「東海アマ」ブログ記事で、例によって独断と偏見は多いと感じるが、とにかく正直さは無類である。頭もいいし知識も豊富だし、自分で調べる能力も高い。その個性に辟易して読まなくなる人も多いだろうし、私も彼の人柄は好きではないが、有益な言論者だと尊敬している。
下の記事に前説は不要だろう。紹介目的の転載である。
(以下引用)
下の記事に前説は不要だろう。紹介目的の転載である。
(以下引用)
統一教会=原理研の若者たちは、なぜ洗脳されたのか?
人が洗脳されるとは、どういうことか?
例えば、統一教会は、信者に「合同結婚式」を求め、自由な恋愛を無視して、教祖の定めた相手との結婚を強要される。
統一教会に騙され(洗脳されて)合同結婚式で韓国の男性に娶された日本女性は7000~20000人といわれている。
その大半が、家族との連絡を絶ち、帰国もできないでいる。
文鮮明は、「日本女性の相手に韓国のクズを与えておけば、戦前の日本統治に対する復讐になる」と発言していた。
また嫁の来てのない貧しい韓国農民が教団に10万円支払えば、日本女性を嫁にもらえるという。
韓国農民にあてがわれた統一教会・合同結婚式日本人妻の「SEX地獄」。 今も毎年のように開催されている(週刊ポスト6/4号)
合同結婚式に参加する韓国人は、教団信者ではなく、性格が悪かったり、詐欺などの犯罪歴があったり、嫁の来てのない貧しい農民が多い。
このため、日本人嫁は、激しいDVに遭ったり、財産を夫に収奪されたりして地獄を見せられてるという。中には耐えかねて夫を殺し、日本人に対する韓国人特有の偏見裁判で重罪で服役させられたりしている妻もいる。
貧乏と乱暴に苦しみ夫を殺害…統一教会「合同結婚式」日本人花嫁の地獄 「週刊文春」編集部 2022/08/13
「被告人を懲役9年に処する――」
2013年1月、韓国の春川地裁法廷。被告人のM子(当時52)は、前年8月、韓国人夫(当時51)の口元をタオルで塞ぎ、殺害した。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の「合同結婚式」後に渡韓して17年。教団が掲げる“理想の家庭”とは、かけ離れた末路だった。
結婚してからずっと、貧乏や夫の飲酒、乱暴に苦しんできました」
M子は逮捕後、こう供述したという。収入は、持病があり無職の夫の生活保護費とM子が家政婦などで得た稼ぎ、日本円にして月10万円足らず。夫は酒を飲んでは暴言を吐き、家の中の物を投げつけた。
「生活苦に喘ぎながらも夫を扶養し、看病してきたM子はやがて鬱病に。夫を殺害後、精神鑑定で軽度の適応障害だったことも判明した」(韓国の司法関係者)
M子は判決を受け入れ異国の刑務所に服役する。
過酷な境遇に置かれた日本人妻は、M子だけではない。元統一教会信者で『カルト宗教からの脱会』の著書がある冠木結心(かぶらぎけいこ)氏(40代)は、M子と同じく1995年の合同結婚式に参加し、2つ下の韓国人男性と結婚。だが――。
「夫のDVが酷く、私は生まれたばかりの娘を連れて離婚の道を選びました。離婚はご法度でしたから、苦渋の決断でした」(冠木氏)
内部で「祝福式」と呼ばれる合同結婚式は、原罪から解放され、救済が実現する唯一の方法とされ、信仰生活最大の目標となる。
