「沖縄ディズニーランド」構想について、幾つかの記事を並べてみた。
中でも一番くだらないのが民主党枝野の批判だろう。ウナギのにおいだけになるかどうかは、今後の問題だ。計画段階で否定してどうする。
そもそも、民主党(鳩山小沢追放後)が沖縄のために何か動いたことがあるか。岡田をはじめとして「辺野古移設やむなし(どころか、本音は大賛成)」派ばかりではないか。つまり、沖縄の敵である。安倍政権こそが沖縄の最大の敵ではあるが、敵が塩を送るというのなら、それを拒否するのは馬鹿である。
沖縄の最大の問題は産業がないこと、つまり生活の基盤そのものが無いことだ。その中で観光業は最大の産業だが、海がいくらきれいでも、老人は泳ぎなどしない。幼児も同じだ。家族で沖縄旅行に行って、若者は泳いだりマリンスポーツをして楽しむにしても老人や幼児は退屈するだろう。首里城(まあ、レプリカの城で、城とも言えないようなちゃちなものだ。)のような建築物を見て、何が面白いのか。悪天候となれば海ですら行けない。そうなると、何のために高い航空運賃や高いホテル代を出して、わざわざ沖縄まで来たのか、となる。
そうした時に、旅行予定の一部にディズニーランドがあれば、「元は取れる」気分になるだろう。
沖縄に行けばUSJもあり、ディズニーランドもある、となれば、それこそ本土からだけでなく東アジア全体から観光客が来るだろう。
普天間跡地の利用法としては、最良のものである。
なお、こっそり言うが、私は、本当に普天間跡地にディズニーランドが出来るなら、普天間基地辺野古移設も承認してもいいのでは、と思っている。ジュゴンやサンゴよりも、沖縄県民の生活の方が大事だと思うからだ。基地ができても、永遠に「開店休業」であればいいのである。つまり、まともな人間やまともな政党が政権につくように国民が成熟すればいいし、そうでなければ基地があろうが無かろうが同じ話である。
なお、私自身は東京ディズニーランドなどまったく面白いとは思っていない。一度行っただけだが、退屈そのものであった。出し物も施設もすべて子供だましである。まあ、当時は私の子供が幼かったから連れていっただけだが。大の大人のディズニーランドファンやマニアがいる、というのは信じがたい。電通が作った「神話」ではないか。
だが、そのネームバリューだけは認めざるをえない。だから、沖縄に誘致できればいい、と言うのである。
しかし、実は、当の日本にこそディズニーに負けない文化資源がある。それは、日本のアニメ全体である。ジブリ作品が核になるが、「白蛇伝」や「安寿と厨子王」などの大昔の東映アニメをはじめ、「アルプスの少女ハイジ」などのテレビアニメ、あるいは、私などには無縁のアニメだが、「セーラームーン」や「ガンダム」には熱狂的なファンが多いようだから、そうした、日本の全アニメを包括するようなテーマパークを作れば、これは幼児からお年寄りまで楽しめるテーマパークになるのではないか。何しろ、今のお年寄りこそが日本アニメ黎明期を知っているのである。私も、「白蛇伝」や「安寿と厨子王」はもう一度見てみたい。そして、たとえば「未来少年コナン」を「実体験」できるアトラクション施設があれば、子供には最高である。「カリオストロの城」の水中から現れる古代都市とか、「ナウシカ」のハンググライダーみたいな奴とかを「実物」で見たり、体験したりできるような施設を作るのである。誰か、大金持ちがこれを実現してくれないものだろうか。
まあ、これだと、作る側には特に沖縄に作るという必要性は無いのだが、普天間基地跡地にディズニーランドを作る案がデイズニー(オリエンタルランド?)側に拒絶されたら、沖縄県自体がスポンサーとなって、「日本アニメランド」を作ればいいのである。
実は、普天間基地跡地だけでは、この構想には土地が小さすぎる、という気もする。何しろ、たとえば「千と千尋の神隠し」の町並みをそっくり再現する、ということも実現したいのだから。沖縄全体を「日本アニメランド」とし、宮古や八重山までそれに含める、という構想にすれば、沖縄のどこへ行っても楽しめるのではないか。世界には日本アニメファンはたくさんいるから、それこそ最高の「アニメの聖地」になるだろう。
