「ギャラリー酔いどれ」から転載。ただし、引用記事の内容に私が同意しての掲載ではない。酔いどれ氏は中国嫌いで中国を「支那」と呼ぶような人だから、中国を貶める記事を好んで掲載する傾向がある。その点では中国に好意を持つ私とは反対の立場だ。
で、「zakzak」は産経グループのネット新聞(雑誌)だから、反中国記事を載せるのが常である。にもかかわらず私がこの記事を転載したのは、他では見られない「AIIB」の詳しい内容が書かれていることが一つ。もう一つは、ZAKZAKに載った産経新聞田村秀男の記事と、その後の平野浩という人物のツィートが、まったく同一内容で、それは「闇株新聞」というものが出所となっているらしいことだ。私の推測では、これは「政府」からのリークではないか、と思われる。では日経新聞が政府方針に反対する記事を書いているのは、日経は政府とのパイプが無いのか、となるが、そうではなく、「ここでは」産経グループを優先し、日経には好きなように書かせている、ということだろう。政府によるマスコミ操作というものはだいたいそんなものだろう。
とりあえず、
「中国はAIIBに50%を出資し、本部を北京に置き、総裁も元政府高官。
マイナーな出資比率で発言するなら、理事会の場しかないはずだが、
中国側の説明では理事会はほとんど開かず、総裁の専決で諸事を決めていく。
総裁は重要事項については共産党中央委員会にうかがいを立てる。
突き詰めると同委員会総書記の習近平国家主席が最終決定権限を持つ。
つまり、AIIBとは中国政府の各部局と同じように、党の指令下にある。」
というのが事実だとして、では日本はAIIBに参加しないほうがいいか、と言えば、世界の大半が参加するなら参加しておくほうが無難だろう、と私は思う。AIIBの運営が理不尽なものだとなったら、脱退すればいいだけだ。つまり、世界のドル支配を推進してきた世界銀行とIMFの先行きが怪しくなっている現状では、財布の中身を分散させておくのがリスク軽減に役立つ、ということだ。多くの玉子を一つの籠に入れるな、という諺もある。
(以下引用)
日経の支那絡みの提灯記事には騙されぬことです、
◆http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20150327/ecn1503271550004-n1.htm
ZAKZAK 2015.03.27
◎【お金は知っている】親中派メディアの無知露わ「AIIB報道」
融資どころではない中国事情
英国に続き、ドイツ、フランス、イタリアも、中国主導で設立準備中の
アジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加を表明したことから、
メディアは「流れが変わった以上、現実的な目線で中国の構想と向き合うべきではないか。
AIIBの否定や対立ではなく、むしろ積極的に関与し、関係国の立場から
建設的に注文を出していく道があるはずだ」(日本経済新聞3月20日付朝刊社説)と
言い出す始末だ。
日経に限らずテレビ局を含め「親中派」メディアの無知さ、甘さには驚かされる。
参加すれば、「日本はAIIBに注文を出せる」のだろうか。
中国はAIIBに50%を出資し、本部を北京に置き、総裁も元政府高官。
マイナーな出資比率で発言するなら、理事会の場しかないはずだが、
中国側の説明では理事会はほとんど開かず、総裁の専決で諸事を決めていく。
総裁は重要事項については共産党中央委員会にうかがいを立てる。
突き詰めると同委員会総書記の習近平国家主席が最終決定権限を持つ。
つまり、AIIBとは中国政府の各部局と同じように、党の指令下にある。
そのAIIBに日本代表が物申す、
と言って通るはずはなく、北京では物笑いの種にされるだろう。
日経は盛んに、AIIBに参加しないと、アジアのインフラ建設プロジェクトで
「日本企業は不利な扱いを受けるのではないか」と論じる。
AIIBは世界一の外貨準備を持つ中国の信用力と
国際金融センターロンドンの英国の参加で、有利な条件で資金調達できる、
従って年間90兆~100兆円のアジアインフラ建設需要が本物になるという、
思い込みによる。
これも、中国の金融に無知なゆえの誤解である。
中国の外貨準備は2014年末で3兆8430億ドル(約461兆円)に上るが、
同年6月に比べて1500億ドル(約18兆円)も減った。
不動産市況や景気減速を背景に資本逃避に加速がかかっているためだ。
外準を対外融資に役立てるどころか、中国当局は対外借り入れを増やして
外準のこれ以上の縮小に歯止めをかけようと躍起となっている。
しかも、外準をおいそれと対外融資の財源に使えるはずはない。
中国の金融制度は、中国人民銀行が流入する外貨に見合う人民元資金を発行する。
外貨を取り崩そうとすれば人民元資金供給を減らさざるをえなくなる。
すると国内経済にデフレ圧力がかかる。
外準は見せ金にしか過ぎないのだ。
中国は14年9月末で1・8兆ドルの対外純債権を持ち、日本に次ぐが、
