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徽宗皇帝のブログ

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山本太郎の「単独行」は党派政治への絶望か
まあ、確かに、現在の野党が一本化したところで宇都宮健児候補が小池現知事に勝てるとは限らないし、山本太郎が他の野党に遠慮する義理はない。知名度(その中には批判的認識をしている人も多いだろうが。)という点で小池に勝てる可能性があるのは山本太郎のほうだろう。
他の野党を支持する人が今回は山本太郎に入れるか、それとも小池支持層の票を山本太郎が食うことになるか、いずれにしてもこれまでのような「党派政治」とはまったく異なるタイプの選挙になるのではないか。小池にしても「反自民」で都知事になりながら、現在は明らかに自民党のバックアップがあるわけだ。つまり、党に所属するから政治家がやれるのではなく、個人の人気で地位を得て、党派は後から参加協力する形でお互いの利益を保っている、というパターンである。
私は山本太郎の立候補に懸念を示したが、立候補が最悪の選択というつもりはない。私より深く真剣に考え、私よりはるかに知識と「実戦」経験があるブレーンたちと決めたことである。
私としては東京都という単なるローカル政治より日本国全体の政治を変革してほしいのだが、案外、将来の総理大臣への道という点では、「州知事から大統領へ」というアメリカ型パターンとして正解なのかもしれない。橋下や吉村という「元犯罪者的弁護士」の下種すら、マスコミは「将来の総理大臣」と囃し立てていたのだから、一国会議員よりは知事職はマスコミが担ぎやすいのだろう。山本太郎の都知事選出馬は、都知事という「目先の利益」ではなく、将来の国政参加と国政変革にある、と私は見ている。

(追記)「世に倦む日々」氏のこの発言は慧眼だと思う。
  1. 世に倦む日日 @yoniumuhibi

    東京都知事選というのは、どうしてもマスコミ主導の劇場型選挙になるし、注目度と話題性のある候補に票が流れやすい。その点、宇都宮健児は(有能で政策はいいけれど)地味で不利。イメージが小さく固まっていて、投票率を上げる要素がない。無党派の票を起こせない。https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200614/k00/00m/010/132000c 
     

    3野党、都知事選の街頭演説解禁 告知なく聴衆まばら 小池氏は「オンライン選挙」

     立憲民主、共産、社民の野党3党は14日、東京・JR新宿駅前で、東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)に立候補を表明している無所属の宇都宮健児氏を応援する街頭演説を行った。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が、5月25日に全都道府県で解除された後で初の大型選挙となり、各党は自粛して


    mainichi.jp
  2. 世に倦む日日 @yoniumuhibi

    山本太郎が立候補。宇都宮健児が降りて、副知事に回って一本化という手がありますね。野党票を割りたくないと言うのなら、そういう策をとってもいい。発信力や注目度なら山本太郎の方が上でしょうし、無党派や若者層への食い込みも上。一本化できるのなら一本化した方がいい。




(以下引用)



山本太郎が知事選に強行出馬した背景とは? 説得した小沢一郎が「さじを投げる」まで〈AERA〉


配信


AERA dot.

(左上から時計回りに)現職の小池百合子氏、山本太郎氏、立憲民主党などの支援を受ける宇都宮健児氏、日本維新の会が支援する小野泰輔氏  (c)朝日新聞社


 れいわ新選組の山本太郎氏が東京都知事選に立候補すると表明した。恩師である小沢一郎氏からの「野党統一候補に」という打診は受け入れず、危険な「単独行」を選んだ背景は。

【画像】安倍首相の評価は「5段階で2」 小池都知事は?リーダー通信簿はこちら!



*  *  *
 稀代のポピュリストとの異名をとる一人の政治家が15日、6月18日告示、7月5日投開票の東京都知事選への出馬を表明した。その政治家とは、学歴詐称疑惑が注目される小池百合子知事ではない。れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)だ。

 都知事選には、すでに元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(73)が出馬を表明している。かつての年越し派遣村名誉村長で「反貧困」を掲げる宇都宮氏と山本氏の支持層は重なる部分が多く、熾烈なリベラル票の奪い合いになることは必至だ。

「今回は、どういう候補が出てきても降りるつもりはない」

 5月27日の出馬会見で、宇都宮氏は語気を強めてそう言い切った。宇都宮氏は過去3回、都知事選への挑戦を表明してきた。2012年、14年は次点で落選。16年は、旧民進党が野党統一候補として擁立した鳥越俊太郎氏に譲る格好で、告示の1日前に立候補を断念。だが鳥越氏は選挙戦の最中に発覚した女性問題疑惑もあって落選した。野党統一という大義のために出馬を取りやめた宇都宮氏とその支持者は、地団太を踏んで憤怒したという。宇都宮氏の後援会関係者はこう証言する。

「結果的には女性スキャンダル発覚で鳥越氏は落選したのですが、民進党の関係者は誰も責任をとらず謝罪にもこなかった。鳥越氏を担いだ側と宇都宮氏の支持者の間に生まれたしこりは今も残っています。野党結集という大義があっても、やっていいことと悪いことがある」

 今回の都知事選では、出馬を念頭に準備する宇都宮氏のもとに、山本氏が無所属の野党統一候補として出馬するという報告が入っていた。仕掛け人は、山本氏の恩師であり、野党結集を持論とする国民民主党・小沢一郎衆議院議員。

 だが小沢氏の思惑は完全に空振りに終わる。ある野党幹部はこう証言する。


「小沢さんが野党各党の党首を回って、山本氏を無所属の野党統一候補として支援するという合意をとりつけたのです。ところが、最後の最後になって山本氏が無所属ではなく、れいわ新選組からしか出馬しないと、その提案を蹴ったのです。それでは各党も支援はできない。メンツを潰された小沢氏は勝手にしろとさじを投げたのです」

 ここしばらく、山本氏は野党第1党の立憲民主党と距離をとってきた。最近では国民民主、共産、社民ら野党が共闘して安倍政権に抗議した検察庁法改正の問題でも、山本氏は行動を共にせず、法案には反対するものの独自路線を貫いた。山本氏は自らの政策の1丁目1番地である「消費減税」に関心を示さなかった枝野幸男氏らと、同じ「野党」として扱われることを徹底して避けていると関係者は語る。

「山本氏は野党結集という大義で結集しても、明確な旗がなければ政権交代は実現しないと考えている。本音では、旧態依然として変わらない野党を見限ったと言ってもいいのではないでしょうか」

 この間隙を突いたのが宇都宮氏だった。山本氏を横目に早々と出馬を表明し、小沢氏を通じて野党統一候補としての支持を談判。国民は自主投票になったが、立憲を含めた野党の支持をとりつけた。それでも、山本氏は出馬を強行した。この態度に古参の支持者からも異論が噴出している。

「(宇都宮陣営との間に)取り返しがつかない禍根を残す。宇都宮さんと敵対してまで選挙に出る理由は党そのものが実は資金難で、次期衆議院選挙に向けてカネ集めと、政治的に埋没しないよう知名度を上げておくための戦略だとの見方を示す人さえいます」

(編集部・中原一歩)

※AERA 2020年6月22日号を一部修正






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