赤字にした「この状況」は、NATOによる対ロシア大規模演習、つまり、戦争準備行為であり、戦争挑発行為のこと。
(以下引用)
アメリカと呼ばれるこの国民国家は、地球上に存在した中で最も攻撃的な帝国であり、その全歴史を通じて不当な戦争を煽り、起訴してきた。そのすべてにおいて、世界中で何千万人、いや何億人もの死者を出し、愚かな「例外主義」の主張のもと、何らかの形で地球全体を支配しようとしてきた。今、アメリカは完全な破産に瀕し、基軸通貨を失う可能性があり、想像を絶する負債を抱え、一般的に言って不道徳な社会となり、盲目で間抜けな国民の心にさらなる恐怖を煽るために、明らかにさらなる戦争と殺戮を予告している。破綻した国家において、全体主義的な支配を維持するためには、他にどうすればいいのだろうか?
この状況は、崩壊寸前の国家が少しでも長く生き残るために、もうひとつ大きな戦争を起こそうとしている兆候をすべて備えているのだから。明晰な思考力を持つ者なら、この状況を見て、これが差し迫った破滅に近づくための絶対的に最悪の方法であり、実際には逆行するものであることを理解するだろう。
私たちの知らないところで、他にもいろいろなことが起こっているのかもしれない。このような行動が、いったいどのようにして良い結果をもたらすというのだろうか?私は断言できる。侵略と戦争から生まれるのは地獄だけであり、この世界では永遠に続くほどの殺戮が行われてきたのではないだろうか?
(追記)前掲記事の説明として、同記事の前の部分も一部載せておく。
戦争という呪われた悪は、すべての戦争は人類の専売特許である。大衆が戦争を支持しなければ、戦争は決して起こらないからだ。兵士たちが命令に従って殺すことを拒否すれば、戦争は続かない。もし母親や父親が、自分の息子や娘が大砲の餌にされるのを拒否したら、誰が戦争をするのだろうか?政治家やその子どもたちでは決してないだろう。彼らは金と権力への欲望を満たすためなら、他人とその家族の血を犠牲にすることも厭わないからだ。戦争を企て、認可する者たち、戦争を承認し、資金を提供するために投票する者たち、戦争によって巨万の富を得る者たち、「国」の名の下に戦争を要求する者たち、「例外主義」の名の下に戦争に拍手を送る者たちが戦争を戦う責任を負うなら、戦争はこの地上から消滅するだろう。王、王子、君主、大統領、政治家たちは、積極的に戦争をするわけでもなく、自らの命を危険にさらすわけでもなく、ただ紛争の殺戮で臆病な腹を肥やすだけだ。
この原稿を書いている今、冷戦後最大規模のNATOの戦争演習が東ヨーロッパで行われている。これは今年5月までの数カ月にわたる演習で、ロシアとの戦争の準備として行われている。米国防総省(DOD)(実際にはオフェンス)によれば、「ステッドファスト・ディフェンダー24」と呼ばれるこの演習は、NATO加盟国に対する「架空の」攻撃による「架空の」第5条シナリオに基づいている。国防総省は、これらの演習は「いかなる国に対しても行われるものではない」と強調しているが、その一方で次のようにも言っている:
「ロシアが2014年に初めてウクライナに侵攻して以来、NATOは欧州大陸における防衛と抑止を強化してきた。ステッドファスト・ディフェンダーは何年も前から計画されていたが、この演習にはロシアの行動に基づいた防衛計画が盛り込まれている。ロシアのウクライナに対する侵略戦争は、今後何年にもわたって我々の紛争に対する理解を形成することになるだろう。NATOはウクライナの紛争を注意深く観察し、即応態勢を向上させ、将来の訓練能力と技術革新に磨きをかける。」
これこそ、ダブルスピーク、矛盾、偽善、プロパガンダと呼ばれるものだ。NATO建国条約の当初の目的は、ソ連からのいわゆるリスクに対抗するための相互援助協定(温情主義的な文書)を作ることであった。したがって、どの国にも向けられたものではないという『架空の』第5条への言及は、国防総省の文言が明らかにしているように、全くのでたらめである。
コメント