「東洋経済オンライン」記事の一節だが、相次ぐ自衛隊ヘリの墜落事故の原因が実はオスプレイの採用にあったという、玉突き現象、あるいは「風が吹けば桶屋が儲かる」式の話である。
オスプレイの整備費が一機あたり年間10億円、17機で年間170億円というのは驚きだ。必要なのは機体の購入費用だけではないわけだ。軍隊と言う存在は実にカネ食い虫であることがよくわかる。もちろん、演習などで実弾射撃などをしない限り、戦闘能力は身につかない。その弾丸や砲弾などにもカネがかかる。まあ、カネがかかるのは、それで金儲けする存在がいる、ということだが。
(以下引用)
オスプレイの整備費が一機あたり年間10億円、17機で年間170億円というのは驚きだ。必要なのは機体の購入費用だけではないわけだ。軍隊と言う存在は実にカネ食い虫であることがよくわかる。もちろん、演習などで実弾射撃などをしない限り、戦闘能力は身につかない。その弾丸や砲弾などにもカネがかかる。まあ、カネがかかるのは、それで金儲けする存在がいる、ということだが。
(以下引用)
稼働率が低いだけでなく旧式化したAH-1Sの対戦車ミサイルは命中するまで1分以上空中に停止してミサイルを誘導しなければならず、今日では生存性が極めて低い。だがAH-1Sは近代化も、延命措置や近代化は行われておらず、これまた多額の費用をかけて部隊を維持する必要性は極めて低い。赤字を垂れ流すだけのAH-1Sの部隊もすぐさま解散するべきだ。
これらの事実をみれば、陸自のヘリの調達と運用がいかに大きな問題を抱えているかがわかるだろう。まず実質戦力とは言えない状態のままにするのであれば、攻撃ヘリは不要だ。AH-64DやAH-1Sは即座に廃棄して部隊を解散し、隊員をほかの任務に回したほうがいい。浮いた費用はネットワークの充実やサイバー戦機能の向上などに振り向ければ、よほど国防に資する。偵察ヘリも、調達・運用コストが安く信頼性の高い機体に更新すればいい。
実際のところ、陸自の航空隊に予算の余裕はない。ティルトローター機であるMV-22オスプレイが陸自に17機配備されるが、その調達費用3600億円はおおむね陸自のヘリ調達予算の10~12年分である。オスプレイ1機の整備費は年間約10億円といわれており、17機ならば170億円だ。対して陸自のヘリの整備予算は年間220億円程度にすぎない。オスプレイがそろえばその3分の2を食うことになる。そうなればただでさえ不足している維持整備費は逼迫を免れない。
現状を放置するならば整備予算不足のために、墜落事故が多発する可能性が極めて高い。
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