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徽宗皇帝のブログ

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真珠湾攻撃という日本史上最大の愚行
日米開戦当時のアメリカは、日本との関係は「ハルノート」で悪化してはいたが、そんな勧告など無視していればいいだけの話で、それを戦争にまで突き進んだのは当時の軍部の好戦主義のためだったと私は思っている。(ABCD包囲ラインによる石油禁輸は痛かっただろうが、経済縮小での打開策はあっただろう。)昭和天皇自身、アメリカとの開戦には非常な危惧の念を抱き、そう発言した記録があったと私は記憶している。つまり、「やる必要のない戦争をやりたがる馬鹿」が軍人には多いということだ。なぜなら、軍部の高官たちは「自分たちは安全な場所にいて、まず死なないし、戦争で勝てば英雄となり、名声と富を手中にできる」からである。だから、民主主義国家はすべて「文民統制」の原則があるのである。
なお、現在、中国を「仮想敵国」とする言説が弥漫(びまん)しているが、愚論の最たるもので、日本が中国と戦争をする理由などひとつもないどころか、中国は日本経済の支え手ですらあるのである。そして、日中の国力差と軍事力の差は、日米戦争当時の日本と米国の差と同じくらいあるだろう。そういう相手と戦争するのは単に「戦争がしたいからする」キチガイだけだ。

(以下「逝きし世の面影」から引用)

高偏差値の知的エリート陸軍士官学校首席だった東条英機首相は当たり前ですが日米両国の国力差には大きな違いがあり、日本は全面戦争(長期持久戦)では勝てないと知っていたので大本営の立てた計画では、先ず①ドイツがソ連に短期決戦(バルバロッサ作戦)で簡単に勝利し、→次に②英本土上陸に成功、イギリスがドイツと講和(事実上の降伏)し、→その結果③日本やドイツなど枢軸国と戦争しているのはアメリカ一国なので戦意を喪失し、→それなら④短期の局地戦だった日露戦争のように日本側有利の講和条約をアメリカと結ぶとの作戦だったと毎日新聞オピニオン記事(2021年7月14日「それでも、日本人は「五輪」を選んだ 財政上の適切さを問い続けよ」)で加藤陽子(★注、安部晋三から首相の椅子を禅譲された菅義偉による不可解な日本学術会議任命拒否の6人のうちの一人)が明確に指摘している。
これは例えるなら、100円で買った宝くじ1枚が何回も連続で3億円当たるのと同じで馬鹿馬鹿しくて話にもならないが、そもそも日本はアメリカと「引き分け」を狙っていて勝つことは想定していなかったとの悲惨過ぎるオチ。

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