五輪サッカー観戦 子どもの飲料持ち込み量増加の要望断られる





鹿嶋市は、市内のカシマスタジアムで東京オリンピックのサッカー競技を観戦する子どもたちの熱中症対策として、大会組織委員会に対し、会場に持ち込める飲み物の量を増やしてほしいと要望しましたが、断られていたことがNHKの取材でわかりました。

鹿嶋市では今月22日、25日、27日の3日間、いずれも午後5時からカシマスタジアムで行われるオリンピックのサッカーの試合を、市内の小中学生、合わせておよそ3600人が観戦する予定です。
大会組織委員会は、会場へのペットボトルの持ち込みを1人1本、750ミリリットル以下で認めていますが、市は熱中症対策を徹底するため、会場に持ち込める飲み物を1人2本までに増やし、さらに、子どもの飲み物が足りなくなったときのために、引率の教諭などは350ミリリットルを3本まで追加で持ち込めるようにしてほしいと大会組織委員会に要望したということです。
しかし、鹿嶋市によりますと、テロ対策などの観点からも飲み物の量を変えることはできないと回答があったということで、市は子どもたち全員に保冷剤を配付するなど、熱中症対策を検討しています。
大会組織委員会は、NHKの取材に対し「参加いただく皆さまに、安心安全に観戦いただけるように調整中です」とメールで回答しています。
鹿嶋市は「『調整中』ということに期待し、子どもたちのことを第一に、引き続き飲み物を増やせるよう要望していきたい」としています。