「ROCKWAY EXPRESS」から転載。
ISISというのは今や世界政治における最悪の癌細胞となっていると思う。これが中東の話だから我々日本人は対岸の火事視しているが、日本が集団自衛権(実は「権」ではなく「義務」)によって中東派兵への参加を強制された場合には、日本本土へのテロ攻撃が起こっても、まったく不思議ではない。むしろ、理の当然だろう。
で、とりあえず、今の問題として、ISISはなぜクルド人の街を攻撃するのか、というのが疑問として起こってくるが、もちろん私にはまったく分からないので、ネットで調べて、仮の答えを手に入れたので、そちらも(引用2)として転載しておく。
ISISがシリアの中でも特にクルド人居住地区を攻撃対象にしているのは、(引用2)の回答以外に、何か戦略的意図があると思うのだが、そこまではまだ分からない。簡単に考えれば、シリアの中でも政府支配が及ばない、つまり「弱い部分」だから、先にそこから手に入れておこう、ということだろうか。シリアとトルコの国境地帯にあるために、今後トルコを攻撃する際の拠点としても便利だ、ということも考えられる。(逆に、ISISの背後にトルコ政府もいると仮定すればトルコ政府からの武器援助などの輸送にも便利である。私はトルコ政府は「西側」の一員だという意見の持ち主である。)
(引用1)
コバニ市における戦闘が激化
シリア・トルコ国境付近からコバニ市をみるクルド人たち
◆10月13日
シリアとトルコの国境の町であるコバニがISILの攻撃で陥落寸前である。ここはクルド人の都市で、彼等は現在も必死に自分達の町を守ろうと決死的な抵抗を続けている。
アメリカ主導の同盟軍によるこのISILに対する空爆がここ三週間行われてきているが、成果を挙げていないと現地から言ってきている。それはそうで、彼等はまともにISILを叩くつもりは最初からないからだ。彼等はいうなればグルだからだ。
で、彼等は空爆だけではだめで地上軍の投入が必要だ、と何回も叫んでいる。これはトルコも同様だ。しかしシリア政府の了解なしに地上軍が入れば、それはシリア政府にとっては別の意味での侵入者である。シリア政府軍と衝突する可能性も出てこよう。そしてそれが狙いとも言える。要するに彼等の狙いはあくまで、シリアのアサド政権の転覆なのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●ISILとクルド人とのコバニ市における戦闘が激化
http://www.presstv.ir/detail/2014/10/12/382009/fierce-battles-continue-in-syria-kobani/
【10月13日 PressTV】
12日の報道によれば、シリアのコバニ市での激しい戦闘が継続中で、包囲されたこの都市でクルド人戦士はISILの民兵らを撃退しているという。
過激派テロリストらは9月中旬より攻撃しているこの都市のいくつかの地区に前進している。彼等はまたラッカなどシリアの他の地区からコバニ市に追加の勢力を投入し、都市を防衛しようとするクルド人戦士らの抵抗を撃破しようとしている。
過激派テロリストの陣地に対するアメリカ主導の同盟軍の実施する空爆が3週間以上続いているが、この都市はISILの攻撃に晒されたままである。
テロリストの民兵らはクルド人戦士らの激しい抵抗に直面している。11日にはクルド人は過激派テロリストらに36名の死者を出す激しい抵抗を見せた。
コバニ市の防衛評議会議長のイスメト・シェイフ・ハッサンは、もしコバニがISILの手中に落ちれば大量虐殺が起きると警告している。
10日、国連シリア特使のスタファン・ドゥ・ミストラは、「もしもコバニがISILの過激派民兵の手中に落ちれば、何千人もの人々が大量虐殺されるかもしれない」と警告した。
「我々は見てきているからISILが都市を攻略した際には、何をしでかすかを知っている。彼等が女性、子供、少数民族、人質らにそういうことを実行できるということを知っている」と彼は警告した。
過激派民兵等はコバニ市の三地区を既に掌握し、更にこの戦略的都市の西部と南部地区に向かって進撃している。
コバニ行政評議会議長は、この重要都市に対するISILの前進を阻むことに失敗しているから、アメリカ主導の空爆作戦は成果を挙げていない、と語った。
ISIL民兵はコバニ市周辺の数十の村落を掌握した。
コバニでは500人以上が殺害された。9月中旬にISILの攻撃が始まってから、2万人以上がトルコへ難民として出て行かざるを得なくなっている。
(引用2)「byus」というサイトから転載。この質問に対するこの回答が信頼できるものかどうかは分からないが、当座の答えとして頭の中の「当座預金」に入れておく分にはいいのではないか。森鴎外の言う「かのように」である。
どうして「イスラム国」がクルド人自治区を攻撃しているんですか?
