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徽宗皇帝のブログ

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踊る人形、踊らされる馬鹿
「ネットゲリラ」の「日中もし戦わば」というスレッドでの常連コメント欄から「アジアのバカ大将」氏のコメントだが、実に明晰そのもので、この人が馬鹿大将なら私など馬鹿の二等兵である。ちなみに、昔「ロボット三等兵」という漫画があったが、三等兵という階級は無いようだ。
まあ、ネトウヨはやたらと軍事マニアが多いようだが、戦争を大きく捉える「戦略的視点」はゼロのように見受ける。
下のコメントは、特にかつての日中戦争が不可避的に起こった理由が日本の中国圧迫(一部は侵略)にあったという重要な部分を明確にしているのがいい。
合理的思考の人間(中国人は基本的にこれ。だから商売で成功しやすい)はあまり好戦的にはならないものだ。戦争ほど巨大な浪費を作り、国民に巨大な犠牲を強制する「政治的決定」は無いからだ。それで得をするのは一部の軍需産業と軍上層部だけだ。つまり、戦前の軍部は馬鹿ばかりだったということである。まあ、「遅れてきた帝国主義」の馬鹿ぞろいだったわけだ。
「満蒙は日本の生命線」とかいう電通的コピーに国民の上から下まで踊らされたのだが、その操り人形のようなやり方はアングロサクソン的、あるいはユダ金的である。日露戦争なども同じやり方だったのだが、万にひとつの僥倖で日本が勝ったことがその後の日本での軍部の増長を招き、結局太平洋戦争で日本を破滅させたわけだ。まあ、踊らされる方が馬鹿だ。

(以下引用)色字は徽宗による強調。


 「日中もし戦わば」
 現実には、まずありえないが、知的遊戯として考えるの妨げないから、軽く遊んでみた。ありえない理由を先に述べておこう。日中平和友好条約の存在だ。1978年に結ばれた同条約は、中国側が国連憲章で認められている「敵国条項」(日本やドイツが侵略政策を再開する兆しをみせたら先制攻撃してよいという規定)による対日攻撃権を事実上放棄してまで結んだ条約だ。「両国間の係争はすべて平和的手段で解決する」としている。つまり、両国とも軍事力行使を放棄したのだ。これは日清戦争以来の半世紀、日本の先制攻撃による侵略に苦しんできた中国にとって、日中平和友好条約は悲願だったからだ。
 そもそも、日中間に戦争をしなければ解決できないような係争は現在、存在しない。これは日中戦争前と比較すれば歴然だ。ロシアからは樺太の半分を奪い、朝鮮全土を植民地化し、対中国に至っては、台湾。関東州を奪い、さらに東北部に傀儡政権を作り、それを華北にも広げはじめていた。
 軍事的には、中国が核ミサイルを保有しているから、最初から戦争にならない。日本が核武装したとしても、ミサイルを打ち合ったら国土の狭い日本は間違いなく死の国になる。
 中国が核兵器を使わないという条件でも、国力の差で敗れざる得ない。食糧とエネルギー(採算度外視)の自給率90%以上の中国と戦えば、それぞれ40%と数%の日本は、長期戦で必敗だ。
 


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