忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

「子供の口喧嘩」戦法
「阿修羅」記事のコメントの一つであるが、大事なことを言っている。
議論の当事者(この場合は共産党議員か)は、案外、この戦法に自分が引きずりこまれていることに気づかないものだと思う。(ぜひ、野党議員はこのあたりを真剣に学んでほしい。)
まあ、「子供の口喧嘩」戦法とでも言うべき低劣・卑劣な戦法だが、現実世界ではかなり有効なものだろう。橋下がこの戦法の名人であるが、安倍もそれを学びつつあるようだ。
昔から「議論は声の大きい者が勝つ」と言われているように、議論の中身などより、「勝ち負けの印象」で事態は決着していくことが多いものだ。
少し違う話になるかもしれないが、ニクソンとケネディの大統領候補テレビ討論で、議論の中身はニクソンの勝ちだったようだが、テレビ視聴者の大半は、「暗いニクソン」と「若々しく明るいケネディ」という見かけの印象だけでケネディを支持したようである。で、議論自体もケネディが勝ったことにされたとか。


(以下引用)


31. 2015年5月28日 04:46:42 : v1gbxz7HNs


ちょっと冷静に見てみ。
安倍は法案の中身ではなく法案の呼び方に対して反論しているだろ。
だが審議の対象になっているのは法案の呼び名ではない。中身だ。

つまり論理的な反論ができないことを誤魔化すために予防線を張って、批判に対して「典型的なレッテル貼りだ」という典型的なレッテル貼りをしているのは安倍だ。


相手の批判が論理的に正しくその内容に反論不能の場合、内容は無視してその批判自体を「それはレッテル貼りだ」と決めつけることで、議論を避けることができる。「その批判はレッテル貼りか否か」という口論にすり替えることができるからだ。


最終的に口論に負けてレッテル貼りではないと認めざるを得なくなっても、「言葉が足りず誤解を呼ぶ発言をしたことを反省する」の一言で終わる。その時には時間切れで審議は終わっていて採決を待つだけになっている、という寸法だ。


例えば泥棒を見つけて「泥棒」と非難したとする。それに対して「恥ずかしい典型的なレッテル貼りだ」と逆に非難するようなものだ。これによって攻守を逆転することができる。議論というのは攻撃する方が有利で守る方が不利という性質を持つため、攻撃されたらどんな屁理屈でもいいから猛然と反撃し主導権を握ることが勝敗を分ける。そして反撃することによって本当に泥棒かどうかではなく、人を泥棒と呼ぶことは妥当か否かという問題に論点をすり替えることができるのである。


安倍のやっているのはこれだ。
もちろんあの鶏頭で考えつくものではない。
東大出の補佐官の入れ知恵だろう。




(追記)「世に倦む日々」から抜粋。
安倍はまともに議論する気はまったく無い、という分析において、上記コメント文と合致する内容である。「国会の強行突破」つまり、安倍による「(代議制)民主主義の完全否定」ということこそが、今の状況の最大の問題点なのである。これは、日本の民主主義の断末魔的状況だろう。


いずれにせよ、あと2か月後には決着はついている。審議先送りになっていれば、われわれの勝利であり、可決成立になっていれば安倍晋三の勝利だ。審議先送りになった場合、私の予測だが、単純に秋の臨時国会に再提出になるのではなく、法案そのものの作り直しになり、来年の通常国会まで持ち越しになる可能性が大きい。それだけ問題点が多く、根本的に不具合で、審議をすればするほど破綻が明らかになって混乱が広がる法案だ。まともに審議できない。安倍晋三は、最初からこの法案をまともに審議するつもりがない。

10本の法案を一つのパッケージにして、「平和安全法制整備法」などという冗談のような名前をつけたのは、おそらく防衛官僚の智恵ではなく、安倍晋三の独断だろう。本来、一つ一つの新法案や改正法案を審議し、前と何がどう変わったのか、新しい概念(存立危機事態・重要影響事態)はなぜ導入されたのか、その説明に合理性があるのか、時間をかけて丁寧に審議する必要があるし、マスコミが報道して国民の間で議論がされなくてはいけない。安倍晋三が10本の法案を1本に纏めたのは、法案の中身に立ち入って詳しく審議させないためであり、国民に考える時間を与えず、急いで可決成立させてしまうためだ。つまり、今回の二つの戦争法案は、最初から細かな審議や説明をするつもりがなく、問答無用の強行採決での決着が想定されている。法案の修正も考えていない。報ステで立野純二が喝破したように、「決めつけ」と「すり替え」と「ごまかし」で終始する作戦であり、いわゆる「平行線」で時間を潰し、民主党を憤慨させて委員会欠席に追い込むか、混乱のまま時間切れで強行採決に持ち込む思惑だ。先週(5/20)の党首討論の様子が、まさに特別委の進行を先取りしていたと思われるが、安倍晋三は野党側の質問に答えず、壊れたレコードのように「新三要件」を何度も復唱し、対論者の持ち時間を潰していた。NHKの絵(編集映像)を作ることしか考えてない。









拍手

PR

コメント

コメントを書く