロッパ・インフラを攻撃していることは、絶望的な時代と無法状態を象徴している。
ノルドストリーム・パイプライン爆破とウクライナでの代理戦争により、アメリカとNATO代理勢力の戦略目標は実現された。狙いは、ドイツ(ヨーロッパ)を抑え込み、アメリカを入り込ませ、ロシアを締め出すことだった。
アメリカとヨーロッパのエリート連中が説く自由市場資本主義と、ルールに基づく秩序は、これで終わりだ。その実践は、銃口を突きつけた野蛮な経済競争と支配だ。アメリカ帝国主義の悪巧みによる、この「大ゲーム」で何百万人もの命が奪われ、ウクライナでの代理戦争は核による第三次世界大戦へとエスカレートする危険をはらんでいる。
ナチスの過去を彷彿とさせるバンデラ政権は、ヨーロッパをアメリカがワシントンの帝国主義的欲望の奴隷にすることを可能にした。
悲しいことに、ヨーロッパ・エリート政治指導者の一団は、ロシア嫌いと、君主アメリカに対する卑屈さにとらわれており、ロシアを切り離すことに大喜びしている。
ロシアは被害を受けるまい。ロシアの膨大なエネルギー資源は利益が出る代替国際市場を見いだしつつある。犠牲者は、アメリカ資本と、そのバンデラ派の手先や、ヨーロッパの愚かな政治家連中の策略により、悲惨な経済的困難に陥っているヨーロッパ市民だ。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/01/03/its-gas-uncle-sam-and-banderite-bandits-destroy-europe-while-euro-lackeys-hail-liberation/
ウクライナ政権の傲慢さと大胆さには驚かされる。ウクライナ政権には選挙で選ばれた指導者がおらず(昨年ゼレンスキーが選挙を中止した)、EU加盟国でもないのに、ヨーロッパ納税者から数千億ユーロもの税金を搾り取っていながら、今やロシアからEUへの最後のガスパイプラインを一方的に閉鎖したのだ。
皮肉にも、このパイプラインは「友好パイプライン」と呼ばれていた。1970年代に構想され、1980年代に運用が開始され、ロシアの西シベリアからEUに天然ガスを送っていた。陸路で多額の通過料をウクライナは受け取っていた。数十年にわたる大陸横断協力の時代は、12月31日にバンデラ派政権により粉砕された。この政権には「ロシアの血の資金を阻止するため」の行動は高潔だと主張する厚かましささえある。
信じられないことに、このウクライナの行動を、ロシアへのエネルギー依存からの解放だとヨーロッパ各国指導者連中が称賛した。欧米メディアには、この輸出停止を扇動した悪役にロシアを仕立て上げようとしたものもいた。例えば、ニューヨークに拠点を置く外交問題評議会は「ロシア、ウクライナ経由のヨーロッパへの天然ガス輸出を停止」という見出しで、現実を逆転した。
名誉のために言っておくと、スロバキア首相ロベルト・フィツォは、EU加盟27カ国中、唯一まともな指導者のようだ。ウクライナによるヨーロッパのエネルギー供給と経済への「妨害行為」を彼は非難した。その結果、本格的な経済破綻に欧州連合は直面しているとフィツォは警告した。 ウクライナ経由ルートはスロバキア、オーストリア、イタリア、チェコ共和国にガスを供給していた。今後これらの国々は国際市場で代替供給源を見つけなければならない。ウクライナ経由ルートは差し迫るエネルギー危機に直面しているモルドバにもガスを供給していた。モルドバ政府は過去のガス供給に対する未払い金を抱えているとロシアは主張している。
ドルージバ(友好)パイプラインは、欧米諸国とソ連の冷戦時代に構想されたものだが、友好と協力の時代を思い起こさせる。全長4,500キロのパイプラインは、一部ドイツ資本により資金提供された。
冷戦時代のもう一つの野心的な供給ルートは、シベリアからポーランド、ドイツまで4,100キロ以上を走るヤマル・パイプラインだった。その運用は、ウクライナでの戦闘勃発を受けて、2022年にポーランドにより停止された。