結婚相手選びを教祖に委ねてきたかつての合同結婚式では、外国人男性に嫁いで海外に家庭を持つ日本人女性信者が続出。花嫁は語学習得の機会もなく、縁もゆかりもない異国の地で生活することになる。その数は世界に約1万人とされる。
「16年、全国霊感商法対策弁護士連絡会がテレビ東京系の番組『世界ナゼそこに?日本人』に『虚偽の事実を織り交ぜた物語を創作して放映している』と申し入れをしています。
これまで番組に登場したウクライナ、中米のコスタリカ、西アフリカのブルキナファソなどの日本人妻は、統一教会員だったとされています」(民放関係者)
ただ、圧倒的に多いのは、日本の女性が「メシアの国」である韓国の男性に嫁ぐ「韓日祝福」だ。最も理想的な組み合わせとされ、統一教会が公表しているデータによれば、日本人の国際結婚相手国は78.4%が「韓国・朝鮮」となっている(2016年)。
かつて在韓邦人信者の生活を調査した、大阪公立大学大学院文学研究科都市文化研究センターの中西尋子研究員が語る。
「調査は01年から08年にかけて行いましたが、韓国で暮らしている日本人女性信者は、7000人ほどとされています。大半が『韓日祝福』で海を渡った日本人花嫁とみられます
合同結婚式は、92年の3万組、95年の36万組、97年の4000万組と開催を重ねるごとに発表参加数が激増。その裏で教団は信者以外からも参加を募っていた。前出の冠木氏は「夫婦でなければ天国に行けない」との教えから02年に2度目の合同結婚式に参加し、韓国に渡ったが、
「最初は他の日本人女性信者たちと共同生活を送り、伝道名目で『結婚しませんか』と書いたビラ配りをさせられました」(冠木氏)
結果、集まってくるのは失業者など、国内で普通に結婚できないような男性ばかり。こうした姑息な男性信者集めが、悲劇を生む土壌となっていたのだ。
92年の合同結婚式で韓国人男性と結婚したある日本人妻は、韓国から家族で帰国後の96年、夫に母親を殺害された。離婚を巡るトラブルが原因だった。
冠木氏の2番目の夫も、学歴や年齢を偽った日雇い労働者だった。夫の金銭問題に苦しみ続けた彼女はその後、韓国の山間の小さな集落に住居を移し、脱会するまで約10年を過ごした。
「冬はマイナス20度になり、日本人は私1人。住居は台所もトイレもないプレハブ小屋でした」(同前)
前出の中西氏は「脱会に至らなくとも、同様の境遇にある日本人妻は少なくないはず」と語る。
「彼女たちは苦労すればするほど蕩減(とうげん/罪の清算)になると信じています。一方で『信仰がなかったら離婚している』という本音を漏らす人もいました」
今年7月23日。統一教会世界本部は、在韓日本人信者がしばらく日本訪問をしないよう、内部通達を行った。安倍元首相の事件を受け、〈不当な宗教的迫害〉を懸念したからだ。
「統一教会は『いつまで昔のことを……』と言うかもしれませんが、昔のことは全て今現在に繋がっているんです」(冠木氏)
教団の名称を変えても本質を変えることはできない。
******************************************************************
引用以上
統一教会に洗脳されて、山上氏の母親のように、金集めや奴隷結婚など、文字通りの地獄に堕とされた日本人信者は数十万人に達するという。
宗教というものは、人々を洗脳して信者に仕立て上げるため、どんな手口を使うのか?
