徽宗皇帝のブログ

共産主義を「私有財産の否定」、社会主義を「生産手段の共有化（国有化）と財産の平等化（に近づけること）」と規定し、まず共産主義と社会主義を分けた上で、「資本主義の長所と短所」「社会主義の長所と短所」を数え上げ、その両者を止揚する道が無いか、自分の頭で考えればよろしい。（共産主義は理念的にも不可能だろうから、考えなくていいと思う。）
現実には、完全な社会主義国も完全な資本主義国も存在しない。

資本主義国の福祉政策や社会保障は基本的に「富者から貧者への富の移転」であり、社会主義の一種である。米国で福祉政策や社会保障制度は「アカの思想だ」として共和党支持者などから常に非難されるのはそのため。

日本で貧困層や弱者がまがりなりにでも生きていけるのは、このような「資本主義の中のセーフティネットとしての社会主義的制度」のおかげである。

これまでに社会主義や共産主義を標榜してきた国は、それぞれの国独自の社会主義や共産主義であり、ほとんどは単なる「官僚支配国家」であった。
まあ、若い人たちは、他人の言葉による思考停止状態で満足せず、自分の頭で考えることである。

そして、毎度言うが、マルキシズムだけが社会主義というわけではない。私は、フェビアン協会的な「漸進的社会主義」こそが健全な、実現可能性のある社会主義だと思っている。





（以下引用）



2017年03月11日08:00