忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

韓国政治での米国のマリオネット操作失敗
「隠居爺の世迷言」記事で、これによって「世に倦む日々」氏の推理がほぼ完全に正解だったことが確認されたと言えそうだが、あるいは「世に倦む日々」氏は、先にこの記事を読んでいたか、と邪推できないこともない。それほど、内容の大筋が見事に符合しているのである。まあ、時系列を調べれば即座に分かる話なので、とりあえず記事(問題の英語記事の日付は12/4)を先に載せておく。たとえ「世に倦む日々」氏がこの記事を参考にしたとしても、氏の記事には下の記事以上の情報量があり、独自性もある、とは思う。

(以下引用)

韓国戒厳令の背景



テーマ:
公式ジャンル記事ランキング:
小説・エッセイ・ポエム78

 今月3日、お隣の韓国で戒厳令が発出されるという大事件が起きたそうです。韓国に無関心な私にとっては寝耳に水、びっくり仰天といったところです。一体何があったのでしょうか。北朝鮮でも攻め込んできたのでしょうか。

(中略)

 さて、今回の韓国の戒厳令について、記事を1つ見つけましたのでご紹介します。これまで何度か取り上げたことのある「John Menadue」(元駐日オーストラリア大使)のウエブサイト「Pearls and Irritations」に掲載されていたものです。

 「Martial Law: US backed Yoon pledges to “eliminate anti-state elements”, Koreans rise up in resistance」(2024.12.4)という記事で和訳すると「戒厳令:米国が支援するユン大統領は「反国家勢力の排除」を約束、韓国人は抵抗に立ち上がる」というところでしょうか。

 表題を見ると、ユン大統領はアメリカが支援するとなっています。そういえば、バイデンと、岸田文雄と尹錫悦(ユン・ソンニョル)が3人で、昨年の8月18日、ワシントン郊外のアメリカ大統領山荘「キャンプデービッド」で会談していますね。3か国の軍事協力で合意したとの報道がありました。(【詳細】日米韓首脳 共同記者会見 2023.8.19 NHK NEWS WEB) 岸田元総理は逃げ出しましたが、ユン大統領はそのまま売国を続けた結果、今回の事態になったのでしょうか。

 著者は「K.J.Noh」という人で、「平和活動家であり、アジア大陸の地政学の学者でもあり、カウンターパンチやディシデント・ボイスに寄稿している。彼は「アジアへの回帰」、朝鮮半島、太平洋に関する KPFA フラッシュポイントの特別特派員でもある。」とネット上で紹介されていました。韓国系アメリカ人なのかもしれませんが、国籍、年齢、居住地などの情報は分かりませんでした。写真が載っていて、それを見ると東洋系であることは間違いなさそうです。

 では記事を読んでいきましょう、翻訳文は青字です。

 
韓国のユン・ソンニョル大統領は45年ぶりに戒厳令を宣言し、韓国の国会を停止し、大規模な警察動員により選出された代表者の国会議事堂への立ち入りを禁止した。しかし、韓国の議員らは封鎖する警察と特殊戦部隊を強行突破し、数百人の国民が「独裁者(ユン大統領)を逮捕せよ」と叫ぶ中、圧倒的多数で戒厳令解除に投票した。これにより、議会と大統領の対立が生まれた。

 ユン大統領は昨日(3日)の夕方、国民に向けた演説で、今回の措置は「北朝鮮の共産主義勢力の脅威から自由な大韓民国を守り、反国家分子を排除するため」であると宣言した。同大統領は「反国家勢力をできるだけ早く排除し、国を正常な状態に戻す」と述べた。

 この行動と言い回しは韓国の軍事独裁政権時代を思い起こさせるものであり、言葉遣いと正当化の根拠も全く同じである。


 なるほど、昔と同様に北朝鮮の脅威を理由として挙げたのですね。日本でやるとすれば、中国の脅威となるのでしょう。見え透いた嘘です。

 最近、ユン大統領が戒厳令を宣言する可能性があるという兆候が何度もあった。これは、韓国で彼を弾劾しようという世論が高まっていたためだ。ユン大統領は、権力の乱用、妻の汚職、そして米国の地政学的戦略のために韓国の主権と経済的繁栄を損なったことで、韓国国民から嫌われている。

 そうなんですねえ。全く知りませんでした。私からすると突然の戒厳令だったのですが、韓国では察知していた人は察知していたということになりますね。ユン大統領は、親米、親日の人で、日本にとっては都合がいいと思いますが、韓国では人気がないようです。アメリカに寄りすぎて国益を毀損したのは岸田元総理と同じですね。岸田元総理も弾劾しなくちゃ。