ISISというのは今や世界政治における最悪の癌細胞となっていると思う。これが中東の話だから我々日本人は対岸の火事視しているが、日本が集団自衛権(実は「権」ではなく「義務」)によって中東派兵への参加を強制された場合には、日本本土へのテロ攻撃が起こっても、まったく不思議ではない。むしろ、理の当然だろう。
で、とりあえず、今の問題として、ISISはなぜクルド人の街を攻撃するのか、というのが疑問として起こってくるが、もちろん私にはまったく分からないので、ネットで調べて、仮の答えを手に入れたので、そちらも(引用2)として転載しておく。
ISISがシリアの中でも特にクルド人居住地区を攻撃対象にしているのは、(引用2)の回答以外に、何か戦略的意図があると思うのだが、そこまではまだ分からない。簡単に考えれば、シリアの中でも政府支配が及ばない、つまり「弱い部分」だから、先にそこから手に入れておこう、ということだろうか。シリアとトルコの国境地帯にあるために、今後トルコを攻撃する際の拠点としても便利だ、ということも考えられる。(逆に、ISISの背後にトルコ政府もいると仮定すればトルコ政府からの武器援助などの輸送にも便利である。私はトルコ政府は「西側」の一員だという意見の持ち主である。)
(引用1)
コバニ市における戦闘が激化
シリア・トルコ国境付近からコバニ市をみるクルド人たち
◆10月13日
シリアとトルコの国境の町であるコバニがISILの攻撃で陥落寸前である。ここはクルド人の都市で、彼等は現在も必死に自分達の町を守ろうと決死的な抵抗を続けている。
アメリカ主導の同盟軍によるこのISILに対する空爆がここ三週間行われてきているが、成果を挙げていないと現地から言ってきている。それはそうで、彼等はまともにISILを叩くつもりは最初からないからだ。彼等はいうなればグルだからだ。
で、彼等は空爆だけではだめで地上軍の投入が必要だ、と何回も叫んでいる。これはトルコも同様だ。しかしシリア政府の了解なしに地上軍が入れば、それはシリア政府にとっては別の意味での侵入者である。シリア政府軍と衝突する可能性も出てこよう。そしてそれが狙いとも言える。要するに彼等の狙いはあくまで、シリアのアサド政権の転覆なのだ。
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●ISILとクルド人とのコバニ市における戦闘が激化
http://www.presstv.ir/detail/2014/10/12/382009/fierce-battles-continue-in-syria-kobani/
【10月13日 PressTV】
12日の報道によれば、シリアのコバニ市での激しい戦闘が継続中で、包囲されたこの都市でクルド人戦士はISILの民兵らを撃退しているという。
過激派テロリストらは9月中旬より攻撃しているこの都市のいくつかの地区に前進している。彼等はまたラッカなどシリアの他の地区からコバニ市に追加の勢力を投入し、都市を防衛しようとするクルド人戦士らの抵抗を撃破しようとしている。
過激派テロリストの陣地に対するアメリカ主導の同盟軍の実施する空爆が3週間以上続いているが、この都市はISILの攻撃に晒されたままである。
テロリストの民兵らはクルド人戦士らの激しい抵抗に直面している。11日にはクルド人は過激派テロリストらに36名の死者を出す激しい抵抗を見せた。
コバニ市の防衛評議会議長のイスメト・シェイフ・ハッサンは、もしコバニがISILの手中に落ちれば大量虐殺が起きると警告している。
10日、国連シリア特使のスタファン・ドゥ・ミストラは、「もしもコバニがISILの過激派民兵の手中に落ちれば、何千人もの人々が大量虐殺されるかもしれない」と警告した。
「我々は見てきているからISILが都市を攻略した際には、何をしでかすかを知っている。彼等が女性、子供、少数民族、人質らにそういうことを実行できるということを知っている」と彼は警告した。
過激派民兵等はコバニ市の三地区を既に掌握し、更にこの戦略的都市の西部と南部地区に向かって進撃している。
コバニ行政評議会議長は、この重要都市に対するISILの前進を阻むことに失敗しているから、アメリカ主導の空爆作戦は成果を挙げていない、と語った。
ISIL民兵はコバニ市周辺の数十の村落を掌握した。
コバニでは500人以上が殺害された。9月中旬にISILの攻撃が始まってから、2万人以上がトルコへ難民として出て行かざるを得なくなっている。
(引用2)「byus」というサイトから転載。この質問に対するこの回答が信頼できるものかどうかは分からないが、当座の答えとして頭の中の「当座預金」に入れておく分にはいいのではないか。森鴎外の言う「かのように」である。
どうして「イスラム国」がクルド人自治区を攻撃しているんですか?
Yuki_muro ・ 2ヶ月前
まず「イスラム国(IS)」とはISIS(イラクとシリアのイスラム国)として活動していたスンニ派の急進派が6月29日にイラク北西部を制圧し樹立を宣言した国家です。
指導者のアブーバクル・バクダーディはイスラムの予言者ムハンマドのカリフ(正統な後継者)であると自称し、全ムスリムに自らに従うよう呼びかけています。
ISISはもともとアルカイダ系の組織です。
そしてより勢力を高めようと、スンニ派以外の人々に対して改宗や税の支払いを求めており、イラク北部クルディスタン地域のクルド人自治区にも攻撃し始めたということです。
イラクにいるクルド人はヤズディ教でイスラム教とは異なる宗教を持っています(元々スンニ派のサダム・フセイン元大統領と敵対し迫害されていました)。ISISはイスラム教、キリスト教、ゾロアスター教に起源を持つヤズディ教を悪魔の崇拝者と呼んでいます。
イラクの首都バグダッドはシーア派が多くそう簡単に倒すことはできませんが、比較的スンニ派の多い北部を制圧し、イラクの国家分裂を企んでいると思います。
あとは、チグリス川に面したイラク最大の水力発電ジムがISISに制圧されており、クルディスタン地域には油田があるのでそれを狙って資金を得ようとしています。
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