In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/without-food-all-humans-die/
<転載開始>

maxpixel.net

制裁を「拒否」した国家が圧倒的であることを知る

今のウクライナの戦争でとてもはっきりしたことは「アメリカと西側諸国の時代は本当に終わるんだ」ということでした。


戦争が始まって、まだほんの十数日程度ですが、どのニュースを見ても、もはやアメリカはほとんど相手にされていないことがわかります。



たとえば、「ロシアへの制裁に加わったかどうか」を見ますと、報道レベルだけでも、以下の国は「ロシアへの制裁を明確に拒否」しています。


 


対ロシア制裁を正式に「拒否」した国の一部


・ブラジル (報道


・インド 報道


・中国 報道


・メキシコ 報道


・サウジアラビア 報道


・アラブ首長国連邦 報道


・ベネズエラ (報道


・トルコ 報道


・エジプト 報道


・イラン報道


・ドイツ報道


・ハンガリー報道


・セルビア報道


・アルゼンチン報道


・ボリビア報道


・エルサルバドル報道


・ウルグアイ報道


 


他にもたくさんあるのだと思いますけれど、これらは態度が曖昧なのではなく、「明確に拒否」した国です。


この中で比較的大きな国の食糧生産力、エネルギー生産力を書きますと、以下のようになります。


小麦生産量とトウモロコシ生産量は 2019年のデータ、石油は 2020年のデータです。


 


対ロシア制裁を拒否した国の人口と食糧生産力とエネルギー生産力


・ブラジル 人口 2億1000万人 トウモロコシ生産量世界第3位 原油産出量世界第8位


・インド  人口 13億8000万人 小麦生産量世界第2位 トウモロコシ生産量世界第7位


・中国   人口 14億2000万人 小麦生産量世界第1位 トウモロコシ生産量世界第2位


メキシコ 人口 1億2000万人 トウモロコシ生産量世界第8位


・サウジアラビア  人口 3400万人 原油産出量世界第2位


・アラブ首長国連邦 人口 1000万人 原油産出量世界第7位


・アルゼンチン   人口 4500万人 小麦生産量世界第10位 トウモロコシ生産量世界第4位


 


などとなっています。


なお、ロシアは以下のようになっていました。


・ロシア 人口 1億4000万人 小麦生産量世界第3位 トウモロコシ生産量世界第10位 原油産出量世界第3位


 


人口にしても食糧にしてもエネルギーにしても、対ロシア制裁を拒否している国々は、このグループだけで十分生きのびられることがわかります。


ちなみに、制裁に加わっている国は正確にはどこなのか、と調べてみましたら、カタールのアルジャジーラが「制裁に加わっている国のリスト」とその説明を報じていました。


 


対ロシア制裁に加わっている国のリスト


・アメリカ
・欧州連合
・スイス
・イギリス
・カナダ
・チェコ共和国
・オーストラリア
・ニュージーランド
・日本
・韓国
・台湾


aljazeera.com


 


これが全部のようです。


ということは、先ほどの「拒否した国のリスト」以外でも、この地球のほとんどの国や地域は、ロシア制裁に関係していないようです。


「なんだか、これを見ているだけでも勝敗は決まってる感じだなあ」


とは思いますが、それでも、日本のメディアでは「ロシアの孤立化」とかいう言葉が見られることもあります。


実際には、地球で孤立化しているのは、西側諸国であり、そして最も孤立化して、無視されているのはアメリカのようです。


先ほどの「ロシア制裁を拒否」したリストにあるサウジアラビアなどは、「アメリカ大統領からの電話を受けるのさえ拒否した」とウォールストリート・ジャーナルは伝えています。以下のようなタイトルでした。


 


(報道)サウジアラビアとUAEの指導者はウクライナ危機の中でバイデンとの電話を拒否した (wsj.com 2022/03/08)
Saudi, Emirati Leaders Decline Calls With Biden During Ukraine Crisis


 


いわゆる無視ですね。


また、ロシアからの原油や天然ガス、石炭の輸入を禁止すると発表したアメリカですが、その代替先として、ベネズエラから原油調達をしようと打診しています。


以下のような高飛車な態度で。


> 禁輸措置の緩和はベネズエラが米国に原油を直接出荷することが条件になると… ロイター


そして、この報道では、


> 2国間協議で進展はほとんど見られず… ロイター


という流れとなっています。


他にも、さまざまな国や地域に、ほとんど無視されているようなアメリカとその大統領についての報道が多いです。


 


今回の件ほど、


「アメリカの時代は本当に終わったんだ」


と実感させてくれたことはこれまでなかったようにも思います。


私は、アメリカ支配はいつかは終わると十数年前から思っていましたが、その終焉というのは「少しずつ何年もかけて起きていく」というように思っていたのですが、パンデミックの2年間を経て、


「あっという間にアメリカ帝国は崩壊した」


ようです。


そして、今、この2年間で展開されてきた、ロックダウンと、ワクチンについても、場合によっては「劇的な展開」が起こり得る状況となっています。


少なくともファイザー社ワクチンについては、「人道に対する罪あるいは大量殺人罪で告訴できる段階」に近づいているようですが、それはそのうちご紹介します。


さらにいえば、アメリカの時代が終わった、のではなく、


「西側の時代が終わった」


ということなのかもしれません。