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徽宗皇帝のブログ

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資本主義という「貪欲のシステム」
「日刊ゲンダイ」の中村敦夫インタビューの一節だが、まったく同感である。私がこのブログで書いていることも、突き詰めたらこういう事になる。つまり、資本主義というのは人々の欲望を煽ることで経済成長をするシステムなのであり、逆に言えば、「永遠の不満足」状態に人々を落とし込む不幸なシステムなのである。いや、欲望自体を消滅させたら動物ですらなくなるから、欲望そのものを否定するわけにはいかないが、「その欲望には妥当性があるか、他人を不幸にしてまで手に入れるべきものか」という「倫理性」が無いと資本主義は地獄になる、ということである。なお、この次のページで戦争について言っている中村氏の言葉も実に的確で、後で載せるかもしれない。


(以下引用)



■経済至上主義を止めなければ破滅の道

 ――中村さんは、かつて「簡素なる国」という本をお書きになりましたね。そこで「少欲知足」という仏教的価値観を提唱されていますが、まさしく、こうした考え方に真正面から向き合う時代になったんじゃないですか?

 このまま大きいことはいいことだという経済の哲学が膨らんでいったら、パンクするに決まっています。もう、その最終段階に来たと思いますよ。小さいことこそ、よいことだという逆転の発想が必要だと思います。仏教では貪欲というものが、人間社会の中で最悪のものだという考え方があります。ところが、経済成長主義というのは貪欲を奨励するわけです。つまり、貪欲でいろんなものが動く。貪欲が前提です。人間の欲望は限りないから、永遠に成長する。それが経済至上主義です。でも、欲望は限りなくても物事は有限ですからね。資源も環境も有限なんです。動物の一種に過ぎない人間が勝手なことをやれば、破局に向かうのは当たり前なんですよ。有限の資源を掘り尽くせばゼロになる。先がなくなる。

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