書かれた内容は、「よく調べたなあ」という感じで、隠居爺氏の性格がよく分かる。ただし、その「材料」から下した判断や思考がすべて正しいとは思わない。とは言っても、それは些末な部分のことで、大筋は正解なのではないか。
下の内容を私流にひと言でいえば「既得権益層と新規利権狙い層の戦い」であり、県民は長期の井戸県政に飽き飽きしていたので斉藤を選んだ、ということだろう。隠居爺氏の見解の新しいところは「斉藤の背後に日本政府(自民党)がいる」というもので、その可能性は高いと思う。だから自民党は「反斉藤候補」を後押ししなかったのだろう。もともと維新(竹中軍)は自民の別動隊である。これから兵庫県は竹中王国になると思う。淡路島がエプスタイン島になるだろう。
(以下引用)
そんなものですから、今回の兵庫県知事選には全く関心がありませんでした。兵庫県という土地に関して何も知らず、そこで暮らしている人たちがどんな人たちなのか、文化や経済はどうなっているのか、どのような特徴があるのか、あるいは、どのような問題を抱えているのか、全くの無知です。
あ、思い出しました。小池百合子が兵庫県出身でしたね。兵庫県の人ってみんなあんなアウフヘーベンな人なのでしょうか。そんなわけないですね。兵庫県は大阪府、京都府、岡山県、鳥取県と地続きになっています。人口は540万人で全国7位。千葉県の下で、福岡県の上になります。人口密度は第9位。沖縄県の下、京都府の上になります。
関係ありませんが、沖縄ってそんなに人口密度が高いのですね。無知な私にとっては意外でした。森が多いようなイメージがありましたので。
兵庫県の面積は全国12位ですから、これも私のイメージとは違ってかなり広い県になります。広島県の下、静岡県の上です。
産業は活発ですねえ。兵庫県に本社を置く有名企業がたくさんあります。アシックス、伊藤ハム、川崎重工、神戸製鋼、住友ゴム、モロゾフなどです。これだけ企業があれば、県の財政も豊かなのでしょうね。新幹線が走り、神戸港があり、空港もあり、日本海にも瀬戸内海にも面し、姫路城などの観光地があり、何から何までそろっている恵まれた県という感じがあります。北海道とは全然違いますね。
有名人は、扇千景、土井たか子、小池百合子、丸川珠代、小松左京、椎名麟三、手塚治虫、阿久悠。岩谷時子、浜口庫之助、木谷實、竹村健一、沢松和子、浅野ゆう子、大村崑、由美かおる、渡哲也、ダウンタウン、菅原洋一、兼高かおる、青山繁晴、杉尾秀哉など。
以上はざっとウィキペディア(Wikipedia)を眺めて、気がついたところを抜き出したものです。どうでしょう。何か気がつくことがありますでしょうか。私が何となく感じることは飛び抜けたところがない県ということでしょうか。
なにしろお隣が大阪です。大阪とくれば悪目立ちすることで人後に落ちないように感じますが、兵庫県はもっと良識的で小粒なような印象です。上品というか、どうしても大阪と比べるとそうなりますよね。そう考えると、今回の斉藤知事を巡るような問題にはなりそうもありませんが一体何が起きたのでしょうか。
では、斉藤元彦知事の経歴を調べてみましょう。といっても、これもウィキペディア程度ですが。
1977年生まれの47歳。なるほど、まだ若いですね。神戸市の生まれ育ちで、実家はシューズ製造メーカーですから、企業経営者の息子ということでしょうか。1年浪人後東京大学経済学部へ入学し、卒業後は総務省に入省しました。2021年に兵庫県知事に立候補するために総務省を退職していますが、それまでの19年間、総務省のエリート官僚として地方自治に何らかの形で関わっていたようです。
そして、2021年の知事選挙に立候補して見事に兵庫県知事に当選したのですが、私のように何も知らない部外者が2021年の知事選を見ると、今回の騒動の原因が分かるような気がします。というのも、その知事選は自民党が二つに割れての選挙戦だったからです。
それまでの兵庫県は「井戸敏三」という人が5期20年にわたり知事を務めていたそうです。これだけ聞いてもうんざりしてしまいますね。というのも、そんなに長い間知事を続けられては、あちこちが腐敗していそうだからです。
では、斉藤元彦知事は県政に新風を吹き込む正義の使者として、颯爽と現れたのでしょうか。違うでしょうね。井戸元知事の後継者として、副知事だった金沢和夫氏が立候補しましたが、これを嫌がる勢力が斉藤知事を担ぎ出したのでしょう。井戸元知事の後継者では、井戸元知事の長期政権を支えていた勢力がそのまま温存されてしまい、食い込む隙がなくなるからです。
2021年といえば、新型コロナ騒動が真っ盛りの時期であり、東京オリンピックの開催された年でした。この頃の日本政府が行なっていたことの中に、都道府県に対する政府支配を強める動きがありました。中央集権体制の強化とでもいえばいいのでしょうか。国のために服従し、奉仕する都道府県に変えようとしていましたね。
