さて、それでは、史上最高の投手は誰か。(ここでも、記録の残っていない黒人リーグの神話的選手サッチェル・ペイジや、記録が不完全なサイ・ヤングなどは除かれる。)
第1位は、多分、大方の予想通り、ウォルター・ジョンソンである。数字は被走者率1・07に防御率2.17で、総合3.24。(この数字は、打者とは違い、もちろん、小さいほどいい。)ちなみに被走者率の内訳は、イニング当たりの与四死球が0.24で、被安打が0.83である。1試合平均に直すと、1試合で2.1個の四死球、7.5個の被安打である。案外、大したことは無いなあ、と思うのは野球観戦の素人である。1試合で、2個の四死球と、7ないし8本の安打で、どれだけ得点ができるか。それを示すのが、生涯防御率の2.17である。この生涯防御率がいかに偉大な数字かは、他の名選手の数字を見ればわかるはずだ。どんなに好投をしていても、安打一つもしくは四死球一つの後、手元が狂って好球を投げ、ホームランを打たれたら、それで2失点だ。あるいは、同じ回に2、3本の安打が続き、そのうち1本が長打なら、1失点は確実だ。そのような綱渡りを毎試合続け、それで生涯防御率が2点そこそこというのは、神業に近い。しかも、相手にはベーブ・ルースやタイ・カップのような怪物的打者や走者がいるのである。
第2位は、おそらく意外に思われるだろうが、クリスティ・マシューソンで、被走者率1.08に防御率2.47の総合3.55で、ウォルター・ジョンソンとはだいぶ開きがあるが、これは時代が下がるほど打力は向上しているので、割り引いて(割り増しして?)考えるべきだろう。また、彼の与四死球率はイニング当たり0.17(1試合当たり1.53個)で、これはウォルター・ジョンソンより優れている。あるいは、史上最高にコントロールの良かった投手かも知れない。(なお、ベテラン投手は、戦略的に四球を出すこともあるので、1試合の平均死四球が2個程度の投手は、その気になれば無四死球試合は簡単にできる投手だと思われる。)
以下、簡単に書くと、第3位はホイト・ウィルヘルムという、日本ではなじみの少ないナックル・ボーラーで、この投手は被安打率が第2位である。つまり、打者が打ちにくい球を投げるという点では、史上最高に近い投手ということになる。第4位がグローバー・アレキサンダーで、総得点3.68.これも非常にコントロールのいい投手である。第5位はサンデー・コーファックスの3.87。彼の被安打率は0.75で、これが史上最高の被安打率、つまりもっとも打たれなかった投手である。第6位がホワイティ・フォードの3.95.第7位にやっと現代のトム・シーバーが入って、3.96。ここまでが3点台である。
以上から分かるように、良い投手とは、ランナーを出さない投手。そしてランナーを出してもそれを得点にさせない投手のことなのである。勝ち星がどうのこうのとか、奪三振率がどうのこうのとかは投手個人の評価の面では二義的三義的なものにしかすぎない。
ちなみに、1998年の日本プロ野球の投手成績上位を見ると、セリーグの防御率1位投手野口がこの計算式(投手指数と仮に呼ぼう)では3.60。第2位の川上が3.66。第3位の伊藤が3.86。パリーグ防御率1位の金村が3.95で、3点台はこの4人だけである。彼らの生涯最高に近いシーズン成績ですら、過去の神話的選手の「生涯成績」にさえも及ばないということである。もちろん、好調時のシーズン成績で言えば、前述の名選手の成績ははるかに向上するのである。たとえば、サンデー・コーファックスの全盛時には1試合の被安打は2,3本だったと言われている。つまり、毎試合、完封か、悪くても1、2点だったということである。
日本でも、過去には村山実がシーズン防御率0点台という驚異的な成績を残しているが、この時は監督兼任で、リリーフ中心だったか、あるいは先発しても長いイニングは投げなかったような気がする。もともと、投手というものは短いイニングなら、相当に力を発揮できるものである。前述の名投手たちは、先発完投が当たり前の時代の投手たちであるから、その記録の重みも大きい。
