https://earthreview.net/largest-drone-attack-on-moscow/
終末になる心の準備はしておきましょう。
<転載開始>
モスクワ上空で迎撃されて炎上するウクライナのドローン。Tymofiy Mylovanov
ウクライナが、ロシアの首都に大規模なドローン(無人機)攻撃を実施したことが、ロシアから発表されています。
ウクライナは、8月上旬にロシア領土のクルスクに侵攻を開始し、その後、「ロシア領土内からロシアの重要な拠点への破壊活動を行う」というレッドラインを大きく超える軍事行動を行っています。
ウクライナの行動のほとんどが「レッドラインを超えている」ことについては In Deep の以下の記事に書いています。
(記事)プーチン大統領の忍耐が限界に達するのはいつか。そして、その時は必然的にアルマゲドン的な状況に?
In Deep 2024年8月17日
そして今度は、ウクライナは、「首都モスクワを直接ターゲットにし始めた」ということになります。
ウクライナがモスクワにドローン攻撃を仕掛けたのは、これが最初ではないですが、今回の攻撃は、「 11機のドローンがモスクワ上空で迎撃された」とあり、大規模な攻撃となっています。
以前から書いていますが、ウクライナはどんどん増長しています。
その理由は、
「ウクライナが何をやっても、プーチン大統領は、特別な反撃を行わないから」
です。
ウクライナが増長しているというより、米国と NATO も含めて増長しているわけですが、今回は、モスクワ上空で迎撃されたとはいえ、人口の多いモスクワへの攻撃において「着弾してしまった場合」、その被害は大変大きくなります。
あるいは、「特殊な爆弾を仕様した攻撃」などでは、さらにさまざまな事態が考えられます。
プーチン大統領が特別な報復攻撃を行わない理由はわからないですが、こうやって「平和裏に」時間が進行している間に、戦局がウクライナの有利のほうに傾いていく可能性さえあります(米国などからのさらなる武器使用の許可があれば)。
平和な時代であれば、平和であるのがいいに決まっていますが、「自国が積極的に攻撃されている」時に、平和な態度を突き通すことが、その国の利益になるのかどうか。それは、私にはわからないことですが。
いずれにしても、沈黙を貫くプーチン大統領の存在が、むしろ不思議に思える最近です。
今回の攻撃についての報道です。
ウクライナ、ロシア首都に史上最大規模のドローン攻撃を仕掛ける
Ukraine Sends One Of Largest Ever Drone Attacks On Russian Capital
zerohedge.com 2024/08/21
ロシアは 8月21日、自国の防空部隊がウクライナの首都モスクワに対する大規模なドローン攻撃を阻止し、飛来したドローン計 11機を撃墜したと発表した。
「敵の無人機に対するモスクワの階層防衛により、すべての攻撃を撃退することができた。これは、ドローンの助けを借りてモスクワを攻撃する史上最大の試みの一つだ」とモスクワ市長セルゲイ・ソビャニン氏は 21日早朝のテレグラムへの投稿で述べた 。
ロシア国防省は、首都を狙った攻撃は、ウクライナが一晩でさまざまな地域に合計 45機のドローンを送り込んだ、より広範な国境を越えた攻撃の一部であると述べた。
・モスクワ地方上空で 11機が撃墜される
・23機はブリャンスク地方上空で迎撃された
・6機がベルゴロド上空で迎撃
・カルーガ地方で 3機
・クルスクで 2機
ロイターは、ドローンの一部がクレムリンの南約24マイル(約38km)にあるポドリスク市上空で撃墜されたと報じた。首都へのドローン攻撃による負傷者や被害についてはまだ報告されていない。
一方、ブリャンスク州のアレクサンダー・ボゴマズ知事は、迎撃されたドローン 23機すべてが同州への「大規模な」攻撃だったと述べた。
クレムリン当局は、この大胆な首都攻撃をクルスク侵攻の新たな延長としか考えていないようだ。
戦争が始まって以来、ウクライナによるモスクワへの無人機攻撃はこれが初めてではないが、無人機でモスクワに到達しようとする、より一貫した取り組みの始まりとなるかもしれない。
一方、ゼレンスキー大統領は、西側諸国に対し、ロシア領内での長距離ミサイルの使用に関するあらゆる制限を解除するよう要求することに精を出している。
ウクライナはこれまでもロシアの首都を何度か攻撃している。まず 2023年5月3日、爆発物を積んだドローン 2機がクレムリン施設を標的にし、ロシアはこれを 「テロ行為」および暗殺未遂と呼んだ。ドローンは迎撃されたが、かろうじて、1機がクレムリンの上院議事堂ドームの頂上で爆発したように見えた。当時プーチン大統領はそこにいなかった。
2023年7月にも別のドローン攻撃が発生し、ドローンが国防省本部に非常に近い 2つの建物を襲った。11月には、ロシアのさまざまな場所に対するウクライナのドローン攻撃が 20回連続で発生し、そのうちのいくつかはモスクワに到達しようとした。
一方、ウクライナも、ロシアが夜間に発射した 72発の飛翔体を含む大規模なドローン攻撃を受けたが、そのほとんどは迎撃されたとしている。
ウクライナ軍は、イラン製の一方向ドローン 69機がキエフ、オデッサ、ヘルソン、ドネツクの各地点を標的にしたと発表した。このうち 51機が撃墜されたが、少なくとも2発のロシアの弾道ミサイルが着弾したという。
一方、ロシア安全保障会議の副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ元大統領は、進行中のクルスク侵攻はウクライナが完全に敗北するまで和平交渉は不可能であることを意味すると繰り返した。
メドベージェフ氏はテレグラムに以下のように書いた。
「誰も任命しなかった仲介者による素晴らしい平和についての空虚なおしゃべりは終わった。誰もが口には出さないが、今やすべてを理解している」
彼は大文字でメッセージを次のように締めくくった。
「敵が完全に敗北するまで、これ以上の交渉は行われない!」
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