学問的に体系化された理論としては、苫米地英人の「洗脳原論」があり、好著との評判が高いが、残念ながら私は読んでいない。
読みたいが、視力が衰えて、活字を読むことが困難になっている。動画は探しても見当たらない。
しかし、ネット上で断片的に語られる苫米地洗脳理論をかいつまんで見てみよう。
苫米地氏の概説では、「洗脳とは醒めない変性意識」という理解がある。
実は催眠=変性意識に追い込むのは非常に容易で、恐怖心などに煽られて、日常的な論理的思考回路から離脱して、本来の自分ではない感情的な即発的人格になる場合は少なくない。
例えば、人が理不尽に殴られたり、刺されたり、運転中に煽られたりすれば、即座に論理を超越して、即発的人格=「変性意識」に入る。
私も、すぐ近くに住んでいるA老人が、今でも頻繁に私の家に侵入して、工具類などさまざまなものを盗みだし、おまけに警察が私の言うことを信用せず、逆に精神病院に連れて行ったという屈辱的現実から、もの凄い「変性意識」になってしまい、強烈な殺意の洗脳に自分で追い込んでしまった。
そのとき、鏡を見たら、まるで別人で、指名手配中の殺人犯みたいになっていた。「どうやってヤツを殺してやろうか」と考えているうち、母親の顔が浮かんで、ふと我に還ることがあった。
そのとき、再び鏡を見ると、本来の見慣れた自分の顔に戻っていた。
しかし、数日前に、またたくさんの工具が盗まれていたので、いつ自分が殺人鬼のような姿に変身するのか不安で仕方がない。今度、道端で出会ったとき、自分が瞬時に凶暴な変性意識に入らないか怖くて仕方がない。
苫米地氏は、洗脳から醒めるのは簡単で、普通は朝起きれば本来の自分に戻るが、ところが永続的な洗脳技術では、起きたとき、再び洗脳のスイッチが入るように細工するのだという。
それは、その人の持っている恐怖心や畏敬心、憧れなどの特殊な感情を利用するのだという。使われる小道具としては、洗脳団体のバッジや教典、音楽などで、それを見たり聞いたりした瞬間、再び洗脳的変性意識に入り込んでしまうよう訓練を施されるのだという。
洗脳はテクニックである。それは催眠術と同じもので、催眠術はすぐに醒めるが、洗脳は醒めても、すぐに洗脳に戻るように仕組まれている。
統一教会は、巨大な被催眠集団であり、文鮮明は催眠術師(あるいは詐欺師)だった。
① 潜在的に持っている未知への不安や恐怖である「悪魔・サタン・悪霊・地獄」など得体の知れないもの……マイナスイメージへの不安感・畏敬・恐怖心を利用する。あるいは、優越感や劣等感といった感情が利用されることもある。
日本には膨大な宗教的遺構がある。寺社仏閣から家内の神棚、仏壇、冠婚葬祭に至るまで現実の科学的、唯物的生活から乖離した空想上の取り決め観念に溢れているので、すべての日本人が「自分の知らない恐ろしい世界がある」と洗脳されているのである。
理不尽な序列社会である朝鮮半島では、とりわけ、その傾向が強い。これらは、臨場感のある体験によって凄まじく増幅され、身も心も馴致され理性的な疑問が消えてしまう。それは「幽霊の実体験」のようなものだ。
だから南北朝鮮社会は、まるで宗教王国なのだ。
唯物的世界にはありえない不可解なものを見せられたら、強烈な変性意識に陥ってしまう。
もしかしたら、統一教会、文鮮明の教えの洗脳が自分の心に都合のよい価値観を与えてくれると信じてしまうのだ。
前回書いたが、私が銀映というストリップ劇場に友人と行ったとき、クライマックスのまな板が近づくと、若い女性たち十数名が入ってきて、リーダーが「見よ、これがサタンの所業だ!」と叫んだ。
これが統一教会(原理研)守山研修所の洗脳手口だった。
一流大学在籍の受験勉強しか知らないで優越感の強いお嬢様たちは、大衆に股間を晒す女性の姿を見て、強いショックを受けたにちがいない。
このとき、彼女らは臨場感の緊張によって催眠状態に陥り、「変性意識」によって「サタン」という言葉に強烈に反応するよう洗脳されるのだ。
② 上の感情が「変性意識」によって激しく増幅される。増幅された変性意識をもたらすのに、手っ取り早いのが麻薬類で、文鮮明は、岸信介の作った昭和通商という史上最大の麻薬密売組織の幹部だったので、敗戦後も大量の麻薬を所持していたはずだ。
朝鮮にあった昭和通商には、敗戦時、莫大なアヘン・モルヒネ・ヘロイン・コカインの輸出在庫があったといわれるので、その一部を文鮮明が持っていた可能性が強い。
岸信介、児玉誉士夫や笹川良一らは、それを元手に戦後、自民党政権を作った。
おそらく文鮮明は、信者の獲得と洗脳に、麻薬による変性意識を利用した可能性が強いと考えている。文鮮明は大量の麻薬を密売し、その資金を統一教会の活動に利用していたとの証言がある。
また文鮮明の子供たちが麻薬パーティを頻繁に行っていたとの供述もある。
文鮮明は、岸信介から引き継いだ昭和通商の遺産を、統一教会のため最大に活用したといえるだろう。それは子供たちにも引き継がれていた。
おそらく、洗脳の場でコカインやヘロインが利用されていたのではないだろうか?
