「ロシア大統領府は8月31日、ゴルバチョフ氏を冷戦終結に貢献した非凡な国際政治家として称える一方、「血に飢えた」西側との和解を目指したことは大きな誤りだったとの見解を示した。」
というロシア大統領府のコメントは死者への儀礼が半分だろう。ゴルバチョフはソ連を崩壊させた戦犯であり、冷戦終結は世界全体、いや、むしろ西側国家の国民にとっての不幸だったと私は思っている。と言うのは、強力なライバルが存在しなくなれば、残った覇権国家政府がやりたい放題になるのが当然だからだ。具体的には、それまで西側国家も社会主義国家に対抗して「労働者福祉」政策を実行してきたのが、それをやる必要性が無くなったので、どんどん労働者搾取政策になっていったことだ。それが「新自由主義」である。つまり、新自由主義はソ連の消滅で生まれた、と言っていい。
ゴルバチョフが西側国家で賞賛されているのは、まさにその「功績」によるものだ。「敵国に賞賛される政治家」ということの意味を分からない馬鹿が多すぎる。
ついでに言えば、冷戦終結で世界はむしろ米国による戦争が(独裁国家の民主化とかテロとの戦争という大義名分によって)やりたい放題になったのである。冷戦とは「戦争をしない状態」のことだったのだ。
「大雑把に言えば、冷戦(米ソ対立)と、ソ連崩壊による冷戦の終わり、アメリカによる世界新秩序への移行というのが、現代史の大筋です。」(「高校生のための『現代世界』」より)
(以下引用)
というロシア大統領府のコメントは死者への儀礼が半分だろう。ゴルバチョフはソ連を崩壊させた戦犯であり、冷戦終結は世界全体、いや、むしろ西側国家の国民にとっての不幸だったと私は思っている。と言うのは、強力なライバルが存在しなくなれば、残った覇権国家政府がやりたい放題になるのが当然だからだ。具体的には、それまで西側国家も社会主義国家に対抗して「労働者福祉」政策を実行してきたのが、それをやる必要性が無くなったので、どんどん労働者搾取政策になっていったことだ。それが「新自由主義」である。つまり、新自由主義はソ連の消滅で生まれた、と言っていい。
ゴルバチョフが西側国家で賞賛されているのは、まさにその「功績」によるものだ。「敵国に賞賛される政治家」ということの意味を分からない馬鹿が多すぎる。
ついでに言えば、冷戦終結で世界はむしろ米国による戦争が(独裁国家の民主化とかテロとの戦争という大義名分によって)やりたい放題になったのである。冷戦とは「戦争をしない状態」のことだったのだ。
「大雑把に言えば、冷戦(米ソ対立)と、ソ連崩壊による冷戦の終わり、アメリカによる世界新秩序への移行というのが、現代史の大筋です。」(「高校生のための『現代世界』」より)
(以下引用)
プーチン氏、ゴルバチョフ氏葬儀に参列せず 国葬にはならず
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