(以下引用)
この変異種に対して、現時点での最大の感染防御法は「コロナワクチンを打たないこと」だけということになってしまいそうで(もちろん基本的な身体の免疫力の話は別としてですが)、今後さらに暗い話は拡大しそうです。
しかしそれでも、世界中で科学的な発見を次々無視して、ワクチンキャンペーンと、そして「ワクチンパスポート」が強行採用され続けています。
そして、その理由が最近ややわかってきました。
その理由は、
「私たちが考えているのと、《順番が違う》」
ものかもしれません。
どういうことかと申しますと、現在の、そして少し先のワクチンパスポートの実用化などの社会に至る道筋は、多くの場合、以下のようにお考えになると思います。
・パンデミックが始まってしまった
↓
・これを解決するには全員のワクチン接種しかない
↓
・社会で、接種を証明する身分証明が必要だ
しかし、どうやら「逆」だったようなんですね。
「最初にワクチンパスポートの計画がありき、であり、それをどのように展開するかが後付けされた」
可能性が大きくなっています。
それについて、2018年の欧州委員会の「官報」からご紹介したいと思います。
ワクチンパスポートの概念はパンデミックの二年前に誕生
「ワクチンパスポート」という概念の提案は、2018年4月に、欧州委員会が具体的に提示していたことが今となって明らかとなっています。
ヨーロッパがパンデミックに見舞われる 2年前です。
以下は、2018年12月の欧州委員会「ワクチンで予防可能な疾患に対応する協力の強化に関する理事会の勧告」という公式な官報の表紙です。
Proposal for a COUNCIL RECOMMENDATION on Strengthened Cooperaion against Vaccine Preventable Diseases
この中には、現在の状況が再現されている部分も多く、また、「ワクチン懐疑論への対応」、そして各国で進められているワクチン接種電子証明の概念などが延々と記されています。
2018年の欧州委員会の提案文書より
リマインダー機能を提供する情報システム、すべての年齢層にわたる最新の予防接種カバレッジデータの取得に基づいて、市民の予防接種状況に関する電子情報を入手できる医療機関の能力を開発する可能性を探り、医療システム全体でのデータのリンクと交換を可能にする。 (5ページ)
また、署名の各所に「フェイクニュースへの対応」が述べられます。これは何度も出てきますので、「重要なこと」なのでしょう。
フェイクニュースとオンラインでの偽情報に関する委員会の行動計画は、ワクチン開発に貢献することを目的としている。偽情報の拡散防止に取り組むことに関する EU レベルの戦略の偽情報への取り組みは、偽情報の拡散に関するオンラインプラットフォームの課題に対処する。 (3ページ)
オンラインでのワクチンの誤った情報に対抗し、証拠に基づいた情報ツールとガイダンスを開発してサポートするワクチン忌避への加盟国の対応に関する委員会のコミュニケーションに沿ったオンライン偽情報への取り組み。 (5ページ)
そして、「全人口のどのくらいへの接種を望んでいるか」ということに関しては、これは麻疹を例にしていますが、以下のように書かれています。
2020年までに、特に麻疹の場合、2回のワクチン接種で 95%のワクチン接種率を達成することを目指す。対象となる子どものために、そして他のすべての年齢層にわたる免疫のギャップを埋めるために努力し、それが EUから麻疹をなくすための見解となる。 (4ページ)
この、
> 特に麻疹の場合、
を、
> 特に新型コロナウイルスの場合、
と置き換えると、「今のキャンペーンの状況」とよく似たものとなります。
また、「医療従事者によるワクチン忌避」については、当時から懸念されていたのか、それに関する項目もあります。
医療従事者は、予防接種率の向上という目標に向けて取り組む上で重要な役割を果たす。医療従事者たちは、ワクチン接種に関する継続教育と訓練の機会を提供されるべきである国の推奨に従うこと。
医療従事者たちの予防接種率が全国的に不十分と考えられる場合、それらの医療従事者とその患者を保護するために、勧告に取り組む必要がある。 (1ページ)
なお、イギリスでは、医療従事者のワクチン接種は、自由意思ではなく「義務化」しようとする法案が提出されようとしていることが以前のテレグラフで伝えられていました。
これに対して、独立系メディアは、「今後、イギリスでは、150万人の医療従事者が、ワクチンを接種するか、職を失うかの選択に直面することになるだろう」と書いていました。
ともかく、2018年にこのような概念が提案された後、2019年の段階で、
「 EU ワクチンカード / ワクチンパスポート」
と記されているロードマップ、つまり「予定」が記された官報が発行されています。
以下は「ワクチンで予防可能な疾患に対する協力の強化に関する委員会のコミュニケーションと評議会の勧告に基づく欧州委員会による行動の実施のためのロードマップ」(長いですね)と題された書類です。画面下のリンクからご覧になることができます。
欧州委員会の2019年の書類より
ROADMAP FOR THE IMPLEMENTATION OF ACTIONS BY THE EUROPEAN COMMISSION BASED ON THE COMMISSION COMMUNICATION AND THE COUNCIL RECOMMENDATION ON STRENGTHENING COOPERATION AGAINST VACCINE PREVENTABLE DISEASES
これを見ますと、2019年から 2021年までの部分には、
「 EU ワクチン接種カード開発の実現可能性のための予備調査」
と書かれてあり、そして、2022年の欄には、