外準を除くと、負債が資産を2・4兆ドルも上回る。
実質的な中身からすれば、中国は債務大国であり、債権大国の日独とは大きく違う。
ロンドンなど国際金融市場にとって、中国は最大の融資先になっている。
英国はお得意さんである中国のAIIB参加要請に応えたのだろうが、
国際金融界はリスクに応じて高い金利を要求するだろう。
巨額のインフラ・プロジェクト融資が北京主導でできるはずはない。
(産経新聞特別記者・田村秀男)
◆https://twitter.com/h_hirano
平野 浩 より抜粋、
#平野 浩 @h_hirano · 14時間前
闇株新聞のAIIBへの見解。
日本は参加(出資)はもちろん、
資金提供(債権引き受けや融資)も一切行わないと表明すべき。
「我が国はADBの最大出資国として、
アジア諸国の経済発展のために与えられた使命を今後とも懸命に果たしていくため」
とでもしておけば、十分に納得できる説明となる。
#平野 浩 @h_hirano · 23時間前
AIIBにロシアとブラジルが参加を表明。オーストラリアも参加するだろう。
これはIMF改革が求められているのに、米議会の反対でできないなど、
米国に対する強い不信感がある。
今後も参加国は相次ぐとみられ、日米は孤立化を深める。
米国はAIIBが中国の道具になりかねないことに懸念している。
#平野 浩 @h_hirano · 3月27日
中国がAIIBを設立した理由は2つ。
1つは 日本を抜いて世界第2位の経済大国なのにADB総裁の地位が取れない。
2つは 国内の不動産投資の伸び悩みで鉄鋼やセメントなどの生産過剰に陥っている。
そこでAIIBを通じてアジア各国のインフラ事業を進めて活路を見出す方針。
果たしてうまく行くのか。
#平野 浩 @h_hirano · 3月26日
中国外貨準備は14年末で461兆円、同年6月対比約18兆円減少。
景気減速もあって資本逃避の加速が原因。外貨準備を対外融資の財源には使えない。
中国の金融制度は中国人民銀行が流入する外貨に見合う人民元資金を発行。
もし外貨を取り崩すと、人民元資金供給を減らす必要があり、デフレになる。
#平野 浩 @h_hirano · 3月26日
日本はAIIBに参加しない決定。
中国はAIIBに50%出資、本部は北京、総裁も元政府高官、
最終決定者は習国家主席で理事会もほとんど開催しない。
欧州勢は名義貸し程度で参加。
インフラビジネスで少しでも有利になるためのもの。
だが、中国にそんなカネを出す余裕があるのかは疑問である。
で、「zakzak」は産経グループのネット新聞(雑誌)だから、反中国記事を載せるのが常である。にもかかわらず私がこの記事を転載したのは、他では見られない「AIIB」の詳しい内容が書かれていることが一つ。もう一つは、ZAKZAKに載った産経新聞田村秀男の記事と、その後の平野浩という人物のツィートが、まったく同一内容で、それは「闇株新聞」というものが出所となっているらしいことだ。私の推測では、これは「政府」からのリークではないか、と思われる。では日経新聞が政府方針に反対する記事を書いているのは、日経は政府とのパイプが無いのか、となるが、そうではなく、「ここでは」産経グループを優先し、日経には好きなように書かせている、ということだろう。政府によるマスコミ操作というものはだいたいそんなものだろう。
とりあえず、
「中国はAIIBに50%を出資し、本部を北京に置き、総裁も元政府高官。
マイナーな出資比率で発言するなら、理事会の場しかないはずだが、
中国側の説明では理事会はほとんど開かず、総裁の専決で諸事を決めていく。
総裁は重要事項については共産党中央委員会にうかがいを立てる。
突き詰めると同委員会総書記の習近平国家主席が最終決定権限を持つ。
つまり、AIIBとは中国政府の各部局と同じように、党の指令下にある。」
というのが事実だとして、では日本はAIIBに参加しないほうがいいか、と言えば、世界の大半が参加するなら参加しておくほうが無難だろう、と私は思う。AIIBの運営が理不尽なものだとなったら、脱退すればいいだけだ。つまり、世界のドル支配を推進してきた世界銀行とIMFの先行きが怪しくなっている現状では、財布の中身を分散させておくのがリスク軽減に役立つ、ということだ。多くの玉子を一つの籠に入れるな、という諺もある。
(以下引用)
日経の支那絡みの提灯記事には騙されぬことです、
◆http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20150327/ecn1503271550004-n1.htm
ZAKZAK 2015.03.27
◎【お金は知っている】親中派メディアの無知露わ「AIIB報道」
融資どころではない中国事情
英国に続き、ドイツ、フランス、イタリアも、中国主導で設立準備中の
アジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加を表明したことから、
