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徽宗皇帝のブログ

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米国に操られた日本





上に載せたのは、某サイトから取った画像だが、私はエマニュエル・トッドと、ジャック・アタリのどっちがどっちかよく混同する。どちらも姓がカタカナ3文字だからだろう。そしてどちらもフランス人だと思う。で、ジャック・アタリがDSお抱え評論家だというのはよく知られたことだろう。トッドはマシな方である。
で、そのトッドが、「問題は英国ではない、EUなのだ」と言っているのは面白いし、EUが大問題な存在だというのは私の前々からの主張だが、「問題は英国ではない」というのには私には異論があって、英国は、それこそ近現代での最悪の悪党国家であるのは言うまでもないことだ。世界の不幸はイギリスと、その後継者であるアメリカにすべて起因すると言っていい。もちろん、その根幹はロスチャイルドやロックフェラーなどDSである。

さて、ここで私が書こうとしているのは、あまり他の人が言わないことである。
それは、「第一次世界大戦も第二次世界大戦も、本質は欧州戦争であり、日本は参加する必要はまったく無かったし、参加しないことは十分に可能だった」ということである。
そもそも、満州事変は日清戦争の続きであり、部外者の欧米が口出しする資格など無かったのである。ただ、当時のシナに租借地(要するに部分的植民地)があった欧米(主に欧州)が文句をつけただけの話で、日本はそれを無視していればいいだけの話だったのだ。石油禁輸など、困るのは大企業や軍隊だけの話だ。それを馬鹿な軍部が、戦争不可避、と自分たちで勝手に盛り上がって、とうとう真珠湾攻撃という超馬鹿な行為をしてしまい、日本を戦争に引きずり込んだのである。もちろん、最終的な認可を昭和天皇がした以上、開戦の責任は天皇にあるが、天皇が果たしてまともな情報を耳に入れていたか、怪しいものだ。
昭和天皇の「開戦の詔」を載せておく。
まあ、自分(日本)は正しい、敵がすべて悪いというのは自己弁護の常套だが、「やむなく」米英との戦いに踏み切ったというのが天皇の認識だっただろう。つまり、米英の計算どおりになったわけだ。そしてそうさせた主な原因が日本軍の主戦派にあるのは間違いない。すでに515や226で国会は軍隊に対して物言うことに恐怖を持っていたのである。だから、ある種の陰謀論者が言うように、日本軍の上層部がアメリカ情報部に操られていた、という説も妥当性はある。すべてアメリカの目論見どおりになったのだから。

(追記)戦闘教師ケン氏の言葉を載せておく。上の文章では書いていないが、日本国民自身があの戦争に熱狂し、戦争反対者は非国民扱いされたという事実を今の人間は知っているのだろうか。

ポピュリズムとはそういうものでして、日本でも日清・日露戦争開戦時の熱狂から、賠償金が取れなかったことで発生した日比谷暴動、満州事変や南京陥落時の熱狂など、国民の支持があったからこそのミリタリズムであって、軍部が一人で勝手に暴走したわけではなかったにもかかわらず、全て軍部の責任にされています。今では、その軍部の責任すら否定されつつあり、国内的にはほぼ免罪状態です。
Posted by ケン at 2023年05月05日 20:21

詔 書


天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス


朕茲ニ米國及英國ニ對シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ勵精職務ヲ奉行シ朕カ衆庶ハ各々其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ逹成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ


抑々東亞ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄與スルハ丕顯ナル皇祖考丕承ナル皇考ノ作述セル遠猷ニシテ朕カ拳々措カサル所而シテ列國トノ交誼ヲ篤クシ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ之亦帝國カ常ニ國交ノ要義ト爲ス所ナリ今ヤ不幸ニシテ米英兩國ト釁端ヲ開クニ至ル洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ中華民國政府曩ニ帝國ノ眞意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ帝國ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提攜スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ相鬩クヲ悛メス米英兩國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レテ東洋制覇ノ非望ヲ逞ウセムトス剩ヘ與國ヲ誘ヒ帝國ノ周邊ニ於テ武備ヲ増強シテ我ニ挑戰シ更ニ帝國ノ平和的通商ニ有ラユル妨害ヲ與ヘ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ囘復セシメムトシ隱忍久シキニ彌リタルモ彼ハ毫モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益々經濟上軍事上ノ脅威ヲ増大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ歸シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衞ノ爲蹶然起ツテ一切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ

皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有衆ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス


 御 名 御 璽


  昭和十六年十二月八日


各国務大臣副書

開戦の詔書(現代文)

詔 書


神々のご加護を保有し、万世一系の皇位を継ぐ大日本帝国天皇は、忠実で勇敢な汝ら臣民にはっきりと示す。


私はここに、米国及び英国に対して宣戦を布告する。私の陸海軍将兵は、全力を奮って交戦に従事し、私のすべての政府関係者は務めに励んで職務に身を捧げ、私の国民はおのおのその本分を尽くし、一億の心をひとつにして国家の総力を挙げ、この戦争の目的を達成するために手違いのないようにせよ。


そもそも東アジアの安定を確保し、世界の平和に寄与する事は大いなる明治天皇と、その偉大さを受け継がれた大正天皇が構想されたことで、私が常に心がけている事である。
そして各国との交流を篤(あつ)くし、万国の共栄の喜びをともにすることは、帝国の外交の要としているところである。今や不幸にして、米英両国と争いを開始するに至った。
誠にやむをえない事態となった。このような事態は、私の本意ではない。


中華民国は、以前より我が帝国の真意を理解せず、みだりに闘争を起こし、東アジアの平和を乱し、ついに帝国に武器をとらせる事態に至らしめ、もう四年以上経過している。
幸いに国民政府は南京政府に新たに変わった。帝国はこの政府と、善隣の誼(よしみ)を結び、ともに提携するようになったが、重慶に残存する政権(蒋介石)は、米英の庇護を当てにし、兄弟である南京政府と、未だに相互のせめぎ合う姿勢を改めない。
米英両国は、残存する蒋介石政権を支援し、東アジアの混乱を助長し、平和の美名にかくれて、東洋を征服する非道な野望をたくましくしている。
(それだけでなく)与(くみ)する国々を誘い、帝国の周辺において軍備を増強して我が国に挑戦し、更に帝国の平和的通商にあらゆる妨害を与え、ついには意図的に経済断行をして、帝国の生存に重大なる脅威を加えている。
私は政府に事態を平和の裡(うち)に解決させようと、長い間忍耐してきたが、米英は少しも互いに譲り合う精神がなく、むやみに事態の解決を遅らせようとし、その間にもますます経済上・軍事上の脅威を増大し続け、それによって我が国を屈服させようとしている。
このような事態が続けば、東アジアの安定に関して我が帝国の積年の努力はことごとく水の泡となり、帝国の存立もまさに危機に瀕している。
ことここに至っては、帝国は今や自存と自衛のため、決然と立ち上がって一切の障害を破砕する以外にない。


皇祖皇宗の神霊をいただき、私は汝ら国民の忠誠と武勇を信頼し、祖先の遺業を押し広め、速やかに禍根をとり除いて東アジアに永遠の平和を確立し、それによって帝国の光栄の保全を期すものである。


 御 名 御 璽(ぎょめいぎょじ=天皇陛下のお名前とその印章のこと)


  昭和十六年十二月八日


各国務大臣副書





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