③ 「宗教は逃避の場」である。
毎日が人間関係で苦しい。受験ストレスや、姑や夫との人間関係が苦しみに満ちていれば、何かに救いを求めたい。宗教団体は、自分を救い、癒やしてくれる空間かもしれないと強烈な期待を抱くのである。
その宗教団体の一員となることで、日常生活の苦しみから逃れられるというのは大きな希望、動機となるので、夫婦関係が破綻していたり、周囲の人間関係に苦しみを抱えている人、学校や会社でストレスを抱え続けている人は、実に容易に洗脳されやすくなる。
何もかも満たされて順調に問題が解決できる環境にいる人なら「苦しいときの神頼み」など必要ないから、宗教団体に入る必要もないのだ。
姑や夫との関係に癒やされないストレスを抱えた人が宗教団体の集会で、豪華絢爛に着飾った教祖様の姿を見せつけられると、まるで救世主がそこにいるかのような錯覚と洗脳に遭ってしまう。
教祖様はいつでも「普通の人間」でない超越的存在であるかのようにふるまい、信者は、自分の潜在的願望によってコロリと騙されるのだ。
④ 唯物的日常性のために使われる脳空間は、大脳皮質、前頭前野、海馬だが、恐怖心などに支配された変性意識は、大脳辺縁系や潜在意識が使われる。
人間を唯物的論理による支配から引き離し、感情などに囚われた変性意識に引き込むと、大脳皮質よりも辺縁系が主役になって、総合性、論理性が著しく弱体化する。
統一教会のような宗教団体が、信者を洗脳するとき、もっとも効果的に利用できるのが、大脳辺縁系と潜在意識における恐怖心である。
それまでの普通の思考様式である論理的判断能力が衰え、変性意識に支配された催眠状態になってしまう。
このように信者に、「醒めない催眠術」をかけ続けるためには、コケオドシの虚構=巨大な伽藍、豪華絢爛な衣装にくるまれた教祖の姿、大物政治家の権威などが非常に有効であり、信者の自由な理性をコチコチに凍結させることに役立つ。
この意味で、統一教会は、岸信介の一族(安倍晋太郎、晋三、麻生太郎)などを利用し続けてきた。
⑤ 優越感を持っているような「優秀とうぬぼれている」若者ほど騙されて洗脳されやすい。
いまだかつて、はみ出しモノの評価の低い、自由な若者が騙され、洗脳されて信者になったという話は聞いたことがない。自分に素直で、自分を客観的に見つめられる人物、他人を見下さない人物は、洗脳されない。
統一教会に洗脳されてしまった若者のほとんどが「よい子」であり「優れた子」であった。本人は真面目で、いつでも他人から高く評価されてきた。
上の方で述べた、ストリップ劇場のまな板ショーで「悪魔の所業」と洗脳されてしまうような娘は、どんな人間性か?