「 EU市民のための一般的なワクチンカードあるいはワクチンパスポートの委員会提案」
とあります。
ここにすでに「 vaccination passport (ワクチンパスポート) 」と書かれてありますが、現在の状況を見ていますと、おおむね「ロードマップ通りに進んでいる」という感じです。
仕事きっちりという感じでしょうか。
なお、メディア「グレートゲームインディア」の記事によれば、その後、
・2019年9月12日にベルギーのブリュッセルで「ワクチン接種サミット」の開催
・パンデミック対応計画会議の開催
が行われたことについての詳細が書かれていますが、それは省略します。
すでにパンデミックは起きていますので、過去を振り返っても仕方ないです。
なお、ワクチンパスポートについては、以下の記事でもふれていますが、現在では、海外の多くの市民たちで「ワクチンパスポートに賛成する」場合が多くなっています。
「ワクチンパスポートは西側世界の自由の終わり」と作家ナオミ・ウルフ氏が主張する中で、しかしそれは着実に、そして世界全域に広がっている
投稿日:2021年4月4日
「それで表面的な自由が獲得できるなら、本当の自由などはどうでもいい」という感じの流れとなってきてはいます。
なお、世界で最初に、ワクチンパスポートを「公式に社会で実用化」した最初の国となったのは、欧州のひとつである「デンマーク」でした。
4月6日に「コロナパス」と呼ばれるワクチン接種証明(あるいは 72時間以内の陰性証明)を所持していることが前提で、
「社会に自由が戻ってきた」
のでした。
デンマークのこのパスは、現時点では国内向けですが、このパスがなければ、美容院、自動車教習所、美術館、劇場、映画館などに入ることはできません。
今回は、このデンマークの現状についての報道です。AFP の報道を引用したオーストラリア Yahoo の記事です。
デンマークは社会の再開を容易にするために「コロナパス」を開始した
Denmark launches 'corona pass' to facilitate reopening
AFP 2021/04/06
デンマーク政府は 4月6日、特定のサービスを利用したり罰金を科したりするために、新たな Covid 証明書を使用するよう人々に要求し始めた。デンマークはヨーロッパで最初にそのような取り組みを行う国の 1つだ。
「コロナパス」は、その人物が、完全な二度の予防接種を受けたか、過去 72時間内にコロナ陰性であったか、あるいは、2〜 12週間前に陽性であったことを証明し、ウイルスに対する免疫の有無を示すものだ。
美容院に来た客の一人は以下のように言う。
「私は 4月4日に検査を行ったので、今日の午後までパスが有効です。毎週または週に複数回検査を受けることに慣れていますので、それほど不便ではありません」
コペンハーゲンの美容サロンのマネージャーは、「ようやくお客さんたちが戻ってきてとても良かったです。私たちはこの営業再開を長い間待っていたので、お店をオープンできるのなら、何でも持ちます」と語った。
コロナパスは、多くの場合、スマートフォンアプリを使用するが、このパスは書類の形式でも入手可能であり、また、このパスはまだ開発中でもあり、最終バージョンの発行は 5月に予定されている。
デンマークはそのようなプログラムを実施した最初のヨーロッパ諸国の 1つであり、欧州委員会は圏内を自由に旅行できるようにデジタル「グリーンパス」を準備している。
このデンマークのパスは今すぐ海外への旅行に使用することはできないが、美容院、自動車教習所へ行くのには必要だ。また、4月6日に再開する屋外レストランと、5月6日から再開する美術館、劇場、映画館でもパスが義務付けられる。
「コロナパス」はデンマーク当局によると一時的な措置であり、夏までに予測されているデンマークの全人口のワクチン接種が終わるまでは必要となる。
なお、違反者は罰金を科せられる。デンマーク法務省によると、店の常連客が「コロナパス」を所持していることを確認しない店舗やサービスは、最低 400ユーロ( 5万2000円)の罰金、繰り返しの違反の場合は最高 6,000ユーロ ( 78万円)の罰金が科せられる。
パスなしですり抜けようとする人には、約 330ユーロ (4万3000円)の罰金が科せられる。
しかし、一部のデンマークの人たちはこのパスが社会を分裂させると感じているため、このプログラムは論争を巻き起こしている。
反制限運動「メン・イン・ブラック」は、コペンハーゲンでそれに対する抗議を組織した。一部の店主たちはまた、スクリーニング要件が不必要な負担であると感じている。
デンマークは現在、1日あたり 30万回以上の検査を実施できる。これはヨーロッパで最も高い 1人当たりの検査レベルの 1つだ。
デンマークの 580万人の住民の約 7%が完全にワクチン接種をしており、13.3%が少なくとも 1回の接種を受けている。
ここまでです。
そして、このような社会の流れは、今回の欧州委員会の資料を読む限り、2018年から計画、そして実施されていたことが今となってわかるのでした。
ドイツ政府などは、昨年のロックダウンの際に「ロックダウンの正当化を主張するための真実ではない科学的研究」を科学者に依頼していたことが、ドイツの報道社が報じています。
そして、ヨーロッパは、おそらく多くの国がこのままワクチンパスポートの正式採用となっていくと思われます。
今後、他の地域でもどれくらいの国が同じようになっていくかはわからないですが、かなりの数になるとは思われます。
ワクチンパスボートがなければ、まさに「何もできない社会」が始まります。
その中でどのように生きていくかがこれからの課題となりそうです。
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