潰れかかっているゴルフ場とか、採算性の無いサトウキビ畑を全部県が買い取って使うつもりで、沖縄全体を視野に入れた壮大な計画を立ててみてはどうだろうか。
このプランの利点は、土地が一箇所である必要はまったく無く、むしろあちこちに点在している方が面白みがある、ということである。一度きりでは全部回れないし、どこに行っても新しい発見があるから、観光客のリピーターが増えるわけである。
普天間基地跡は「手塚治虫ランド」を中心とし、八重山には「水木しげるランド」その他があり、宮古には「宮崎駿ランド」その他がある、など幾らでも構想はできるのである。アニメファンの観光客は自分の好みで旅行計画を立てて回ることになる。もちろん、アニメだけでなく漫画もパークのテーマにしたらもっといい。
思いつきを書いているだけだから、幾らでも後で訂正すればいいのだが、最初に書いたことがそのまま実現されては困る(笑)ので、訂正しておくと、「宮崎駿ランド」に向いているのは宮古島よりも本島北部の「海洋博記念公園」である、と思う。施設を一部改造すれば、すぐに作れるだろうし、観光客にとっても、やはり「宮崎駿」は旅行のメインになるだろうから、離島ではなく本島に作るべきだと考え直したわけだ。だが、宮古島自体は全体が平坦な土地で、テーマパークを作るには絶好の土地である。
なお、この計画は、一度に全部を作る必要すらないという利点もある。毎年、新たなものが出来ていけば、これもリピーターを作るモチベーションになるわけだ。数年後に沖縄を再訪すれば、前には無かったものがたくさん生まれているから、退屈することはけっして無いのである。
(以下引用)
民主・枝野幹事長 普天間跡地にディズニー誘致は「ウナギのにおい」
産経新聞 12月9日(水)17時54分配信
民主党の枝野幸男幹事長は9日の記者会見で、菅義偉官房長官が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の跡地にディズニーリゾートの施設を誘致する構想への政府支援に言及したことを「選挙対策としかいいようがない話だ。沖縄県民の皆さんををなめている」と批判した。
さらに、構想の現実味について疑問を示した上で、「(アメとムチの)『アメ』どころか、(落語にある)『ウナギのにおい』じゃないですか? ウナギのにおいをかがせて票を集めよう、でもウナギは出てこない。それに沖縄県民の皆さんがだまされるとは到底思えない」と語った。
「沖縄にディズニー」誘致、政府が支援約束
読売新聞 12月9日(水)7時42分配信
菅官房長官は8日、首相官邸で、米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長と会談した。
佐喜真氏は、返還予定の同飛行場跡地などに東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)関連施設を誘致するための支援を要請。菅氏は「夢のある話だ」と応じ、実現に向けた協力を約束した。
宜野湾市側は、ホテルやテーマパークの誘致を想定している。菅氏も既に運営会社のオリエンタルランド経営陣と会い、市の要請を伝えた。関係者によると、同社は前向きに検討する意向を示しており、今後、進出の可否を検討する調査が行われる見通しだという。
政府側には、来年1月に宜野湾市長選を控え、振興策を打ち出し、普天間飛行場の辺野古移設反対派をけん制する狙いもあるとみられる。
宜野湾市長、ディズニーホテル誘致支援を国に要請
沖縄タイムス 12月9日(水)6時0分配信
【東京】宜野湾市の佐喜真淳市長は8日、菅義偉官房長官と首相官邸で会談し、日米両政府が2024年度以降の返還で合意している米軍キャンプ瑞慶覧のインダストリアル・コリドー地区へのオリエンタルランドのリゾートホテル誘致に向け、政府に税制優遇措置などの支援を要請した。