いつでも大人しく、成績上位で、しかし、心のなかでは、他者に優越を感じていたような人が、臨場感のある強烈な体験でショックを受けて、実に容易に洗脳されてしまう。
刺激に弱いのだ。「物事には裏がある」ことを人生のなかで学んでこなかったのである。
まして、統一教会の聖典「原理講論」は、一部ヘーゲル弁証法の焼き直しで、優越感が強い若者は、人生で初めて教えられた弁証法哲学にコロリとやられることになっている。
今、手元に原理教典がないので、具体的に反論できないが、私も、高校生のとき、初めて弁証法に触れて、「これこそ宇宙の真理だ!」と変性意識に陥ったことを記憶している。
こうなれば、教団による洗脳が実に容易になるのだ。私はマルクス主義に夢中になってしまい、唯物論から抜け出すのに十数年はかかってしまった。
さて、長くなったので、また読者の求めがあればだが、いずれ続きを書きたいと思っている。
例えば、統一教会は、信者に「合同結婚式」を求め、自由な恋愛を無視して、教祖の定めた相手との結婚を強要される。
統一教会に騙され(洗脳されて)合同結婚式で韓国の男性に娶された日本女性は7000~20000人といわれている。
その大半が、家族との連絡を絶ち、帰国もできないでいる。
文鮮明は、「日本女性の相手に韓国のクズを与えておけば、戦前の日本統治に対する復讐になる」と発言していた。
また嫁の来てのない貧しい韓国農民が教団に10万円支払えば、日本女性を嫁にもらえるという。
韓国農民にあてがわれた統一教会・合同結婚式日本人妻の「SEX地獄」。 今も毎年のように開催されている(週刊ポスト6/4号)
合同結婚式に参加する韓国人は、教団信者ではなく、性格が悪かったり、詐欺などの犯罪歴があったり、嫁の来てのない貧しい農民が多い。
このため、日本人嫁は、激しいDVに遭ったり、財産を夫に収奪されたりして地獄を見せられてるという。中には耐えかねて夫を殺し、日本人に対する韓国人特有の偏見裁判で重罪で服役させられたりしている妻もいる。
貧乏と乱暴に苦しみ夫を殺害…統一教会「合同結婚式」日本人花嫁の地獄 「週刊文春」編集部 2022/08/13
「被告人を懲役9年に処する――」
2013年1月、韓国の春川地裁法廷。被告人のM子(当時52)は、前年8月、韓国人夫(当時51)の口元をタオルで塞ぎ、殺害した。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の「合同結婚式」後に渡韓して17年。教団が掲げる“理想の家庭”とは、かけ離れた末路だった。
結婚してからずっと、貧乏や夫の飲酒、乱暴に苦しんできました」
M子は逮捕後、こう供述したという。収入は、持病があり無職の夫の生活保護費とM子が家政婦などで得た稼ぎ、日本円にして月10万円足らず。夫は酒を飲んでは暴言を吐き、家の中の物を投げつけた。
「生活苦に喘ぎながらも夫を扶養し、看病してきたM子はやがて鬱病に。夫を殺害後、精神鑑定で軽度の適応障害だったことも判明した」(韓国の司法関係者)
M子は判決を受け入れ異国の刑務所に服役する。
過酷な境遇に置かれた日本人妻は、M子だけではない。元統一教会信者で『カルト宗教からの脱会』の著書がある冠木結心(かぶらぎけいこ)氏(40代)は、M子と同じく1995年の合同結婚式に参加し、2つ下の韓国人男性と結婚。だが――。
「夫のDVが酷く、私は生まれたばかりの娘を連れて離婚の道を選びました。離婚はご法度でしたから、苦渋の決断でした」(冠木氏)
内部で「祝福式」と呼ばれる合同結婚式は、原罪から解放され、救済が実現する唯一の方法とされ、信仰生活最大の目標となる。
結婚相手選びを教祖に委ねてきたかつての合同結婚式では、外国人男性に嫁いで海外に家庭を持つ日本人女性信者が続出。花嫁は語学習得の機会もなく、縁もゆかりもない異国の地で生活することになる。その数は世界に約1万人とされる。
「16年、全国霊感商法対策弁護士連絡会がテレビ東京系の番組『世界ナゼそこに?日本人』に『虚偽の事実を織り交ぜた物語を創作して放映している』と申し入れをしています。
