マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/03/post-a0c0be.html
<転載開始>


トランプはブッシュの最も邪悪な部分を全て備えているが、トランプが赤い帽子をかぶっているので、トランプは何か違う人間だとMAGA阿呆連中は偽っている。存在している最も愚かで、最も哀れで、最も詐欺的な政治派閥だ。

ケイトリン・ジョンストン
2025年3月22日

 物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 トランプ大統領はガザの子どもを虐殺しており、アメリカでは言論の自由を抑圧しておりイスラエルのためにイエメンを爆撃し、報道によれば、核兵器使用も含む計画でイランとの全面戦争を準備している。

 私が見る限り、トランプ支持者はほとんどそれを受け入れている。いわゆるMAGA運動が主張する主張は全て嘘だ。

 「MAGA」は共和党員が共和党員らしいことをしているに過ぎない。10年前、共和党はブッシュ政権で打ち砕かれた評判を、ネオコン戦争計画に反対し、言論の自由を支持し、泥沼を一掃し「アメリカが第一だ」という右翼ポピュリスト・メッセージで覆い始めた。実際我々が目にしているのは、ブッシュと同じように、トランプが中東で殺人と戦争を繰り広げ、ブッシュと同じようにアメリカで異常な権威主義計画を展開し、ブッシュと同じように長年のネオコン計画を推進し、何十年も共和党員全員がそうだったようにイスラエルを第一に考えていることだ。
 トランプはブッシュの最も邪悪な部分をすべて備えているが、トランプが赤い帽子をかぶっているから、トランプは何か違う人間だとMAGAの阿呆連中は偽っている。存在する最も愚かで、最も哀れで、最も詐欺的な政治派閥だ。



 ガザで死んだ子どもの映像が再びソーシャル・メディアを埋め尽くす中、イスラエルの西側諸国が支援する残虐行為に対する批判をすべて押しつぶそうと帝国があれほど努力してきた理由は、我々の支配者が更に多くの残虐行為を支援し、更に多くの子どもを殺害することを計画しているためであることを心に留めてほしい。



 イスラエルと欧米諸国がこれを「戦争」と呼び続けることに驚いたことはないだろうか? ガザで起きていることは戦争ではない。数千人の男が手製ロケットで帝国と戦っているのだ。イスラエルは彼らに注目しているのではなくガザの全住民に注目しているのだ。

 「戦争」という言葉に国民が抱く否定的イメージから、国家は自らの行動を説明する際「戦争」という言葉の使用を避けようとすることが多い。アメリカは戦争を「人道的介入」と呼ぶのを好む。ロシアはウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と呼んだ。だがイスラエルは、西側同盟諸国やそのプロパガンダ報道機関と同様、ガザでの露骨な民族浄化作戦を即座に「戦争」と呼んだ。一体なぜだろう?

 理由をお話ししよう。それは、パレスチナ人からガザを永久に奪い取ることを正当化するためだ。イスラエルは、これまで戦ってきた戦争を利用して領土を奪い取ってきた実績があり、その擁護者連中は「そう、彼らは1967年の戦争に負けた。戦争をして負ければ領土を失うのだ」などと言ってそれを正当化する。彼らは、ガザを併合し、パレスチナ人を追放し、ユダヤ人に置き換えた後、将来全員がガザを同じ目で見るようにするための物語の土台を構築してているのだ。

 これが全てだ。ハマスとの戦争ではなく、イスラエルによる新たな土地強奪なのだ。この土地強奪を正当化するため、イスラエル当局が10月7日をわざと起こさせ証拠山ほどあるが、まんまと逃げおおせられるよう、彼らは以来ずっとこれを「戦争」として描いている。

 これを戦争として位置づけることには、組織的な絶滅や破壊ではなく、意図的に標的としてきた民間人や民間インフラを「巻き添え被害」として位置づけるなど確かに他の利点もある。だが何よりもまず、イスラエル領土拡大が狙いだ。



 エコノミスト/YoutGovの新しい世論調査によると、政府に対する抗議は合法であるべきだと共和党員の大半が考えているが、イスラエルに対する抗議は例外だ。イスラエルに対する抗議に関しては、共和党員の大半が、違法であるべきと考えるか、確信が持てないかたたと判明している

 これに対して一体何と言えばいいのかさえわからない。世論調査の質問に答えながら、自分の答えを真剣に自己反省するきっかけとして捉えない自分を想像願いたい。自分についてこのようなことを率直に認め、その後何も変わらない自分を想像願いたい。



 「わっはっは、ガザが燃えている。カマラに投票すればよかったとあんたらは思っているよな」と今言っている連中が実に腹立たしい。民主党が負けたのは、まさにこのためだ。彼らはガザのことを、都合の悪い時には無視し、都合の良い時にはほくそ笑むべき政治的おもちゃにすぎないと見なしていたからだ。このろくでなし連中にとって、これは単なるゲームにすぎない。

 ジョー・バイデンの大量虐殺残虐行為に抗議する全ての人々を、この変人連中は何ヶ月も怒鳴りつけ、この極めて重要な問題でハリスがバイデン大統領と自分の違いを明確にしようとしないのを問題とする人々をはねつけてきた。バイデンの大量虐殺をトランプが継続している今、一体どういう理由で、連中は自分が歴史の正しい側にいるかのように振る舞っているのだろう? 消え失せろ、不快な汚物連中。

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