第1位は、多分、大方の予想通り、ウォルター・ジョンソンである。数字は被走者率1・07に防御率2.17で、総合3.24。(この数字は、打者とは違い、もちろん、小さいほどいい。)ちなみに被走者率の内訳は、イニング当たりの与四死球が0.24で、被安打が0.83である。1試合平均に直すと、1試合で2.1個の四死球、7.5個の被安打である。案外、大したことは無いなあ、と思うのは野球観戦の素人である。1試合で、2個の四死球と、7ないし8本の安打で、どれだけ得点ができるか。それを示すのが、生涯防御率の2.17である。この生涯防御率がいかに偉大な数字かは、他の名選手の数字を見ればわかるはずだ。どんなに好投をしていても、安打一つもしくは四死球一つの後、手元が狂って好球を投げ、ホームランを打たれたら、それで2失点だ。あるいは、同じ回に2、3本の安打が続き、そのうち1本が長打なら、1失点は確実だ。そのような綱渡りを毎試合続け、それで生涯防御率が2点そこそこというのは、神業に近い。しかも、相手にはベーブ・ルースやタイ・カップのような怪物的打者や走者がいるのである。
第2位は、おそらく意外に思われるだろうが、クリスティ・マシューソンで、被走者率1.08に防御率2.47の総合3.55で、ウォルター・ジョンソンとはだいぶ開きがあるが、これは時代が下がるほど打力は向上しているので、割り引いて(割り増しして?)考えるべきだろう。また、彼の与四死球率はイニング当たり0.17(1試合当たり1.53個)で、これはウォルター・ジョンソンより優れている。あるいは、史上最高にコントロールの良かった投手かも知れない。(なお、ベテラン投手は、戦略的に四球を出すこともあるので、1試合の平均死四球が2個程度の投手は、その気になれば無四死球試合は簡単にできる投手だと思われる。)
以下、簡単に書くと、第3位はホイト・ウィルヘルムという、日本ではなじみの少ないナックル・ボーラーで、この投手は被安打率が第2位である。つまり、打者が打ちにくい球を投げるという点では、史上最高に近い投手ということになる。第4位がグローバー・アレキサンダーで、総得点3.68.これも非常にコントロールのいい投手である。第5位はサンデー・コーファックスの3.87。彼の被安打率は0.75で、これが史上最高の被安打率、つまりもっとも打たれなかった投手である。第6位がホワイティ・フォードの3.95.第7位にやっと現代のトム・シーバーが入って、3.96。ここまでが3点台である。
以上から分かるように、良い投手とは、ランナーを出さない投手。そしてランナーを出してもそれを得点にさせない投手のことなのである。勝ち星がどうのこうのとか、奪三振率がどうのこうのとかは投手個人の評価の面では二義的三義的なものにしかすぎない。
ちなみに、1998年の日本プロ野球の投手成績上位を見ると、セリーグの防御率1位投手野口がこの計算式(投手指数と仮に呼ぼう)では3.60。第2位の川上が3.66。第3位の伊藤が3.86。パリーグ防御率1位の金村が3.95で、3点台はこの4人だけである。彼らの生涯最高に近いシーズン成績ですら、過去の神話的選手の「生涯成績」にさえも及ばないということである。もちろん、好調時のシーズン成績で言えば、前述の名選手の成績ははるかに向上するのである。たとえば、サンデー・コーファックスの全盛時には1試合の被安打は2,3本だったと言われている。つまり、毎試合、完封か、悪くても1、2点だったということである。
日本でも、過去には村山実がシーズン防御率0点台という驚異的な成績を残しているが、この時は監督兼任で、リリーフ中心だったか、あるいは先発しても長いイニングは投げなかったような気がする。もともと、投手というものは短いイニングなら、相当に力を発揮できるものである。前述の名投手たちは、先発完投が当たり前の時代の投手たちであるから、その記録の重みも大きい。
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