これまで番組に登場したウクライナ、中米のコスタリカ、西アフリカのブルキナファソなどの日本人妻は、統一教会員だったとされています」(民放関係者)
ただ、圧倒的に多いのは、日本の女性が「メシアの国」である韓国の男性に嫁ぐ「韓日祝福」だ。最も理想的な組み合わせとされ、統一教会が公表しているデータによれば、日本人の国際結婚相手国は78.4%が「韓国・朝鮮」となっている(2016年)。
かつて在韓邦人信者の生活を調査した、大阪公立大学大学院文学研究科都市文化研究センターの中西尋子研究員が語る。
「調査は01年から08年にかけて行いましたが、韓国で暮らしている日本人女性信者は、7000人ほどとされています。大半が『韓日祝福』で海を渡った日本人花嫁とみられます
合同結婚式は、92年の3万組、95年の36万組、97年の4000万組と開催を重ねるごとに発表参加数が激増。その裏で教団は信者以外からも参加を募っていた。前出の冠木氏は「夫婦でなければ天国に行けない」との教えから02年に2度目の合同結婚式に参加し、韓国に渡ったが、
「最初は他の日本人女性信者たちと共同生活を送り、伝道名目で『結婚しませんか』と書いたビラ配りをさせられました」(冠木氏)
結果、集まってくるのは失業者など、国内で普通に結婚できないような男性ばかり。こうした姑息な男性信者集めが、悲劇を生む土壌となっていたのだ。
92年の合同結婚式で韓国人男性と結婚したある日本人妻は、韓国から家族で帰国後の96年、夫に母親を殺害された。離婚を巡るトラブルが原因だった。
冠木氏の2番目の夫も、学歴や年齢を偽った日雇い労働者だった。夫の金銭問題に苦しみ続けた彼女はその後、韓国の山間の小さな集落に住居を移し、脱会するまで約10年を過ごした。
「冬はマイナス20度になり、日本人は私1人。住居は台所もトイレもないプレハブ小屋でした」(同前)
前出の中西氏は「脱会に至らなくとも、同様の境遇にある日本人妻は少なくないはず」と語る。
「彼女たちは苦労すればするほど蕩減(とうげん/罪の清算)になると信じています。一方で『信仰がなかったら離婚している』という本音を漏らす人もいました」
今年7月23日。統一教会世界本部は、在韓日本人信者がしばらく日本訪問をしないよう、内部通達を行った。安倍元首相の事件を受け、〈不当な宗教的迫害〉を懸念したからだ。
「統一教会は『いつまで昔のことを……』と言うかもしれませんが、昔のことは全て今現在に繋がっているんです」(冠木氏)
教団の名称を変えても本質を変えることはできない。
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引用以上
統一教会に洗脳されて、山上氏の母親のように、金集めや奴隷結婚など、文字通りの地獄に堕とされた日本人信者は数十万人に達するという。
宗教というものは、人々を洗脳して信者に仕立て上げるため、どんな手口を使うのか?
学問的に体系化された理論としては、苫米地英人の「洗脳原論」があり、好著との評判が高いが、残念ながら私は読んでいない。
読みたいが、視力が衰えて、活字を読むことが困難になっている。動画は探しても見当たらない。
しかし、ネット上で断片的に語られる苫米地洗脳理論をかいつまんで見てみよう。
苫米地氏の概説では、「洗脳とは醒めない変性意識」という理解がある。
実は催眠=変性意識に追い込むのは非常に容易で、恐怖心などに煽られて、日常的な論理的思考回路から離脱して、本来の自分ではない感情的な即発的人格になる場合は少なくない。
例えば、人が理不尽に殴られたり、刺されたり、運転中に煽られたりすれば、即座に論理を超越して、即発的人格=「変性意識」に入る。
私も、すぐ近くに住んでいるA老人が、今でも頻繁に私の家に侵入して、工具類などさまざまなものを盗みだし、おまけに警察が私の言うことを信用せず、逆に精神病院に連れて行ったという屈辱的現実から、もの凄い「変性意識」になってしまい、強烈な殺意の洗脳に自分で追い込んでしまった。
