もし生きていれば、シリアについて最も聞きたかった人はロバート・フィスクです。彼のことを書きたかったのですが、次の機会にします。
ムアンマール・アル=カダフィをご存知ですか?あるいは、憶えておいでですか?彼は凶悪非情の独裁者として、米国によって、語るに忍びない形で惨殺されました。時の米国国務長官ヒラリー・クリントンは満面の笑顔で「来た、見た、彼は死んだ」と言いました。これはギリシャのユリウス・カエサルの有名な言葉「来た、見た、勝った( Veni, vidi, vici)」のもじりです。嫌悪すべきもじりです。興味があれば、次のサイトをご覧ください。
私はたまたま長生きした事もあって、大昔から、このムアンマール・アル=カダフィという人物とリビアという国を見守ってきました。北アフリカのリビアという国はアフリカ大陸で一番の良い国になっていたのです。2005年開催の愛知地球博覧会の「リビア館」を訪れた人々はその見事な治水事業の成果を思い出してください:
ムアンマール・アル=カダフィについて私が憶えていることは沢山あります。機会があれば、お話ししましょう。
彼は2011年10月20日に惨殺されましたが、その2年後の2013年12月30日付けで、カダフィが1989年の年末にキリスト教世界に向けて発した新年の挨拶文が公開されました:
訳出しますから、ぜひ読んでください。今度、シリアで起こったことを思いながら、ぜひ読んでください。
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An Open Letter to the Christian World from the Brother Leader
ブラザー・リーダーからキリスト教世界への公開書簡
世界中のすべての人々、そしておそらく天上の天使たちも、「新年お目出度うございます」という古くからの虚偽的な祝辞を繰り返し交わすことにうんざりしている。
各国首脳が互いにこのような祝辞を送り合う一方で、彼らの多くは新年を不幸で惨めで致命的なものにするような行為を繰り返している。聖クルアーンや聖書、新約聖書の次のような節を深く瞑想し、想起ことはできないのだろうか:義と敬虔な義務のために互いに助け合うべし。罪と破戒のために互いに助け合うことなかるべし。
キリストがエルサレムで行った最初の説教で、神の言葉を忘れ、虚栄に身を委ねた人々を激しく非難したことを思い出そう。貪欲のために神への奉仕を怠った祭司たちをキリストはどのように非難したことか。彼は、腐敗した教えを伝え、神の法を放棄したとして書記たちを非難し、神の法を無効にしたとして学者たちをどのように非難したことか。
神を忘れた人々、うぬぼれている人々、貪欲な人々、文化的に堕落した人々、そして神の律法に違反する人々を叱責するキリストが居ない今、そうした罪を犯したのは我々自身なのだから、我々はお互いの罪を非難し、叱責するしかない。
我々はキリストの教えからは遠く離れたところにあり、サタンの教えに非常に近い所にあることを理解しなければならぬ。地球上のすべての人々が病気、栄養失調、飢餓、そして法外な物価高騰に苦しんでいる時に、大国と富裕国は核兵器、大陸間ミサイル、宇宙計画、心理戦計画を推進するための技術の開発と製造に巨費を投じている。
これらの諸国はまさにサタンによって導かれている。彼らの書はコーランでも聖書でもない。
我々はキリストの教えを反復することを非常に必要としている。
我々は彼が団結を呼びかけ、「キリスト生誕の地であるパレスチナから手を離せ――彼に恵みあれ――そして抑圧され、植民地化され、迫害されているすべての人民から手を離せ」と言うのを目撃するだろう。
世界は再びキリストをどれほど必要としているか。我々は、毎年大晦日に世界中で人々が行うように奨励されている過度の飲酒、薬物摂取、不道徳な行為を放棄する必要があり、その代わりに、この特別の夜に、我々は、祈り、許しを請い、神の掟とそれが我々すべてに定めている生き方について考えるために、礼拝所に行くべきなのだ。
人間のうぬぼれと正しい道からの逸脱が私の抗議よりもはるかに強いことは承知しているが、それでも私は世界にこの言葉を捧げる。聖書のこの言葉を想起しよう– 「初めに言葉ありき・・・」
ムアンマール・アル=カダフィ
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何という正しく美しき言葉ではありませんか。
私の思いは、ここから、まっすぐにシリアのバッシャール・アル=アサドに飛びます。今、シリアについて、バッシャール・アル=アサドについて、真実を語っている人は稀です。もし真実に近いものを求めていて、そして、長い英語の話を辛抱して聞いてみようを考える人は、ぜひ次のサイトをあけ、Kevork Almassian という人の言うことをお聞きください。この人物が暗殺される可能性は十分あります。最近のエントリーは「A WOLF IN SHEEP CLOTHING?]と題されています:
藤永茂(2024年12月27日)
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