正直、グラフが読みづらいし、無駄なグラフばかりという印象なので、冒頭部分だけ転載する。
要は、新聞を読まない人間が全体の半数近くいるということだ。で、私は「義理で」新聞を取っているが、実際に読む部分は「天気予報」欄だけだ。後は珍しそうな事件があった場合に、その箇所だけを読む。文化欄や地方の事件などほとんど見ない。地方新聞はなぜか地方文化の宣伝活動にやたらに力を入れており、読者投書欄にまで沖縄方言を入れて書くと採用率があがる印象(笑)だが、私は沖縄方言などまったく理解できないので、何を言っているのかチンプンカンプンである。せめて「標準語訳」を入れてほしいものだ。今どき日常生活で沖縄方言は断片的にしか使われてしかいないだろう。だいたい、喧嘩や怒鳴る時だけではないかwww
何より、「読みたくなる記事」がほとんど無いのが致命的である。優れた作家が連載小説を書いていたら、それこそ「洛陽の紙価を高める」くらい売れるのではないか。特に中学生から高校生レベルの「知的好奇心に溢れ、面白い物に飢えている」年齢層の人間が読みたくなるような小説や連載漫画があればいいのだが、実にくだらない小説や漫画しか乗らない。「いしいひさいち」レベルの漫画家が毎日4コマ漫画を載せている某新聞が羨ましい。
もっとも、読む人は訃報欄や広告の隅々まで読むらしいから、私が異端者なのかもしれない。しかし、新聞の売れ行き低下は、私の見方のほうが正しいことを示しているのではないか。
優れた才能の持主で、毎日ツィッターを書いている人はたくさんいる。そうした人間から毎日200字程度のコラムを電送させて、紙面に載せるだけで、今の新聞の百倍以上面白い新聞になるだろう。「物言わぬは腹ふくるる業なり」で、言いたいことが溜まりに溜まっている人間は多いはずだ。で、暴言も暴論も炎上覚悟で載せればいいのである。むしろそれで知名度があがり、関心を人々に呼び覚ますことになるだろう。
(以下引用)
新聞は実際にどれほど読まれているのか(2021年度版)
不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者 新聞を毎日読む人は4割台
紙媒体としての新聞の発行部数は漸減しており、購読者数もそれに連れて減少していることは容易に想像がつく。それでは実際、新聞はどれほど読まれているのだろうか。新聞通信調査会が2021年11月に発表した「メディアに関する世論調査」(※)の結果から確認する。
最初に示すのは、新聞の閲読頻度。購入頻度ではないことに注意。例えば自分では買っていないが会社や喫茶店で定期的に目を通したり、父親が通勤時に買った新聞を自宅まで持ち帰り、それを子供が読む場合などは、購入はしていないものの閲読したことになる。
新聞を毎日読んでいる人は4割台。その多くは月ぎめなどの契約購読者と見て間違いないだろう。週数回の人は業界紙的な新聞を取っているか、あるいは通勤・通学時にスタンドなどで購入するタイプだろうか。週一以上で定期的に閲読している人は55.2%。週一未満の人まで合算すると、購入していないが読んでいる人まで合わせて60.6%が新聞を閲読していることになる。
他方、新聞を読んでいない人は4割近く。「回し読みをしているから新聞の購入数の数倍は延べ閲読者数が存在しているはず(なので、実際の閲読者数は購読者をはるかに上回り、浸透率も高い)」との試算を思い返すと、大きな開きが生じている感は否めない。
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