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徽宗皇帝のブログ

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アメリカの医療の現実
「ギャラリー酔いどれ」所載のポール・クレイグ・ロバーツの文章の一部である。
まあ、政治家が大企業の操り人形にすぎない、という状態(偽装民主主義の現実)を放置していては、国民の生活向上問題へのどのような政治的解決も無理だ、ということである。言うまでもなく日本も「企業支配政治」は同じだが、医療制度はまだアメリカよりは少しはマシである。だが、それもすぐに改悪されるだろう。


(以下引用)


アメリカ医療制度は、世界で最も費用が高く、機能しない医療制度だ。

理由はそれが民営化されていることだ


アメリカ以外の欧米文明では、医療制度は社会化されている。

文明国での医療が 社会化される理由は、

支払う余裕がない市民に 医療を提供するだけでなく、コスト低減だ。

民営化された制度では、全分野で利益をあげなければならない

一般開業医、専門医、画像診断施設、救急会社、緊急治療室、病院、ホスピス、

健康保険会社。 これら全ての分野の利益が コストを上げる。

アメリカが悩まされているハイブリッド制度では、規制が経費を押し上げる。

メディケアとメディケイドの政府規制のみならず、

私企業の保険会社に制定された私的規則もある。


世界中でアメリカだけが、医療は 文書業務の二の次なのだ。

医療クリニックで働く医者は、公共であれ、私営であれ

診療請求書支払人を満足させるため、診断、治療など診察した患者の結果を

十分詳しく記述しなければならない。

口述時間は医者の治療時間に食い込む。

言い換えれば、文書業務の必要条件が、

医者が患者を診察する時間を減らすのだ。

文書業務で、看護師も 書類を整理編集するよう要求される。

だが、これで終わりではないのだ。

メディケアや、メディケイドや、私営保険会社が、

請求可能な医療証拠として受け入れられだけ、

医師が十分詳しく説明するのを確認するため、

医者を監視する人員を、医療企業は 雇用している。

経費の上に経費が積みあがる アメリカ医療制度には、

リバタリアン経済学者でさえ、

私企業制度のおかげの経済性を 見いだすことができない。


社会化された医療制度では、多くの分野いずれも、

稼働し続けるために利益を必要としない。

私企業による、メディケアやメディケイドや私営保険会社の支払い請求

がないので、詐欺を防ぐための高い経費が 必要ないのだ。

看護師と医者は、文書業務の代わりに、患者の治療看護に専念できる。

もちろん、どのような制度においても、コスト節減の規制が

コストを産み出す官僚主義に肥大する可能性はあり、

いかなる制度も、医療従事者側に共感と責任ある態度を植えつける美徳

なしには、うまく機能するまい。

もしアメリカに、利益や文書業務や必要ない社会化された医療だけする

医療制度があれば、アメリカの医療経費が劇的に減少する
ことに疑いない。

そしてこれこそが、そういうことが起きない理由なのだ。


アメリカの制度では、医療は私益が儲かるのだ。

彼らは人々に対する医療経費ではなく、自らの利益に専念している。

あらゆる詐欺防止機関や公的機関、私的機関、官僚制度に利益がある。

私営医療企業が 大口献金者主要なので、

アメリカ上院・下院議員に利益がある。

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