そのとき、鏡を見たら、まるで別人で、指名手配中の殺人犯みたいになっていた。「どうやってヤツを殺してやろうか」と考えているうち、母親の顔が浮かんで、ふと我に還ることがあった。
そのとき、再び鏡を見ると、本来の見慣れた自分の顔に戻っていた。
しかし、数日前に、またたくさんの工具が盗まれていたので、いつ自分が殺人鬼のような姿に変身するのか不安で仕方がない。今度、道端で出会ったとき、自分が瞬時に凶暴な変性意識に入らないか怖くて仕方がない。
苫米地氏は、洗脳から醒めるのは簡単で、普通は朝起きれば本来の自分に戻るが、ところが永続的な洗脳技術では、起きたとき、再び洗脳のスイッチが入るように細工するのだという。
それは、その人の持っている恐怖心や畏敬心、憧れなどの特殊な感情を利用するのだという。使われる小道具としては、洗脳団体のバッジや教典、音楽などで、それを見たり聞いたりした瞬間、再び洗脳的変性意識に入り込んでしまうよう訓練を施されるのだという。
洗脳はテクニックである。それは催眠術と同じもので、催眠術はすぐに醒めるが、洗脳は醒めても、すぐに洗脳に戻るように仕組まれている。
統一教会は、巨大な被催眠集団であり、文鮮明は催眠術師(あるいは詐欺師)だった。
① 潜在的に持っている未知への不安や恐怖である「悪魔・サタン・悪霊・地獄」など得体の知れないもの……マイナスイメージへの不安感・畏敬・恐怖心を利用する。あるいは、優越感や劣等感といった感情が利用されることもある。
日本には膨大な宗教的遺構がある。寺社仏閣から家内の神棚、仏壇、冠婚葬祭に至るまで現実の科学的、唯物的生活から乖離した空想上の取り決め観念に溢れているので、すべての日本人が「自分の知らない恐ろしい世界がある」と洗脳されているのである。
理不尽な序列社会である朝鮮半島では、とりわけ、その傾向が強い。これらは、臨場感のある体験によって凄まじく増幅され、身も心も馴致され理性的な疑問が消えてしまう。それは「幽霊の実体験」のようなものだ。
だから南北朝鮮社会は、まるで宗教王国なのだ。
唯物的世界にはありえない不可解なものを見せられたら、強烈な変性意識に陥ってしまう。
もしかしたら、統一教会、文鮮明の教えの洗脳が自分の心に都合のよい価値観を与えてくれると信じてしまうのだ。
前回書いたが、私が銀映というストリップ劇場に友人と行ったとき、クライマックスのまな板が近づくと、若い女性たち十数名が入ってきて、リーダーが「見よ、これがサタンの所業だ!」と叫んだ。
これが統一教会(原理研)守山研修所の洗脳手口だった。
一流大学在籍の受験勉強しか知らないで優越感の強いお嬢様たちは、大衆に股間を晒す女性の姿を見て、強いショックを受けたにちがいない。
このとき、彼女らは臨場感の緊張によって催眠状態に陥り、「変性意識」によって「サタン」という言葉に強烈に反応するよう洗脳されるのだ。
② 上の感情が「変性意識」によって激しく増幅される。増幅された変性意識をもたらすのに、手っ取り早いのが麻薬類で、文鮮明は、岸信介の作った昭和通商という史上最大の麻薬密売組織の幹部だったので、敗戦後も大量の麻薬を所持していたはずだ。
朝鮮にあった昭和通商には、敗戦時、莫大なアヘン・モルヒネ・ヘロイン・コカインの輸出在庫があったといわれるので、その一部を文鮮明が持っていた可能性が強い。
岸信介、児玉誉士夫や笹川良一らは、それを元手に戦後、自民党政権を作った。
おそらく文鮮明は、信者の獲得と洗脳に、麻薬による変性意識を利用した可能性が強いと考えている。文鮮明は大量の麻薬を密売し、その資金を統一教会の活動に利用していたとの証言がある。
また文鮮明の子供たちが麻薬パーティを頻繁に行っていたとの供述もある。
文鮮明は、岸信介から引き継いだ昭和通商の遺産を、統一教会のため最大に活用したといえるだろう。それは子供たちにも引き継がれていた。
おそらく、洗脳の場でコカインやヘロインが利用されていたのではないだろうか?
