「ギャラリー酔いどれ」所載の「長周新聞」記事を転載。
日米関係の真実をほぼ言い尽くしている。ここ数年、米国による日本収奪(おそらく政府による株高操作もその一環)が度を越して激しくなっている。日本国民の貧困化の最大原因はそれだろう。日本政府はその手先にすぎない。国民から広く薄くカネを巻き上げて米国に上納している。
今や、日本は瀕死状態なのである。その原因が日米関係にある、と本気で訴える既存野党政治家はいるのか。
(以下引用)
◆https://www.chosyu-journal.jp/column/12063
長周新聞 2019年7月1日
◎トランプの 言うとおり
米大統領のトランプが「日米安保は 不公平である」と騒ぎ始めて、
日本政府が慌てている。
最近、親しい人物との会話のなかでこの条約の破棄に言及したことが
取り沙汰され、日米当局は即座に否定していたが、
その後の米テレビ局のインタビューに対して、改めて
「日本が攻撃されたら 米国は日本を守らなければならないが、
米国が攻撃されたときに 日本は われわれを助ける必要がない」とのべ、
その片務性に 強い不満を示したというのである。
世界中で戦争をひき起こしている 米国・米軍を助ける必要がある、
つまり不戦の誓い(憲法九条)を覆して、
世界中の戦争に参加せよ という意味ならば、こんな条約は
トランプの望み通りに破棄した方が、今後の日本社会にとっては
もっとも危害が及ばない賢明な選択だろう。
世界中で アメリカに成りかわって恨みを買うなど、
まっぴらゴメンである。
日米安保は 不公平である--。
確かにトランプがのべている通り、日米安保条約はまことに
不公平・不平等である。 いまさらいわれなくても わかっている。
米本土防衛のための不沈空母として、中国やロシアを睨んだ
最前線基地を 国内に120カ所以上も置かれ、
その駐留経費は 一方的に日本側が負担させられたうえに、
米軍再編で部隊配置が変わると、グアムへの移転経費や 厚木基地の
空母艦載機機能の岩国移転経費など、みな日本側の負担である。
首都圏はじめ 日本各地で制空権を握られ、
米軍関係者や大統領は 空の玄関口である成田空港ではなく
横田基地から入国してきたり、いつでも好き勝手である。
米軍機が墜落したり、基地内で爆発事故が起きても
日本側は捜査はおろか近づくことすら許されず、
主権国家といえる状況ではない。
米兵が刑事事件をひき起こしても日本の法律で裁くことができず、
米国本国に逃げ帰ってチャラにされたり、
日米地位協定ともどもまことに一方的で
不公平・不平等だらけである。 トランプのいうとおりだ。
したがって、その片務性に不満を示して破棄するとアメリカ側がいう
のであれば、日本側としてもおおいに片務性に不満を示し、
積年の怒りを込めて破棄したうえで、
辺野古も普天間も、岩国や厚木、横須賀、横田はじめとした
国内120カ所の米軍基地・施設もそっくり返還させ、
米本土に持ち帰らせれば、それこそ安倍晋三が唱える
「戦後レジュームからの脱却」をなし得たと評価することもできる。
所詮「日本を守るため」など 後付けの欺瞞であって、
単独占領の遺物 でしかない。
日本列島を武力で抑え、アジア侵略の拠点にしていただけなのだ。
朝鮮戦争に出撃し、ベトナム戦争にくり出し、戦争に次ぐ戦争を
仕掛けた 無料滞在型の不沈空母 なのだ。
ここまでくると「日本を守る」の呪文は きわめていい加減であり、
欺瞞に満ちている ことを考えないわけにはいかない。
彼らは日本を守ることなど 考えておらず、
もともとが原爆を投げつけ、沖縄戦で大量殺戮をやり、
全国空襲で一般人を殺戮したうえで乗り込んできた 占領軍である。
それが散々殺したうえで「日本を守る」などと欺瞞しつつ、
「アメリカが攻める」ために 居座り続けて七〇年以上が経過している。
しまいには南沙諸島を見ても 米軍の身代わりになって
自衛隊が中国との睨み合いにかり出され、
最近ではイランとの武力衝突にも 動員されかねないような状態だ。
グアムとハワイにある 米軍の重要出撃拠点を防衛するために、
その盾として手前に位置する 萩市むつみと 秋田市に
陸上固定型のイージス・アショアを配備するなど、
「日本を守る」という建前は既に浮き上がり、
露骨なまでにアメリカを守るための配置である。
そして「日本を守る」ために 米国内でも欠陥機とされているF35
を売りつけ、米軍需企業を潤わせる ATMのような扱いである。
こうした一方的で不公平な要求に対して、
主権を失った隷属国家が どこまでも付き従っていく無様さ、
捨て駒にされてなお 丸呑みしていく情けない姿 を見せつけられている。
吉田充春