 韓国国民にとって、特に刺激的で激怒する原因になっているのは、ユン大統領が中国との戦争を目的とした正式な軍事協力「JAKUS」を通じて、韓国軍をかつて植民地支配を行っていた日本軍と結びつけたことである。この協力関係を促進するために、過激な歴史修正と事実の抹消も伴っている。先週、10万人の市民が路上で抗議し、ユン大統領の即時辞任を要求したが、これは西側メディアでは全く報道されなかった。戒厳令布告に関する西側の報道では、これが要因としてほとんど言及されていない。

 なるほど、このように説明されるととってもよく理解できますね。火種はアメリカの戦争屋ネオコンが画策した「JAKUS」(日米韓軍事協力)にあったわけで、おそらく、米軍の下に日本軍(自衛隊)と韓国軍が配置され、一緒に戦うことになっているのでしょう。韓国民が受け入れるはずがありません。

 戒厳令はそれに反発を食ったユン大統領が、自分が引きずり降ろされる前に慌てて出したということになります。そして、このような事情は、欧米及び日本のマスメディアでは全く報道されず、相変わらずの情報統制、情報隠蔽が行われていることが分かります。


 ユン大統領は権力を失いたくないが、もっと重要なのは、アメリカがユン大統領の失脚を許せないことだ。ユン大統領は、中国と戦争をするための北東アジアの同盟、協定、そして軍事力の基盤を強化する上で不可欠である。ユン大統領がいなくなれば、日米韓の協力体制は崩壊する。なぜなら、この地域で最大の軍事力(現役兵力50万人、予備役兵310万人)を持つアメリカの代理勢力が韓国だからだ。アメリカが戦争を決意した瞬間、この膨大な軍事力はアメリカの作戦統制下に入る。ユン大統領がいなくなると、この軍事力をアメリカが適切に運用することは難しくなる。

 アメリカネオコンにとって、韓国軍は中国と戦うために必要であり、ユン大統領に失脚してもらっては困るようです。おそらく、今回の戒厳令は、アメリカネオコンからの指示なのでしょう。失敗に終わりましたからアメリカネオコン側は否定するでしょうが。

 韓国史上最も僅差の選挙勝利(0.7%)で当選したユン大統領は、完全にアメリカの傀儡政治家になっている。アメリカの「インド太平洋戦略」をそっくり真似した韓国の「インド太平洋戦略」(すなわち中国を包囲して陥落させる好戦的でエスカレートする軍事ハイブリッド戦略)の実行を約束したからこそアメリカに支持された。

 ユン大統領は、アメリカネオコンの傀儡であるがゆえに大統領になれた、あるいは大統領でいられたということですね。岸田元総理と同じということでしょう。

 ユン大統領が当選したとき、ワシントンではシャンパンのコルクが次々と抜かれた。もしユン大統領が戒厳令による統治を永続させることを選べば、朴正煕と全斗煥政権下で何十年もそうしてきたように、アメリカはそれに目をつぶるだろう。

 しかし、保守党の前任者である朴正煕、全斗煥、盧泰愚とは異なり、ユン大統領は元将軍ではない。彼は徴兵忌避者であり、これは通常、政治家としてのキャリアを即座に台無しにする。そのユン大統領が最高位にまで上り詰めることができたのは、並外れた強力な勢力(アメリカ国務省)が彼の権力の座への昇格をサポートしたことを示している。

 彼にゴールデンタイムの報道を与え、世界で最も影響力のあるメディアプラットフォームへのアクセスも与えた。フォーリン・アフェアーズ誌の表紙記事で、彼は米国の信仰の教義への忠誠を公言した。しかし、これは問題を複雑にしている。戒厳令の宣言には軍隊が完全に統合されていることが必要だからだ。

 韓国人が いつものように抵抗するために立ち上がり、ユン大統領が大規模な軍と警察の弾圧で対抗するなら、危険で暗い時代が待ち受けている。残されたのは軍の対応だ。国会によると戒厳令は解除され、すべての軍隊は基地に戻らなければならない。これらのことは、韓国のいわゆる民主主義がいかに不安定であるかを示している。


 なるほどよく分かりますね。ユン大統領はアメリカの力技で無理やり大統領に仕立て上げられた人のようです。それだけに、国民も軍隊もユン大統領に疑問を感じ、一枚岩になりきれません。

 戒厳令は取り下げられたものの、韓国の政情不安は今後も予断を許しませんね。しかし、それにしてもアメリカは人騒がせな国です。アメリカの利益を図るために、韓国も日本も中国も、それぞれの国ばかりではなく外交関係も不安定にさせられています。

 日本+中国+南・北朝鮮同盟を作って、アメリカを排除することが、東アジアに安定と繁栄をもたらしますが、さて、そうなるまでに何十年かかることでしょうか。


拍手

PR

コメント

コメントを書く