新聞を毎日読む人は4割台

紙媒体としての新聞の発行部数は漸減しており、購読者数もそれに連れて減少していることは容易に想像がつく。それでは実際、新聞はどれほど読まれているのだろうか。新聞通信調査会が2021年11月に発表した「メディアに関する世論調査」(※)の結果から確認する。



最初に示すのは、新聞の閲読頻度。購入頻度ではないことに注意。例えば自分では買っていないが会社や喫茶店で定期的に目を通したり、父親が通勤時に買った新聞を自宅まで持ち帰り、それを子供が読む場合などは、購入はしていないものの閲読したことになる。



↑ 新聞の閲読頻度(2021年度)
↑ 新聞の閲読頻度(2021年度)


新聞を毎日読んでいる人は4割台。その多くは月ぎめなどの契約購読者と見て間違いないだろう。週数回の人は業界紙的な新聞を取っているか、あるいは通勤・通学時にスタンドなどで購入するタイプだろうか。週一以上で定期的に閲読している人は55.2%。週一未満の人まで合算すると、購入していないが読んでいる人まで合わせて60.6%が新聞を閲読していることになる。



他方、新聞を読んでいない人は4割近く。「回し読みをしているから新聞の購入数の数倍は延べ閲読者数が存在しているはず(なので、実際の閲読者数は購読者をはるかに上回り、浸透率も高い)」との試算を思い返すと、大きな開きが生じている感は否めない。