メディアは「流れが変わった以上、現実的な目線で中国の構想と向き合うべきではないか。
AIIBの否定や対立ではなく、むしろ積極的に関与し、関係国の立場から
建設的に注文を出していく道があるはずだ」(日本経済新聞3月20日付朝刊社説)と
言い出す始末だ。
日経に限らずテレビ局を含め「親中派」メディアの無知さ、甘さには驚かされる。
参加すれば、「日本はAIIBに注文を出せる」のだろうか。
中国はAIIBに50%を出資し、本部を北京に置き、総裁も元政府高官。
マイナーな出資比率で発言するなら、理事会の場しかないはずだが、
中国側の説明では理事会はほとんど開かず、総裁の専決で諸事を決めていく。
総裁は重要事項については共産党中央委員会にうかがいを立てる。
突き詰めると同委員会総書記の習近平国家主席が最終決定権限を持つ。
つまり、AIIBとは中国政府の各部局と同じように、党の指令下にある。
そのAIIBに日本代表が物申す、
と言って通るはずはなく、北京では物笑いの種にされるだろう。
日経は盛んに、AIIBに参加しないと、アジアのインフラ建設プロジェクトで
「日本企業は不利な扱いを受けるのではないか」と論じる。
AIIBは世界一の外貨準備を持つ中国の信用力と
国際金融センターロンドンの英国の参加で、有利な条件で資金調達できる、
従って年間90兆~100兆円のアジアインフラ建設需要が本物になるという、
思い込みによる。
これも、中国の金融に無知なゆえの誤解である。
中国の外貨準備は2014年末で3兆8430億ドル(約461兆円)に上るが、
同年6月に比べて1500億ドル(約18兆円)も減った。
不動産市況や景気減速を背景に資本逃避に加速がかかっているためだ。
外準を対外融資に役立てるどころか、中国当局は対外借り入れを増やして
外準のこれ以上の縮小に歯止めをかけようと躍起となっている。
しかも、外準をおいそれと対外融資の財源に使えるはずはない。
中国の金融制度は、中国人民銀行が流入する外貨に見合う人民元資金を発行する。
外貨を取り崩そうとすれば人民元資金供給を減らさざるをえなくなる。
すると国内経済にデフレ圧力がかかる。
外準は見せ金にしか過ぎないのだ。
中国は14年9月末で1・8兆ドルの対外純債権を持ち、日本に次ぐが、
外準を除くと、負債が資産を2・4兆ドルも上回る。
実質的な中身からすれば、中国は債務大国であり、債権大国の日独とは大きく違う。
ロンドンなど国際金融市場にとって、中国は最大の融資先になっている。
英国はお得意さんである中国のAIIB参加要請に応えたのだろうが、
国際金融界はリスクに応じて高い金利を要求するだろう。
巨額のインフラ・プロジェクト融資が北京主導でできるはずはない。
(産経新聞特別記者・田村秀男)
◆https://twitter.com/h_hirano
平野 浩 より抜粋、
#平野 浩 @h_hirano · 14時間前
闇株新聞のAIIBへの見解。
日本は参加(出資)はもちろん、
資金提供(債権引き受けや融資)も一切行わないと表明すべき。
「我が国はADBの最大出資国として、
アジア諸国の経済発展のために与えられた使命を今後とも懸命に果たしていくため」
とでもしておけば、十分に納得できる説明となる。
#平野 浩 @h_hirano · 23時間前
AIIBにロシアとブラジルが参加を表明。オーストラリアも参加するだろう。
これはIMF改革が求められているのに、米議会の反対でできないなど、
米国に対する強い不信感がある。
今後も参加国は相次ぐとみられ、日米は孤立化を深める。
米国はAIIBが中国の道具になりかねないことに懸念している。
#平野 浩 @h_hirano · 3月27日
中国がAIIBを設立した理由は2つ。
1つは 日本を抜いて世界第2位の経済大国なのにADB総裁の地位が取れない。
2つは 国内の不動産投資の伸び悩みで鉄鋼やセメントなどの生産過剰に陥っている。
そこでAIIBを通じてアジア各国のインフラ事業を進めて活路を見出す方針。
果たしてうまく行くのか。
#平野 浩 @h_hirano · 3月26日
中国外貨準備は14年末で461兆円、同年6月対比約18兆円減少。
景気減速もあって資本逃避の加速が原因。外貨準備を対外融資の財源には使えない。
中国の金融制度は中国人民銀行が流入する外貨に見合う人民元資金を発行。
もし外貨を取り崩すと、人民元資金供給を減らす必要があり、デフレになる。
#平野 浩 @h_hirano · 3月26日
日本はAIIBに参加しない決定。
中国はAIIBに50%出資、本部は北京、総裁も元政府高官、
最終決定者は習国家主席で理事会もほとんど開催しない。
欧州勢は名義貸し程度で参加。
インフラビジネスで少しでも有利になるためのもの。
だが、中国にそんなカネを出す余裕があるのかは疑問である。
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