③ 「宗教は逃避の場」である。
毎日が人間関係で苦しい。受験ストレスや、姑や夫との人間関係が苦しみに満ちていれば、何かに救いを求めたい。宗教団体は、自分を救い、癒やしてくれる空間かもしれないと強烈な期待を抱くのである。
その宗教団体の一員となることで、日常生活の苦しみから逃れられるというのは大きな希望、動機となるので、夫婦関係が破綻していたり、周囲の人間関係に苦しみを抱えている人、学校や会社でストレスを抱え続けている人は、実に容易に洗脳されやすくなる。
何もかも満たされて順調に問題が解決できる環境にいる人なら「苦しいときの神頼み」など必要ないから、宗教団体に入る必要もないのだ。
姑や夫との関係に癒やされないストレスを抱えた人が宗教団体の集会で、豪華絢爛に着飾った教祖様の姿を見せつけられると、まるで救世主がそこにいるかのような錯覚と洗脳に遭ってしまう。
教祖様はいつでも「普通の人間」でない超越的存在であるかのようにふるまい、信者は、自分の潜在的願望によってコロリと騙されるのだ。
④ 唯物的日常性のために使われる脳空間は、大脳皮質、前頭前野、海馬だが、恐怖心などに支配された変性意識は、大脳辺縁系や潜在意識が使われる。
人間を唯物的論理による支配から引き離し、感情などに囚われた変性意識に引き込むと、大脳皮質よりも辺縁系が主役になって、総合性、論理性が著しく弱体化する。
統一教会のような宗教団体が、信者を洗脳するとき、もっとも効果的に利用できるのが、大脳辺縁系と潜在意識における恐怖心である。
それまでの普通の思考様式である論理的判断能力が衰え、変性意識に支配された催眠状態になってしまう。
このように信者に、「醒めない催眠術」をかけ続けるためには、コケオドシの虚構=巨大な伽藍、豪華絢爛な衣装にくるまれた教祖の姿、大物政治家の権威などが非常に有効であり、信者の自由な理性をコチコチに凍結させることに役立つ。
この意味で、統一教会は、岸信介の一族(安倍晋太郎、晋三、麻生太郎)などを利用し続けてきた。
⑤ 優越感を持っているような「優秀とうぬぼれている」若者ほど騙されて洗脳されやすい。
いまだかつて、はみ出しモノの評価の低い、自由な若者が騙され、洗脳されて信者になったという話は聞いたことがない。自分に素直で、自分を客観的に見つめられる人物、他人を見下さない人物は、洗脳されない。
統一教会に洗脳されてしまった若者のほとんどが「よい子」であり「優れた子」であった。本人は真面目で、いつでも他人から高く評価されてきた。
上の方で述べた、ストリップ劇場のまな板ショーで「悪魔の所業」と洗脳されてしまうような娘は、どんな人間性か?
いつでも大人しく、成績上位で、しかし、心のなかでは、他者に優越を感じていたような人が、臨場感のある強烈な体験でショックを受けて、実に容易に洗脳されてしまう。
刺激に弱いのだ。「物事には裏がある」ことを人生のなかで学んでこなかったのである。
まして、統一教会の聖典「原理講論」は、一部ヘーゲル弁証法の焼き直しで、優越感が強い若者は、人生で初めて教えられた弁証法哲学にコロリとやられることになっている。
今、手元に原理教典がないので、具体的に反論できないが、私も、高校生のとき、初めて弁証法に触れて、「これこそ宇宙の真理だ!」と変性意識に陥ったことを記憶している。
こうなれば、教団による洗脳が実に容易になるのだ。私はマルクス主義に夢中になってしまい、唯物論から抜け出すのに十数年はかかってしまった。
さて、長くなったので、また読者の求めがあればだが、いずれ続きを書きたいと思っている。
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