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徽宗皇帝のブログ

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ウクライナ問題の超簡単な説明
増田俊男の「時事直言」の少し前の記事だが、ウクライナ戦争の本質を簡潔に説明しているので、転載しておく。プーチンが「軍事行動」に出た今では、ここに書かれた意見も変わっているようだが、ただ、ウクライナ戦争の基本知識すら知らない人間が「プーチンは悪党、プーチンはキチガイ!」と叫ぶ愚については、まず、ここに書かれた内容を読め、と言いたい。たった3分で読める。もちろん、短い文章なので、ウクライナへの実質的NATO軍備配置など、ロシア防衛の危機の側面は書かれていない。

(以下引用)文中の「適格に」は「的確に」の間違い。


<時事直言>軍事侵略と平和侵略


軍事侵略は愚鈍な単細胞により、平和侵略は天才的多細胞による。
トランプ前大統領は、2月21日プーチンがウクライナ主権下のドネツク、ルガンスク両自治政府の独立を承認した後のFOX-TVで「プーチンは天才だ」と言った。
本来ほとんどの人間は単細胞で感情的行動を執り、天才は冷静かつ適格に的を撃つ。バイデンの真珠湾攻撃型の対露ウクライナ武力侵攻誘発作戦は天才プーチンによって「しっぺ返し」を食らった。
2014年3月16日に、ウクライナ主権下のクリミア自治共和国とウクライナ直轄特別市であったセバストポリは、ロシアに帰属するか否かの住民投票を行い圧倒的多数でロシア帰属を決議、3月18日ロシアとの条約が交わされクリミア全土がロシア領土となった。しかしウクライナ憲法は、クリミアはウクライナの主権下であり自治権は認めるが独立は認めていない為、国際的には不法併合(侵略)とされ、アメリカを初め欧州安全機構(NATO)諸国はロシアに経済制裁を課している。
クリミアのロシア併合の直後ドネツク、ルガンスク自治州は人民共和国として独立宣言をしたが、いかなる国家も承認していない。ところがここへきてロシア議会の要請(2月15日)の下でプーチンは両国の独立を承認、毎日のようにテロが続いている同地域へ平和維持軍派遣発令を下した。ウクライナ軍の同地区への武力侵攻を正当化する為、東部分離独立派の偽装工作だとして両国地域内で連日起こしているテロが仇となりプーチンに軍事介入(平和維持軍)の口実を与える結果になった。2014年3月のクリミア併合から8年後(2022年)またもや東部ウクライナの広大な地域がロシア領になろうとしている。
アメリカ、イギリス等欧米諸国は、ドネツク、ルガンスクの独立承認はクリミア併合同様対ウクライナ侵略と見なしロシアへ経済制裁を強めることを決めた。
アメリカとNATO諸国はロシアが治安維持を名目とした両独立承認国へ治安維持を名目とした軍事介入に対して、ウクライナ支援部隊を送るには、ウクライナがEUにもNATOにも加盟していない為、国際世論に依る以外にない。
東部ウクライナで多発しているテロはCIAとウクライナ諜報部によって起こされている事実がやがて明かるみになると欧米は国際世論の支持は得られなくなり、武力介入不能になる。国際紛争での決め手は武力であるから、クリミア同様プーチンのウクライナのロシア化に歯止めがかからなくなる。
私はウクライナをめぐるバイデンとプーチンの「猿芝居」は「バイデンに勝ち目はない」と言ってきたが、その通りになりつつある。
バイデンの方からプーチンとの直接会談を断ったので、東部ウクライナの独立国と政府軍との戦争は避けられない事態となった。


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