忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

薩摩守ただ乗りにて候
カネの亡者増田俊男の「時事直言」記事で、読んだのはだいぶ前だが、参考になる発言もあるのでメモ的に転載する。
参考になる発言とは、トランプの狙いが在中国米企業を米国に帰還させることだという視点で、これを言った人は他にはいないのではないか。そして、増田のその読みは正しいと私には思える。
ただし、

戦後世界は「アメリカにおんぶにだっこ」で成長してきた。
「アメリカ車のただ乗り」であった。
戦後からアメリカだけが損をして、アメリカ以外が得をしてきたのである。

という言葉は大嘘だろう。アメリカが世界経済の牽引車であったことを「世界がただ乗りしてきた」というのはおかしな話である。商売はお互いに得があるからやるに決まっている。ビジネスでただ乗りは「俺はカネを貸す。お前は働け」という金融業だけだろう。その「カネ」を製造しているのが金融業者の元締めDSなのだから、これ以上のただ乗りは無い。で、人に投資させて、そのアドバイス料で金儲けをする増田自身、ただ乗り一派である。




(以下引用)



<時事直言>トランプの対中戦略の本音


トランプは対中高関税、対中半導体関連輸出禁止、ファーウェイ等情報ハイテク企業の締め出し等中国に対して敵対的戦略を続けている。
増田俊男の政治力学によると、「制裁する方が弱く、される方が強い」。
トランプのアメリカファーストとはアメリカの利益第一主義、つまり他国犠牲の自国利益である。
2025年1月20日からトランプ政権が始まり、高関税政策が始まると、中国を筆頭に欧州、日本経済は打撃を受ける。
資本主義下においては、何事も市場原理に従う。
100万円の儲けは誰かの100万円の損である。
トランプは、アメリカ経済の付加価値で利益を追求するのではなく、他国を不利益にして利そうとしている。
トランプの高関税政策が始まると、中国、欧州、日本をはじめアメリカ以外のすべての国が被害を受けてアメリカだけが利する。
アメリカの利己的関税政策に対して中国ファースト、ドイツファースト、フランスファースト等で対抗すると「共倒れ」を招くことになるから得策ではない。
トランプが特に中国に対して厳しいのは何故だろうか。
東西冷戦下で中国は敵だからか。
違う。
中国からのアメリカへの輸入総額の30%は在中米国企業からである。
対中関税がたとえ60%でなくても高関税が課せられるなら在中米企業は対米輸出が困難になり、生産拠点をアメリカへ移さざるを得なくなる。
かつて米企業は生産拠点をアメリカから中国へ移し続けてきた為、アメリカでの設備投資が減り、雇用が減り、結果GDPが下がった。
トランプに言わせれば「中国にアメリカのビジネスと雇用を奪われた」と言うことになる。
トランプの関税政策の狙いは、貿易赤字を減らすのは建前で、本音は30%の法人税率を5%に下げる等インセンティブを付けて在中米企業の本国帰還である。
そうすれば米国内の設備投資が増え、雇用が増え、結果アメリカのGDPが伸びる。
戦後世界は「アメリカにおんぶにだっこ」で成長してきた。
「アメリカ車のただ乗り」であった。
戦後からアメリカだけが損をして、アメリカ以外が得をしてきたのである。
トランプは戦後を終わらせようとしているのである。


拍手

PR

コメント

コメントを書く