副島隆彦の記事である。在野の政治通、愛国者はほとんどが石破総理誕生を喜んでいる。皮肉屋の宗純氏も、私も含めてである。高市総理(あるいは小泉総理)で日本滅亡という最悪のシナリオがとりあえず避けられたからである。(これが岸田の「高市にだけは投票するな」の一言によるものだということは、どれほど賞賛されてもいい。はっきり言って、この一言の重大さに比べれば、岸田のこれまでの「悪政」(私自身は、さほどのものではないと思っている。多くのネット評論家は、些細なことを大げさに騒いでいる。)あるいは「悪評」など、どれほどのこともない。)
副島隆彦です。今日は、2024年10月1日(火)です。
初めに。29日に行われた、私の「第28回 予言者金融セミナー」は、大盛況で終わりました。収録録画のオンライン配信での全国への一斉送信も昨日、係りの者がやりました。 私、副島隆彦が、どれぐらい本気で、5時間ずっと大声で話し続けたかを、今からでも見たい人は申し込伝下さい。どうやって申し込むのか、私は知らない。
係りから 加筆します。
(申し込み方法)
副島隆彦の”予言者”金融セミナー 第28回(動画配信期間は、10月6日23:59:59)
オンライン受講(講演収録DVD付き)
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金融セミナー主催者から。オンライン受講者の皆さまへは、9月30日(月)12:27までに、配信メールの送信をすべて完了しております。メールが届いていない場合は、迷惑メールBOXなどをご確認のうえ、お問い合わせください。
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副島隆彦です。 1. 石破茂が、27日に自民党総裁に選ばれて、今日、国会で野党も入れて首班指名(しゅはんしめい。もう古い言葉か)されて首相になった。今夜中に内閣を組閣して首相官邸ののぼり階段で政権発足の記念写真を撮るだろう。
日本国民の多くが、「石破さんで 良かったー」と安堵(あんど)のため息を付いた。この言葉がすべてだ。これで最低あと2年は、日本は戦争に引きづり込れることはない。 石破政権が保(も)つ間は、日本は大丈夫だ。台湾有事、すなわち、中国との戦争を煽(あお)る連中の動きを、石破首相がどのように深い知恵で制止するか。複雑で重厚な手口であいつらを抑え込んで、日本を安全な国で維持するか。このことが日本国民の最大の願いだ。
自民党総裁選の最後の、高市早苗との接戦(1回目投票)からの逆転(決選投票)で、石破が、議員票で、189票を取り、高市の173票を抑えて勝利した。
40人ぐらいの若い議員(参議院も含む)が、「高市の名前なんか書けないよ。こんな危ない女を首相にしたら日本は大変だ。自分の選挙も危ない」と判断して、それが石破に流れた、というのが本当だろう。自分が世話になって絶対に裏切れない派閥の親分(の側近)からの電話がいくら「高市に入れろ」と言って来ても彼らは自分で判断した。 日本国民のおそらく80%以上が、「石破で良かった。あの目が尖(とん)がったおかしな顔の高市が首相なんてあり得ない。ヘンな宗教団体の影響が強すぎる」と判断した。
それでも、台湾有事を、日本に嗾(けしか)けるアメリカの既定方針は変わらない。次々と中国との、突発事故のように見せかけての軍事衝突に向けて、日本海や東シナ海でのロシアを交えた、軍艦や戦闘機どうしでのつばぜり合いが、どんどん報道されるだろう。 それらを日本政府は、何とか日本国内の軍事公務員たちを厳しく統制して、日本の平和を維持しないといけない。
なぜなら、統一教会(反共右翼)の工作員たちが、公務員を志望して、海上保安庁の尖閣列島用の大型巡視船や、海上自衛隊の護衛艦(実質、巡洋艦)や、航空自衛隊の戦闘機乗り(南西航空集団)になっている者が、多くいるからだ。このことは別に私は近いうちに書く。
