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徽宗皇帝のブログ

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国際政治における「発言」と「実行」
「混沌堂主人雑記(旧題)」から転載。
私は「Deeply Japan」氏の分析力や判断力を高く評価している者だが、下の分析は、どうかなあ、と思う。
私自身は岸田総理に好意的であることは何度も書いてきたし、その「新自由主義との決別」はかなり本心だと思っている。で、軍事的な話になれば、日本の軍事は宗主国アメリカの意思次第なのだから、下の分析は「日本を独立国と思っている」という、根本的間違いがあるのではないか。つまり、岸田コメントはアメリカ(および自民党支持者)への「リップサービス」であり、国際政治では通常営業の「仮装敵国との『威嚇の応酬』」にすぎないわけだ。トランプなど、そればかりやっていたが、実際の戦争はほとんどやらなかったのである。
で、日本が「敵基地攻撃能力」を持つから中国が日本にミサイルを撃ち込むという結論にもならないだろう。あるいは、日本が軍備を整える前に攻撃する、という話にもならないだろう。日本を焼野原にして中国に何のメリットがあるか、ということだ。だが、戦争はお互いの軍事力への過剰な恐怖から始まるわけで、軍備など最小限であるのが賢明なのである。いや、私としては、戦争をやるよりは、戦争になる前に降伏したほうが国民全体の幸福だとすら思っている。日本という国の財産は文化にあるのであって、物にあるのではない。そういう国にミサイルを射ち込む馬鹿な国が存在するというのは、世界の政治家の頭脳レベルを見くびりすぎである。

(以下引用)


DEEPLY JAPAN  より

上記文抜粋
・・・・・・・・・・・
先制攻撃が得意な日本が帰ってくるらしい
岸田の所信表明演説は、日本では新しい資本主義がどうしたとかいう、どうでもいいことが話題になっている気がするけど、これは、先制攻撃を得意とする日本が帰ってきました宣言のような気がする、など思った。
そう思った人は私だけではない模様で、アメリカのどちらかといえば右派のポータルサイトzerohedgeにもそんなことが出ていた。
日本の首相、中国、ロシアの挑発の中、第二次世界大戦以来初めて、攻撃オプションをテーブルに置く
Japan PM Puts "Strike Option" On Table In 1st Since WW2 Amid China, Russia Provocations
だそうだ。
実際岸田はそう言ってる。
第207臨時国会が6日召集され、衆参両院の本会議で岸田文雄首相の所信表明演説が行われた。首相は、第2次安倍政権が2013年に策定した中長期指針「国家安全保障戦略」の初改定を1年以内に行うと表明。弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する敵基地攻撃能力の保有も含め「あらゆる選択肢を排除せず検討する」と強調した。戦争放棄や戦力不保持をうたう憲法9条を踏まえた受動的、抑制的な防衛政策の転換につながる可能性がある。(川田篤志) 
"In order to safeguard the people’s lives and livelihoods, we will examine all the options, including the capability to attack enemy bases... and fundamentally strengthen our defense posture with a sense of speed," PM Kishida said. 
挑発ってこの間の日本一周の中露の共同行動のことなんだろうけど、むしろ話は逆でしょう、タイムラインからすれば。あっちが、もう日本の態度はこうなんだなと見切ったので中露の一体化を強調したってことでしょう。
で、アメリカ人としては万歳だろうね。日本人が中露相手に戦争してくるれなら、後ろから、頑張れ~と声援して笑ってみてればいい。
昔、第二次世界大戦の頃、少なからぬアメリカ人たちが、ロシアとドイツが殺し合うならそれでいいじゃないか、俺らは勝った側につけばいい、と言っていたというのを思い出す。後に大統領になるトルーマンはマジで言っていたことが記録にも残ってる。
この状況は、欧州側で、ウクライナをロシア相手に戦争をする国に仕立てたのと非常に似てる。
似てるけど違うのは、ウクライナの場合は、すべてがアメリカとその子分たちの持ち出し。日本の場合は、全部日本の持ち出し。こっちの方がアメリカにとってはまったく好都合。
今後は、本当の名前は、ミサイル開発庁だろ、それと言われ続けている文部科学省などが率先して、ああでもないこうでもない理由をつけてミサイル開発、宇宙を舞台とした兵器開発に予算をさくと思う。東日本大震災の頃、さりげなく、日本の宇宙開発にこれまでつけられていた平和に資する研究、といった歯止めが外されたことを思い出す。
思えば、日本すごい、日本の技術力は世界一といった日本をやたらに持ち上げるムードは、このためにこそなされているという点に気付く人があまりにも少なすぎたことが悔やまれる。
まさにこれ。
そこでナポレオンが一言
そして、躓きの石はここ。
アメリカが「許した」731部隊とナチ残党

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