イギリスという国は、侵略した国(アメリカ、オーストラリア、カナダなど)の大半で先住民族虐殺をしている(「同化政策」という言い方は生ぬるい。同化ではなく、先住民抹殺に近い。「文化的ジェノサイド」ではなく、普通にジェノサイドだろう。)わけだが、それでいて今だに世界からほとんど批判されていない。こうして過去の悪事が暴露されてきたのはいいことである。
まあ、イギリスに限らず帝国主義時代の「先進国」の多くは似たようなことをやってはいるわけだ。
日本だって北海道(アイヌ)、琉球、朝鮮、台湾で現地民を強権的に支配したわけで、その中で沖縄などの支配は比較的緩やかな部類だったと思う(この場合は「同化政策」が妥当か。)が、第二次大戦では本土防衛の捨て石にされたわけである。まあ、都以外(特に白河の関以北)は冷遇されているという点では中央政府の方針は一貫しているとも言える。
話を元に戻すが、イギリスという国の他国侵略の冷酷さは異常なほどである。その隠蔽やごまかしが上手いからあまり批判を受けないだけだ。私は英文学が好きでイギリス的ユーモアも好きなのだが、そうした一般的国民性と乖離した政治的冷酷さが不思議なのだが、まあ、「上級国民(支配層)」はどの国でも特殊な連中と見るべきかもしれない。
(以下引用)
子ども215人の遺骨発見 カナダの先住民学校跡地から
「男性が手を振っている」と118番、米軍人が行方不明…注意報出るなか遊泳し流される
堂珍嘉邦、主題歌に“救愛”込めた 日露合作映画「ハチとパルマの物語」
© 朝日新聞社 4日、215人の子どもの遺骨が発見されたことを受け、オタワの議会前には子供靴が並べられた=AP
カナダの先住民寄宿学校の跡地から215人の子どもの遺骨が発見され、カナダ全土に波紋が広がっている。政府は過去に子どもを家族から引き離して寄宿学校で生活させるなどの同化政策を実施し、謝罪もしているが、当事者団体は全ての学校跡地で調査をすべきだと訴えている。
遺骨が発見されたのは、カナダ西部バンクーバーから250キロ北東にあるカムループス。地元の先住民団体によると、遺骨は5月下旬に最新式のレーダーを使い、地中を調べて見つかった。「3歳ほどの子の遺骨もあり、記録されていない死者だ」という。
カナダは1867年に建国されたが、現在は「ファースト・ネーション」などと呼ばれる先住民に対する同化政策は英領の頃からあった。カナダ政府によると寄宿学校は全国に139校設けられ、15万人以上の児童・生徒が親元から強制的に引き離されて生活していた。今回遺骨が見つかったのは最大の寄宿学校で、カトリック教会が運営。1950年代には最大500人が学んでいたという。
カナダ最後の寄宿学校は96年に閉鎖され、2008年には当時のハーパー首相が同化政策について謝罪。15年に出された報告書は、寄宿学校における身体的虐待やネグレクトの実態を明かし、「文化的ジェノサイド」と結論づける一方、「死者数は完全にはわかりそうにない」としていた。
コメント