https://earthreview.net/eritrea-no-vaccination/
<転載開始>
economist.com
WHO の事務局長が、
「コロナワクチン接種を開始していない国は北朝鮮とエリトリアだけとなった」
と述べたことが報じられていました。
WHO「北朝鮮とエリトリアだけが、新型コロナワクチン接種を開始していない」
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は12日(現地時間)「全世界で北朝鮮とアフリカのエリトリアだけが、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を始めていない」と明らかにした。
テドロス事務局長はこの日、オンラインによる会見で「新型コロナワクチンの共同購入・配分のための国際プロジェクトであるCOVAXを通じて、これまで144か国に5億回分のワクチンを送ってきた」と語った。
ただテドロス事務局長は「このような成果がある中、富国と貧国間のワクチン供給は依然として不平等だ」とし「この問題を解決してほしい」と国際社会に改めて要求した。 (wowkorea.jp 2021/11/13)
北朝鮮は、データから何かよくわからない面があるとして、
「エリトリアってどこだっけ?」
と地図を見てみますと、以下のような場所にあるのですね。
Google Map
厚生労働省のページによれば、人口は約 550万人、国の広さは「北海道と九州とを併せた広さとほぼ同じ」だそうです。
人口的には、イスラエルやシンガポール(共に約570万人)とあまり変わらない程度の国のようです。
WHO の事務局長が、「エリトリアはまだコロナウイルス感染症ワクチンの接種を始めていない」と述べたということは、
「正式に、ワクチン接種率0%の国」
ということになります。
ということで、比較してみます。
まずは、先日の記事「世界最高峰のワクチン接種率を誇るアイスランドが…」などでふれています世界最高率の国のひとつといえるワクチン接種率 82%のアイスランドと、ワクチン接種率 0%のエリトリアを比較してみました。
人口 100万人あたりの感染数です。
では、エリトリアと人口規模が似ており、やはり世界最高のワクチン接種率(87%)を誇るシンガポールとの比較です。人口 100万人あたりです。
最近、過去最大の感染確認が更新され続けていると報じられているドイツと、ロックダウンの再度の実施を始めたオランダと比較してみます。人口 100万人あたりです。
ドイツは、11月10日に 1日の新たな感染者数が 5万人を突破しており、過去に一切経験していない領域に突入しようとしています。
エリトリアは、「アフリカの北朝鮮」と言われていることも今回知りましたが、実際の北朝鮮も WHO によれば、「まだコロナワクチン接種が開始されていない」ということで、これらのような国だけが、「接種率 0%」のようです。
上のグラフを見ていると、独裁国家と、いわゆる民主主義国家と、どちらが市民の命が守られているのかがよくわからない世の中となってきていることを感じます。
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