希望の党が潰れた後、右派議員は政界で居場所がなくなり、議員職を続けるために次々と枝野幸男に頭を下げて立憲民主党に入党した。そして、「野党共闘」に肯定的な素振りを演じ、選挙で共産党から票をもらって議員職の首を繋いだ。小川淳也がその典型だ。香川1区で平井卓也を制したのも、共産党の全面的な支援があったおかげである。それは3週間前のことだから、急に共産党との関係の見直しを言うわけにはいかない。高松の地元の有権者が見ている。衆院選は次にいつあるかもしれず、自らの選挙の事情を考えれば、簡単に共闘リセットを言い出すのは難しいのだろう。だが、もう一つの軸の分配と改革の対立軸においては、小川淳也は右寄りのスタンスを明確にしていて、消費税25%の北欧モデルをめざすべしと提唱している。これは、言うまでもなく、井出英策と前原誠司の All for All の路線である。社会保障は自前で賄うべしとする独特のネオリベ発想であり、左からの自己責任の政策思想に他ならない。ルーツは2007年頃の山口二郎と宮本太郎と神野直彦まで遡る。北欧モデルを詐術表象にした、左から左を騙して釣る狡猾なネオリベ政策だ。
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