(以下引用)
■なぜ危険な場所に会場を作ったのか
そもそも、なぜ危険な場所に会場を作ったのか。維新がカジノをつくるため夢洲に無理な誘致をしたからだ。最初は酔っ払いの与太だった。堺屋太一と橋下徹が寿司屋で酒を飲んでいるうちに堺屋が言い出し、それを実現するために、松井一郎と橋下が安倍晋三に酒を飲ませて、「気持ちよくさせ」、密室で決めた。朝日新聞取材班はこう報じている。
《万博の誘致は当時、「夢物語」(府幹部)だと思われていた。事態が動いたのが、15年12月19日の会食だった。東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。その中にある日本料理店「水簾」で、松井、橋下、安倍、菅の4人が向き合った。
松井が万博の必要性を訴えると、安倍は東京五輪後に経済を底上げする一手として、関心を示した。関係者によると、安倍はその場で菅に協力するよう指示。菅はすぐに経済産業省に連絡して、万博について大阪府と検討するよう指示したという》
人治国家か。
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松井は当初「万博が誘致できればその経済効果は6兆円以上」などと言っていた。大言壮語してバカを誘導するのは「都構想」のときも同じ。前売り入場券は売れていないし、売上とされる入場券の多くが企業・団体の購入分。会場建設費も膨張。メタンガス対策費や追加整備の名目で、膨れ上がっている。
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日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は2月28日の定例会見で、参加47カ国が独自に建設する海外パビリオン(タイプA)のうち、外観が完成したのはわずか6カ国だと明かした。
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これから始まること。
①維新周辺メディアによるプロパガンダの投下。
②維新周辺「文化人」、それに騙されたネトウヨ、吉本興業の芸人らによる明後日の方角からの万博擁護。
③ゴミ同然の入場チケットの押し付け合い。
④責任をうやむやにするための政治工作。
いや、もうすでに始まっているか。
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クリスマス仕様の装いがお披露目された大阪市役所前の「ミャクミャク」モニュメント。セレモニーでは吉村洋文大阪府知事(左)と横山英幸大阪市長によって序幕が行われた(2024年11月3日)
■維新の目的はカジノ建設
維新の目的はカジノ建設。すでに公金も十分に注ぎ込んだので説明が乱暴になってきた。大阪・関西万博公式Webサイトには恐ろしいことが書いてある。「万博は目的じゃない。ただの手段です。何かが生まれてくるかもしれない場所。それをつくることにこそ、意味があります」。これが維新の本音だ。
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テレビ番組で吉村がミャクミャクの着ぐるみと一緒に登場。パビリオン建設が開幕までに間に合わなかったら「ミャクミャクと一緒に謝るもんね~」とふざけてみせた。
日本維新の会代表で大阪府知事・吉村洋文
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ラーメン一杯2000円、サンドイッチが1000円以上など、高すぎるのではないかという指摘に対しては、「安くておいしいものは大阪にいっぱいありますんで」「万博会場の中では、実は普段は食べれないようなものをどんどん準備をしています。未来の食であったり、あるいは動物性のものを使わないカレーであったりとか」と発言。
アホすぎ。そんなもの普通のスーパーマーケットで売っている。カレーチェーンのCoCo壱番屋に行けば、動物性の原材料を使わないヴィーガン向けのメニューがある。
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ついには気持ちの悪い動画まで流し始めた。大阪府健康医療部による動画では吉村が変な踊りを続け、途中で一緒に踊っている職員の顔が全部吉村の顔に加工された。SNSでは、麻原彰晃のマスクをつけて街宣を行ったオウム真理教を想起した人が多かったようだ。
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3月23日、万博に出展される「ミライ人間洗濯機」に吉村は入り、「めちゃめちゃ気持ちいいですね」とアピール。この洗濯機を製作した株式会社サイエンスの青山恭明取締役会長によると、水流を自動調整しながら、最適な音楽や画像を流して「心まで洗う」とのこと。それが本当なら、吉村が「クリーン」な政治家になる日は来るのか? ついでに頭の中も洗浄してもらったほうがいい。
文:適菜収
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