BrainDead Worldさんのサイトより
https://nofia.net/?p=28762
<転載開始>

クイーンズランド州政府、「世界的に重要な」COVID-19ワクチン研究バイオバンクを破棄へ

canberradaily.com.au 2025/04/15


Queensland Government to destroy ‘globally significant’ Covid vaccine study biobank



COVID-19 ワクチンの免疫効果に関する研究から得られた「世界的に重要な」生体サンプルバンクが、クイーンズランド州政府によって資金提供を打ち切られてから 2年後に、サンプルとデータが破棄される予定となっていることがわかった


「クイーンズランド州における COVID-19 と COVID-19 ワクチンの短期、中期、長期的影響をより深く理解する」ことを目的とした QoVAX の安全性と有効性に関する州全体の調査では、86%の郵便番号地域にわたる 1万人の成人(ワクチン接種済みと未接種の両方)が参加し、10万点を超える生体試料と 1100万点のデータポイントが生成された。


この研究は、デジタル統合されたバイオバンクとリンクされたデータリポジトリを備えており、疫学、ゲノミクス、ウイルス学、免疫学、さらには COVID ワクチンの予期せぬ合併症や長期的な COVID の結果に対処する継続的な研究を可能にすると期待されている。


データ収集は 2021年8月に始まり、最初のパイロット研究では、あらゆる年齢層の人々が 2回の COVID ワクチン接種後に抗体を生成したが、50歳以上の人々では反応が低かったことが判明したと報告されている。


「この研究により、現実世界の状況において、遺伝子構成、ライフスタイル、一般的な健康状態や幸福感などのどのような要因が人のワクチン反応に影響を与えるかについて、より明確な理解が得られるだろう」と、QoVAX所長のジャネット・デイヴィス教授は冒頭で述べた。


しかし、それから 2年も経たない 2023年6月、この研究は公式な説明もなく資金提供を打ち切られ、完成間近だった未発表の研究論文がいくつか危うくなった。


デイヴィス教授はプロジェクトリーダーを解任され、QoVAX はクイーンズランド州の法定機関メトロノース・ヘルスに移管された。サンプル収集は中止され、データは棚上げされ、かつては大きな話題を呼んだこの取り組みに関する政府のウェブページは削除された。


それ以来、専門家や参加者は QoVAX プロジェクトの復活を求めてきたが、メトロノースヘルスは先月、研究参加者に送った手紙の中で、研究は永久に中止され、すべてのサンプルとデータは破棄されることを確認した


キャンベラ・デイリー紙は保健省に対し、連邦政府が QoVAX のバイオサンプルとデータセットを引き継いで保存することを検討したか、あるいは検討中であるかを尋ねたが、掲載期限までに回答は得られなかった。


奇跡が起こらない限り、クイーンズランド州政府はこの国際的に重要なバイオバンクとデータセットを破壊するつもりのようだ。



<転載終了>