石破茂が、増税と、アジア版NATO(集団的自衛権の行使のための論議)を唱えている、と言って、石破を叩き始める連中がすぐに出て来る。反自民党のリベラル派のふりまでしている奇妙な連中もいる。
だが、もしアメリカの大統領選挙で、ドナルド・トランプが当選したら、トランプは、即座に(就任して3日以内に)、「アメリカはNATOから離脱する。アメリカはヨーロッパ諸国を防衛する義務と負担をもう負わない。米軍を撤退させる」と宣言する。
そうしたら、NATO(ヨーロッパ全体の集団的安保体制。31か国が加盟)は、その時、その瞬間に崩壊、消滅するのである。だから、石破が、出身は自民党の“防衛族”で、いくら「アジア版のNATOを作ろう」となどと言ってもそういうのは目くらましだ、と敵たちが知っている。
石破が、安全保障政策(軍事問題)に通暁(つうぎょう)した軍事強硬派(タカ派)だと言っても、石破の本性はハト派(戦争をしない派)だと、アメリカからも、見抜かれている。石破の敵たちは、高市早苗とその周りにいる、本当に両目が尖(とが)って吊り上がっている 統一教会系の政治家たち(旧安倍派)だ。そしてそれを支援する、テレビ、新聞社、雑誌の編集部の中に潜り込んでいる統一教会の会員たちだ。
石破は、今回、67歳で首相になるまで、ずっと我慢に我慢で生きて来た。 特にこの10年間の無派閥、非主流派、孤立無援の、冷や飯食いの時期に、たくさん勉強しただろう。このことが石破にとって大きな意味がある。
今では、石破は、きらいな相手ともケンカせず、丁寧に頭を下げながら、ぐっと腰を落として、相手を土俵から押し出す。相手を投げ飛ばしたりしない。これが横綱相撲(よこづなずもう)だ。我慢に我慢 こそは、組織、団体の上に立ち、指導者になる者の一番大切な生涯の修養だ。
私が、今度の組閣人事で、一番、気に入ったのは、総務大臣になった村上誠一郎(もう○○歳、四国の愛媛県。村上水軍の血筋)も、同じく我慢に我慢の人だ。彼は、後掲する記事のとおり、2年前に射殺された安倍晋三のことを国賊と呼んで、国葬にするべきでない、と発言した。
この村上の正直な生き方と、ずっと自民党の中で嫌われ者でやってきた、人間としての誠実さを多くの人が尊敬している。それと防衛大臣になった中谷元(なかたにげん。はじめ。四国の高知の網元の家柄。防衛大学出)が、自衛官たちからの信頼を一身に集めていて、日本国の為の堅実な国防をすることだ。
(転載貼り付け始め)
〇 田崎史郎氏「(高市の周辺は)かなり怒ってましたよね」旧安倍派をザワつかせた石破新内閣人事を解説
[2024年9月30日17時56分 日本テレビ
政治ジャーナリストの田崎史郎氏(74)が30日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)にリモート生出演。自民党の石破茂新総裁が総務相に村上誠一郎氏を起用する以降を示したことについて解説した。
MCの宮根誠司から「村上氏の起用はあつれきを生むんではないですか」と話を振られ 「僕も昨夜取材したんですけど、かなり怒ってましたよね( 副島隆彦加筆。安倍派=統一教会系 の連中が、だ)」と切り出した。
続けて「なぜかというと、村上誠一郎さんが2年前の安倍さんの国葬の際に反対を表明しただけではなくて、反対を表明する際に『国賊』だと言ったわけですね。それが原因で、村上誠一郎さんは1年間の役職停止処分を受けた。役職停止処分を受けた人を閣僚にするのかと。安倍さんを『国賊』と呼んだ人を閣僚にするのか、という反発です」と解説した。
