まあ、当然の判断、当然の処置だが、騒動になる前に、こうなることを予測できなかった広告会社とキリン首脳部があまりに大馬鹿すぎる。
ただし、成田悠輔の発言の一部、つまり、社会の各層における、特に政界での「老害」の存在への批判は正しいが、その前の「切腹発言」に続けての発言だとまったく無効になる。要するに、コメンテーターとしては馬鹿すぎる。馬鹿が馬鹿をCMに起用したわけだ。
(以下引用)
キリン、成田悠輔氏の「氷結」広告を取り下げ 「高齢者は集団自決」発言に強まる批判 「過度な表現あった」と説明
「氷結無糖」の広告に起用された成田悠輔氏(キリンのプレスリリースより)
缶チューハイ「氷結無糖」のWEB広告に経済学者・成田悠輔氏が起用されて批判が強まっていることを受け、キリンは12日、一部の広告を取り下げたことを明らかにした。取材に対し「(成田氏の発言は)過度な表現があると判断しました」などとした。 成田氏は2021年、インターネット番組「ABEMA Prime」に出演した際、少子高齢化問題などをめぐり次のように発言した。 「唯一の解決策ははっきりしていると思っていて、結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなことしかない。(私は)けっこう大真面目で、やっぱり人間って引き際が重要だと思う」「別に物理的な切腹だけでなくてもよくて、社会的な切腹でもよくて、過去の功績を使って居座り続ける人がいろいろなレイヤー(階層)で多すぎるのがこの国の明らかな問題で、まったくろれつが回っていなかったり、まったく会話にならなかったりするような人たちが社会の重要なポジションをごくごく自然に占めていて」「消えるべき人に消えてほしいと言い続けられるような状況をもっとつくらないといけないんじゃないか」 発言は差別的であるとして批判を浴び、米紙ニューヨーク・タイムズも大きく報道。成田氏が助教を務めるイェール大学が「成田氏の意見は彼自身のものであり、イェール大学の見解を表すものではない」とコメントを発表するなど、国外でも話題となった。騒動を受けて成田氏は同番組のコメンテーターを降板した。 キリンは今月から、氷結無糖のWEB広告に成田氏を起用。ところが公式Xの投稿に「あのような発言をした人物をなぜ起用するのか」といったコメントが2千件以上寄せられ、「#キリン不買運動」というハッシュタグが付いた投稿が相次ぐなど、消費者からの批判が噴出した。 同社はまいどなニュース編集部の取材に対し「幅広い立場の方に、氷結無糖の良さをご自身の言葉で語っていただくことを目的に企画しWEB広告に起用しました」と、成田氏起用の意図を説明した。 また「過去に成田氏の発言の中にあった表現が比喩か否かは別として、過度な表現があると判断しました」「今回のWEB広告に対して、様々なご意見を頂戴したため、総合的に判断し、一部投稿を取り下げることにしました」として、公式SNSの投稿をはじめ、広告を取り下げる対応をしたことを明らかにした。公式ホームページの商品ページでも、以前は他のイメージキャラクターと並んで写真やコメントが掲載されていたが、12日17時時点で成田氏のものだけが削除されている。 (まいどなニュース・小森 有喜)
コメント