徽宗皇帝のブログ

コメントにもあるが、成果主義とは「評価する人間次第」だから、それこそ運ゲームである。いくら働いても上の人間に嫌われたら終わりだ。（下の人間は、この「成果主義」を否定すると、「成果を上げられない人間」という無能の烙印を押されるので上に反抗できない。）
つまり、「上に覚えの目出度い者」が出世するシステムであり、９９人の敗者の上に１人の勝者が出るシステムである。（経営者視点から言えば、その９９人の給与を据え置けるから儲かる。だが、実はそれは本当の成果でも何でもないからやがて没落する。）
まあ、「媚び力」のある人間、普通に言えば「コミュ力」のある人間に有利で、無口訥弁な「職人タイプ」には不向きなシステムだろう。そして日本人の大半はもともとは職人タイプだからこそ、現在の日本の産業基盤が作られ、高度成長したのであり、日本がアメリカ流のビジネスシステムにしてからどんどん没落しているわけだ。
もちろん、ご本家のアメリカも日本以上に衰退しているが、多くの日本人はそれを知らないで、まだアメリカ模倣を叫んでいる。それが「新自由主義一派」であり、自民・維新支持者である。

付け加えれば、今の日本の少子化の原因も、「年功序列に基づいたライフステージ計画」が不可能になったことだろう。つまり、「安心して結婚することも子どもを持つこともできない」のだから、少子化は当たり前の成り行きである。社会主義者の私から言えば、年功序列システムは「変形社会主義」システムだとも言える。つまり、過度な収入格差が生まれないからである。


（以下引用）