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徽宗皇帝のブログ

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3万の死体
日本の貧困化と不況、失業問題は焦眉の急なのだが、政治家たちにはそれが分からない。だから、私のように社会の底辺にいる人間が彼らの代わりにあれこれ考え、悩んだりしているわけだ。インターネット投稿者の大半は、そういうお人好しかと思われる。自分の生活の問題、自分のことより世界平和や人々の幸福について思案するほうが好きなのである。まあ、自分の生活の問題は、生々しすぎて、考えても楽しくないから、政治や哲学に逃避しているだけかもしれない。
そういう意味では、思想家というものはもともと人生からの逃避者であり、高等遊民にすぎないとも言える。そして、今の時代というものは、アマチュア思想家がインターネットで発言機会を得た時代であり、専門家とアマチュアが同じように発言できて、それぞれの看板や地位ではなく、ただその発言の中身でのみ評価されるという稀有な時代になったと言える。

少し前の「独りファシズム」に書かれていた地方の疲弊と失業状況を救う方法について、今すぐに政府がやるべきことは、2010年版ニューディール政策である。つまり、公共事業を通じて政府から国民に金を流すという政策だ。(これがニューディール政策の本質であった。)
国民の間に金が無く、したがって仕事が発生せず、雇用も無い、というのが現在の状況である。不況原因の一つにはもちろん、産業の国外移転にともなう空洞化もあるが、まずは政府そのものが仕事を創出する必要がある。極端に言えば、地面に穴を掘って、それをまた埋めるという仕事でもいいから、国民救済のために公共事業を行うべきなのである。国土整備、国土美化、福祉産業、教育産業、医療産業など、人手を要する仕事や人手不足の仕事はいくらでもある。問題は、そこに金が流れないことなのである。政府がそこに金が流れるような政策を取れば、現在の国民の苦しみを救うことは簡単にできることなのだ。

政府は、年間自殺者3万人(本当はその数倍だろう)という事態をよく考えてほしい。国会議事堂の前に3万人の死体があると想像してみるがいい。自分たちの踏んでいる赤い絨毯は、3万人の自殺者の血の赤さであり、自分たちは自殺者の死体を踏んで毎日国会に出ているのだと考えるがよい!

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