そんなときに、元知事の息のかかった副知事が兵庫県知事になるのでは日本政府としては面白くありません。総務省の官僚、つまり、政府の子飼いで体制ベッタリの斉藤氏を知事にして、兵庫県を支配したかったのでしょう。バックには西村康稔大臣や維新の松井代表もいたようです。もちろん、さらに上には安倍元総理、その他大物がいたことも間違いないでしょう。
強力なバックを付けて新しく知事になった斉藤知事は、おそらく日本政府のパシリとして頑張ったのだと思います。よく知りませんがWikipediaを読むとそのように感じられます。そうでなければ、議会や市町村長の反対を押し切って配布予算を削減するなどという大胆なことをできるはずがありません。コロナ対策も国の指針どおりに一所懸命取り組み、LGBT関係を推進し、大阪万博にも協力的でした。そりゃそうですよねえ、エリート官僚が知事になったのですから国の方針に忠実なのは自然な成り行きです。
私から見ると斉藤知事は見るからにひ弱そうなボクちゃんに見えます。海千山千の県議会議員や市町村長を向こうに回して対抗できるはずがありません。おそらく、一番斉藤知事の面倒を見ていたのは、私の勝手な想像だと西村康稔元大臣だったに違いありません。西村元大臣はパワハラ大好き人間で、横柄というか、生意気というか、平気で権力で人をねじ伏せようとする人ですからね。それを真面目な公務員の斉藤知事にもやれと言ったのでしょう。
そういえば、神戸市は山口組発祥の地でしたね。上で「飛び抜けたところがない県」と書いてしまいましたが間違いでした。兵庫県はヤクザの総本山のある土地でしたね。なるほどなるほど、ヤクザの総本山に東大卒のエリート官僚を、平定するための刺客として立ち向かわせたということですね。斉藤知事は日本政府による兵庫県乗っ取り計画の尖兵だったわけです。もっと分かりやすくいうと桃太郎の鬼退治といったところでしょうか。そりゃただでは済みません。済むはずがありません。
地元民の立場とすれば、そんな国のスパイである東大出のエリート官僚など、知事にさせずに追い返してしまえばいいということになりそうですが、そのようにできなかった事情があったようです。それは何かというと兵庫県の財政事情です。全国でも有数の赤字県のようです。つまり金が欲しいわけです。県の財政を少しでも立て直すために、国からの色々な形での援助がほしかったのでしょう。地元としては、金のために中央とパイプのある斉藤知事をいやいや受け入れたという、政略結婚のようなところがあったのだと思います。
そして、斉藤知事は東大出の真面目なエリート官僚らしく、次々と県政の改革に乗り出しました。しかしまあ、背後にいる自民党の大物議員も少しは手加減してやればいいものを、自分のことではないものですから斉藤知事に空気を入れたのでしょう。「相手がヤクザだからといって怯むな。イケ〜ッ!!」という具合に。西村康稔元大臣は歩くパワハラで、血も涙もないような人ですからね。おまけに色好みの金好き。
その結果が今回のゴタゴタでしょうね。そのゴタゴタに関しては真実がどこにあるのか私では分かりません。あまりにも入り組んでいて、何がどこまで本当のことなのか部外者では手のつけようがなさそうです。ただし、国の命を受けているエリート官僚上がりの知事と、ヤクザを含めた地元権力者との争いだったことは間違いないでしょう。
元をたどれば安倍元総理になるのでしょう。広島県を乗っ取ろうとしてあのザマでしたし、今回の兵庫県もです。他にも目に見えないところではたくさんやっているのでしょう。ファンが多いでしょうし、安倍元総理のおかげで私腹をこやした人もたくさんいるのだと思いますが、人騒がせというか、罪深い人でしたね。
とりあえず今回、戦いの結果は斉藤知事の勝ちに終わりました。すごいですねえ。政府・自民党はSNSをフル活用して若者を騙し、知事選を制しました。完璧なプロを雇ったのでしょう。斉藤知事が政府・自民党にとって功労者であるのは、コロナ騒動の小池都知事や8割おじさんなどと同じです。絶対に粗末な扱いはしません。強力にサポートしました。仮に、今回の知事選で敗れるようなことがあれば、参議院選挙で比例名簿の上位にでもしたのでしょう。
ということで、今回の兵庫県知事選をめぐってのゴタゴタは、私の目から見ると、国家権力対地元勢力(含む山口組)との争いに見えます。歴史をたどればありがちなことでしょうか。私はもちろんヤクザとは無関係ですが、国民を迫害してばかりいる最近の政府・自民党も好みません。まあ、やるだけやればいいさといった感じがします。これで争いが収まるとは限らないでしょうから。
「赤勝て、白勝て、どっちも負けるな」ではないですね。「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」でもないですね。「どちらが勝っても・・・ ・・・日本に未来はない」といったところでしょうか。
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