ロシアからドイツまでバルト海海底1,200キロにわたり敷設されたノルドストリーム1と2のパイプラインは、2022年に爆破された。尊敬される調査ジャーナリスト、シーモア・ハーシュによれば、この秘密破壊行為は、ジョー・バイデン大統領の命令下、アメリカが実行したのは確実だという。
結局、ロシアからヨーロッパへの天然ガス供給経路は全て廃止された。唯一残っているのは、黒海海底をトルコまで流れるトルコ・ストリームだ。しかし、このパイプラインは主にEUに加盟していないバルカン諸国に供給している。
ロシアは、二年で、EU天然ガス輸入の主要供給国(40%以上)から二流供給国に転落した。この驚異的市場混乱の最大勝者はアメリカで、EUへの液化天然ガス輸出は三倍になった。もう一人の勝者はEU非加盟国ノルウェーだ。ヨーロッパへの他の天然ガス供給国はアゼルバイジャンとアルジェリアだ。
だが、エネルギー貿易のこの大規模再編によりヨーロッパに課せられた未曾有の追加費用は、EUの経済や産業や家庭に壊滅的負担を強いている。新パイプラインを建設する必要があり、また船舶輸送される液化ガスを受け取るための新ターミナルも建設する必要がある。アメリカ・ガスの輸出価格はロシア・ガスより30~40%高い。
エネルギー価格上昇によるドイツ経済の低迷は、豊富で安価なロシア天然ガス供給停止が直接原因だ。しかも、状況は一層悪化するだろう。ドイツの悲惨な運命は、EU全体がまっさかさまに陥いる経済的苦境の前兆だ。
ヨーロッパ経済衰退の歴史は明白で、露骨でさえある。
もちろん、これは全て、自国権益のために、アメリカが欧米「同盟諸国」を利用、悪用しているのだ。欧米帝国主義者にとって、同盟国など存在せず、あるのは権益だけだ。そして、アメリカはその格言を徹底的に実行している。
数十年間、EU・ロシア間エネルギー貿易にアメリカは激しく反対してきた。1980年代、ロナルド・レーガン大統領政権は、経済制裁をちらつかせ、ドルージバ(友好)パイプライン開発を阻止しようと全力を尽くした。欧州とソ連が協力関係を築くのを望んでいないとアメリカは公然と主張していた。
少なくとも以前は、欧州各国政府は、より独立性と意志の強さを持っているように見えた。ガス・プロジェクトを閉鎖せよというワシントンの要求をドイツ、フランス、イタリアなどは拒否していた。
ヨーロッパへのエネルギー供給国としてロシアに取って代わるというアメリカ長年の戦略目標が今や実現したのだ。アメリカ人の軍事工作員がヨーロッパ・インフラを攻撃していることは、絶望的な時代と無法状態を象徴している。
ノルドストリーム・パイプライン爆破とウクライナでの代理戦争により、アメリカとNATO代理勢力の戦略目標は実現された。狙いは、ドイツ(ヨーロッパ)を抑え込み、アメリカを入り込ませ、ロシアを締め出すことだった。
アメリカとヨーロッパのエリート連中が説く自由市場資本主義と、ルールに基づく秩序は、これで終わりだ。その実践は、銃口を突きつけた野蛮な経済競争と支配だ。アメリカ帝国主義の悪巧みによる、この「大ゲーム」で何百万人もの命が奪われ、ウクライナでの代理戦争は核による第三次世界大戦へとエスカレートする危険をはらんでいる。
ナチスの過去を彷彿とさせるバンデラ政権は、ヨーロッパをアメリカがワシントンの帝国主義的欲望の奴隷にすることを可能にした。
悲しいことに、ヨーロッパ・エリート政治指導者の一団は、ロシア嫌いと、君主アメリカに対する卑屈さにとらわれており、ロシアを切り離すことに大喜びしている。
ロシアは被害を受けるまい。ロシアの膨大なエネルギー資源は利益が出る代替国際市場を見いだしつつある。犠牲者は、アメリカ資本と、そのバンデラ派の手先や、ヨーロッパの愚かな政治家連中の策略により、悲惨な経済的困難に陥っているヨーロッパ市民だ。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/01/03/its-gas-uncle-sam-and-banderite-bandits-destroy-europe-while-euro-lackeys-hail-liberation/
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