徽宗皇帝のブログ

香港の政治的歴史と現状についてはよく知らないので、「中国への犯罪者引き渡し法案」に反対する理由は何なのか、そしてその法案がなぜ「民主主義を死なせる」ことになるのか、よく分からない。
つまり、香港にいれば安全な犯罪者が、中国に引き渡されるとマズいことになるということだと思うが、犯罪者やその関係者が香港には１００万人もいて、それらが逮捕もされずにデモをしている、ということなのか。
要するに「犯罪者」とは「法や政治によって作られるもの」だ、ということか。

まあ、香港の中国への返還に反対する活動をした人間が、現在の中国では「犯罪者」扱いされる、ということなのだろうが、米国支配下の沖縄の日本本土（祖国）復帰に反対したのは、当時の沖縄の自民党や経済界などのお偉方であった。そういうものだ。現状から利益を得ているか、そうでないかの違いが、政治姿勢の違いになるだけのことで、「民主主義」とは、そのどちらの数が多いかという「決定方法」でしかない。べつに民主主義がモラルに適するわけではない。香港の場合には英国支配下で利益を得ていた人が多かったというだけのことだろう。これも復帰前の沖縄に似ている。いや、数的には、本当は不利益を蒙る人が多かったのだが、生きていくには現状から少しでも利益を得るしかなかったわけだ。そういう人は下級国民でも現状を支持する。状況が変われば、今の勝ち組が明日の負け組になる。今の支配層が「犯罪者」にもなる。