日米関係の真実をほぼ言い尽くしている。ここ数年、米国による日本収奪(おそらく政府による株高操作もその一環)が度を越して激しくなっている。日本国民の貧困化の最大原因はそれだろう。日本政府はその手先にすぎない。国民から広く薄くカネを巻き上げて米国に上納している。
今や、日本は瀕死状態なのである。その原因が日米関係にある、と本気で訴える既存野党政治家はいるのか。
(以下引用)
◆https://www.chosyu-journal.jp/column/12063
長周新聞 2019年7月1日
◎トランプの 言うとおり
米大統領のトランプが「日米安保は 不公平である」と騒ぎ始めて、
日本政府が慌てている。
最近、親しい人物との会話のなかでこの条約の破棄に言及したことが
取り沙汰され、日米当局は即座に否定していたが、
その後の米テレビ局のインタビューに対して、改めて
「日本が攻撃されたら 米国は日本を守らなければならないが、
米国が攻撃されたときに 日本は われわれを助ける必要がない」とのべ、
その片務性に 強い不満を示したというのである。
世界中で戦争をひき起こしている 米国・米軍を助ける必要がある、
つまり不戦の誓い(憲法九条)を覆して、
世界中の戦争に参加せよ という意味ならば、こんな条約は
トランプの望み通りに破棄した方が、今後の日本社会にとっては
もっとも危害が及ばない賢明な選択だろう。
世界中で アメリカに成りかわって恨みを買うなど、
まっぴらゴメンである。
日米安保は 不公平である--。
確かにトランプがのべている通り、日米安保条約はまことに
不公平・不平等である。 いまさらいわれなくても わかっている。
米本土防衛のための不沈空母として、中国やロシアを睨んだ
最前線基地を 国内に120カ所以上も置かれ、
その駐留経費は 一方的に日本側が負担させられたうえに、
米軍再編で部隊配置が変わると、グアムへの移転経費や 厚木基地の
空母艦載機機能の岩国移転経費など、みな日本側の負担である。
首都圏はじめ 日本各地で制空権を握られ、
米軍関係者や大統領は 空の玄関口である成田空港ではなく
横田基地から入国してきたり、いつでも好き勝手である。
米軍機が墜落したり、基地内で爆発事故が起きても
日本側は捜査はおろか近づくことすら許されず、
主権国家といえる状況ではない。
米兵が刑事事件をひき起こしても日本の法律で裁くことができず、
米国本国に逃げ帰ってチャラにされたり、
日米地位協定ともどもまことに一方的で
不公平・不平等だらけである。 トランプのいうとおりだ。
したがって、その片務性に不満を示して破棄するとアメリカ側がいう
のであれば、日本側としてもおおいに片務性に不満を示し、
積年の怒りを込めて破棄したうえで、
辺野古も普天間も、岩国や厚木、横須賀、横田はじめとした
国内120カ所の米軍基地・施設もそっくり返還させ、
米本土に持ち帰らせれば、それこそ安倍晋三が唱える
「戦後レジュームからの脱却」をなし得たと評価することもできる。
所詮「日本を守るため」など 後付けの欺瞞であって、
単独占領の遺物 でしかない。
日本列島を武力で抑え、アジア侵略の拠点にしていただけなのだ。
朝鮮戦争に出撃し、ベトナム戦争にくり出し、戦争に次ぐ戦争を
仕掛けた 無料滞在型の不沈空母 なのだ。
ここまでくると「日本を守る」の呪文は きわめていい加減であり、
欺瞞に満ちている ことを考えないわけにはいかない。
彼らは日本を守ることなど 考えておらず、
もともとが原爆を投げつけ、沖縄戦で大量殺戮をやり、
全国空襲で一般人を殺戮したうえで乗り込んできた 占領軍である。
それが散々殺したうえで「日本を守る」などと欺瞞しつつ、
「アメリカが攻める」ために 居座り続けて七〇年以上が経過している。
しまいには南沙諸島を見ても 米軍の身代わりになって
自衛隊が中国との睨み合いにかり出され、
最近ではイランとの武力衝突にも 動員されかねないような状態だ。
グアムとハワイにある 米軍の重要出撃拠点を防衛するために、
その盾として手前に位置する 萩市むつみと 秋田市に
陸上固定型のイージス・アショアを配備するなど、
「日本を守る」という建前は既に浮き上がり、
露骨なまでにアメリカを守るための配置である。
そして「日本を守る」ために 米国内でも欠陥機とされているF35
を売りつけ、米軍需企業を潤わせる ATMのような扱いである。
こうした一方的で不公平な要求に対して、
主権を失った隷属国家が どこまでも付き従っていく無様さ、
捨て駒にされてなお 丸呑みしていく情けない姿 を見せつけられている。
吉田充春
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