村上氏は愛媛2区選出で当選12回。小泉純一郎内閣で、行政改革・地域再生・構造改革特区担当相を務めた。今回の総裁選では石破氏の推薦人を務めた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 私は、書こうと思えば、石破新内閣の人事について、もっとたくさんのことを書けるが今日はやめる。政治日程は、どんどん進んで、10月27日に衆議院の解散投票(総選挙)がある。だから次の一点だけ書く。
石破を自民党総裁、首相に当選させたのは、岸田首相と菅義偉(すがよしひで)だと言われる。菅は、小泉進次郎を始めから推していた。小泉と石破の決戦投票になっていたら、小泉が勝っていたのではないか、と冷静に見ている人たちがいる。そのとおりだ。 実は、小泉進次郎を、どうしても次の日本の首相にする、と動いていたのは、駐日アメリカ大使の、ワルのラーム・エマニュエルである。
エマニュエルが、この2年半のウクライナ戦争が始まってから、日本政府から、合計で30兆円ぐらいを裏金で、ぶったくった。日本国民は知らない。 最後は、4月にアメリカ議会で、大騒ぎになっていた、ウクライナへの軍事支援の、高性能ミサイル、弾薬、F16戦闘機などの600億ドル(9兆円)の兵器代を、本当は日本政府に無理やり出させた。それで、米議会はまるで何事も無かったように、このことの議案を4月に通した。
そのおカネ(資金)は、本当は誰が出したんだよ、の議論はしないことになっている。だから、日本国民の老人たちが貰える年金が、毎年どんどん減るはずなのだ。
大卒で34年間、同じ大企業で働きづづけて定年して、ようやく手取りが23万円だ。奥さんの分を入れると32万円だ。 こんなヒドイ金額だ。月23万円でどうやってゆっくり暮らせるのだ。本当は、40万円、50万円、貰って当然なのだ。欧米先進国ではそれぐらい貰っている。
すべて、アメリカに日本国民の大事な資金を、どんどん奪い取られているからだ。このことに本気で怒る人がいない。最後は、「仕方がないんだ。仕様(しよう)がないよー」で泣き寝入りしている。
大悪人のラーム・エマニュエルが、各省庁に乗り込んで、直接「日本はもっとカネを出せ」と脅迫され、強く圧迫された各省のトップの官僚たちは、ラームに激しく怒っている。過労死という名のヘンな死に方をした外務省や大蔵省の官僚たちがいる。
ラームは、駐日大使をやめると表明した。しして、ワシントンに帰って、カマラ・ハリスの最側近(あやつる係り)あるいは国務長官に成ろうとしていた。その業績の仕上げが、小泉進次郎を首相にして、この成果を引っ提(さ)げて、ワシントンに凱旋(がいせん)して「カマラ・進次郎の日米首脳会談」を実現する予定だった。それに失敗したので、ラーム(シカゴ出身)のカマラ・ハリスの側近入りは消えた。
アメリカ帝国の信賞必罰(しんしょうひつばつ)の業績評価は厳しい。 日本は、東アジアでアメリカの強力な同盟国(忠実な属国、家来の国)だから、ウクライナなんかよりもずっと重要な国だ。 このラーム・エマニュエルを、大犯罪者として証拠付きで、現行犯逮捕する、という計画を、先週、ベンジャミン・フルフォード氏から、私は会って、参加要請された。
「私は手伝うけど、フルフォードさん(日本に帰化している)が、ラームのそばに走り寄って、お前を逮捕する、と言っても、5秒以内に、周囲にいるCIA(国務省のメン・イン・ブラック)たちに取り押さえられる(身柄拘束される)でしょう。日本だから、すぐに射殺されることはないだろうけど」と、私は答えた。
こういう話は、そのうち書きます。ベンジャミン・フルフォード氏の、この行動力と、判断力と、アメリカ大使と自分を同等だと考えている、誇り高さ(自尊心)に敬意を表する。私たち、アメリカの属国奴隷を長年やり続けている日本人は、卑屈でいけない。精神がねじ曲がっている。