https://earthreview.net/estonia-pm-resigns/
<転載開始>
英首相に続き
英国のボリス・ジョンソン首相が最近、辞任に追い込まれていました。
ジョンソン首相は、世界経済フォーラムの指導者の一人ですが、同じ世界経済フォーラムの指導者として、フランスのマクロン大統領、カナダのトルドー首相、ドイツのショルツ首相、ニュージーランドのアーダーン首相、フィンランドのサンナ・マリン首相、スウェーデンのマグダレナ・アンデション首相など、たくさんいます。
そして、彼ら彼女らは最近、全体的に人気、支持率、あるいは国の経済共に低迷しています。
イギリスの首相が次に誰がなるのかは知らないですが、いずれにしても、現時点では、「世界経済フォーラムの主要な指導者がひとり表舞台から消えた」とは言えます。
続けて、ヨーロッパの世界経済フォーラムの指導者のひとりが辞任に追い込まれたことが報じられていました。ロシアと隣接するエストニアの首相です。
Wikipedia
エストニア初の女性首相であるカヤ・カッラス (Kaja Kallas)首相が、7月8日に辞任したことが報じられていました。以下は、世界経済フォーラムのカッラスさんのページです。
世界経済フォーラムのカッラスさんのページより
wef.org.in
実に、他の国の世界経済フォーラム出身の女性指導者と共通したルックス(美人だけれど、目が死んでいる)を持っている方ではあります。
辞任のきっかけとなったひとつとしては、エストニアは旧ソビエト共和国のひとつであり、教育ではロシア語が使われていますが、カッラス首相は「教育現場でロシア語を禁止する」という政策を 6月に発表しました。
これにより議会の支持を一気に失い、連立が解消される中、与党は全体の 3分の1程度の議席となってしまいました。その責任をとっての辞任ということになりそうです。
それと共に、カッラス首相は、対ロシア制裁としてのエネルギーの禁輸措置をとったことで、国内エネルギー価格が急騰しているという問題もあります。この、制裁によるブーメランとしてのエネルギー高騰は西側ではどこの国も同じですけれど。
エストニア首相の辞任を報じていた RT の記事をご紹介します。再任される見込みとありますが、ここまで支持率が下がると難しそうです。
またもヨーロッパの首相が辞任
エストニアのカヤ・カッラス氏は、新しい連立の首相に再任されることが可能となるまで辞任した
Another European PM resigns
RT 2022/07/08
エストニア初の女性首相であるカヤ・カッラス氏は、7月8日に、同国のアラル・カリス大統領に辞任を申し出た。
この動きは、カッラス氏が、議会の過半数の支持を失った後、新しい連立政権をまとめるための 1か月にわたる努力の一環だ。新しい内閣の人員が決定後、カッラス氏は再び首相として承認される予定だ。
カッラス氏は、「私自身から、この辞任提案を提出しました」とエストニアのメディアに語り、彼女が新しい大臣を任命した場合の「混乱と不満」を避けたいと説明した。
この発表は、カッラス氏の改革党が、社会民主党と祖国党の 2つの小さな政党との権力共有協定に達した後に行われた。
バルト諸国は、6月3日、中央党とのカッラス氏の連立が、すべての初等教育をエストニア語のみにするという方針を打ち出した。この旧ソビエト共和国でのロシア語の使用を禁止して以来、内閣は危機に直面している。
この後、連立与党だった中道党が連立を解消したことにより、カッラス首相の連立政権は、101議席の議会で 34議席しか残らなかった。
この教育法案への反発に加えて、エストニアがロシアに対する EU の禁輸措置のために、エストニア国内のエネルギー価格の高騰に直面しており、カッラス氏と連立政権は、家庭へのエネルギー補助金でつまずいた。
エストニアのカリス大統領は、新しい内閣を迅速に形成しなければならないと述べた。
全国放送 ERR によると、「エストニアの政治家トップは、秋と冬に迫るインフレとエネルギー価格の課題を乗り越えて国民を導くために、迅速に仕事を始める必要がある」と報じた。
カッラス首相は、前首相の中道政治家ユリ・ラタス氏がスキャンダルで辞任した後、2021年1月に首相に就任した。
カッラス氏は、ウクライナでの紛争に対する反ロシア制裁の支持者であり、EU にキーウ政府を武装させるよう求めている。
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