会談後、佐喜真氏は記者団に、東京デイズニーランドを運営するオリエンタルランドの加賀見俊夫会長らと面会し、進出に前向きな回答を得ていると明らかにした。
佐喜真氏はこのほか、(1)普天間飛行場の5年以内の運用停止に向けた協議の早期開催(2)環境補足協定に基づく基地内環境調査の先行実施(3)「宜野湾みらい地区」の実現(4)県道34号(大謝名-我如古)の国道格上げを含めた道路整備(5)普天間飛行場での東京五輪聖火リレーの実現-を要望した。
佐喜真氏は、運用停止を話し合う負担軽減推進会議が開催されていないことを上げ、「政府と市が直接話す場をつくってほしい」と述べ、県を加えない新たな協議会の設置も要求した。
■「全面的に協力」菅氏が方針
【東京】菅義偉官房長官は8日の記者会見で、宜野湾市の佐喜真淳市長から基地返還跡地へのディズニーリゾート関連施設の誘致の協力要請を受けたことに関し「全面的に協力したい」との考えを示した。
また、政府が本島北部地域に誘致を進めるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社によるテーマパークとの競合については「それは全く違う。USJは海の施設でディズニーはホテルをはじめとする関連施設だと思う」と述べ、実現すれば経済的に大きな相乗効果が生まれるとの認識を示した。
■「具体案なし」オリエンタルランド
オリエンタルランド広報は8日、沖縄タイムスの取材に対し、「2日に宜野湾市の佐喜真淳市長と島尻安伊子沖縄担当相から要請があったが、具体的な計画については白紙。現段階で話せることはない」とコメントした。
沖縄普天間跡地にディズニーランド 「誘致」報道でネット大盛り上がり、可能性あるのか
沖縄県の米軍普天間飛行場跡地に東京ディズニーリゾート関連施設を誘致するため、宜野湾市の佐喜真淳市長が菅義偉官房長官に支援を要請した。
「ディズニーが沖縄に」――。報道を受け、ネット上ではさっそく盛り上がりをみせている。現状ではホテル施設がメーンとなる可能性が濃厚だが、テーマパーク建設の可能性はあるのだろうか。
菅氏「ホテルをはじめとする関連施設だと思っている」
佐喜真市長は2015年12月8日、首相官邸を訪れ、普天間飛行場返還後の地域振興に向けた要望書を菅氏に手渡した。東京ディズニーリゾート誘致の実現を目指す旨が記され、菅氏はこれに「非常に夢のある話。政府として誘致が実現できるよう全力で取り組みたい」と述べたという。
「ディズニー誘致」と聞いてすぐに頭に浮かぶのは東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)のようなテーマパークだろう。ネット上でも新たなテーマパークができると受け取った人が少なくなかったようで、賛否双方の立場からさまざまな意見が上がっている。
だが菅氏は、具体的な誘致内容について「ホテルをはじめとするディズニーの関連施設だと思っている」と同日の記者会見で述べている。多くのメディアも「ホテル型リゾート施設」「リゾートホテルなど」と報じており、テーマパーク誘致に言及していたのは、主要メディアでは読売新聞だけだった。
同市秘書広報課によると、
「要望書では、ホテルを建設すべき地域になっている『インダストリアル・コリドー地区』にディズニーリゾートを誘致したいと書かれているだけで、具体的な想定は市長にしか分からない」
とのことだったが、同地区の活用予定からも菅氏の発言等からも単にホテル施設の誘致である可能性が高そうだ。2011年にはディズニー初の、テーマパークを併設しないホテルがハワイ・オアフ島にオープンしたという前例もある。
USJ施設とのバッティング懸念も
もし仮に、市長がテーマパーク誘致を考えているとすれば――。
誘致先とされたインダストリアル・コリドー地区は、米軍キャンプ瑞慶覧にある区域。国道58号に面する好立地で、空港からのアクセスは悪くない。
ただ、総面積62ヘクタールの大部分は北谷町域であり、沖縄タイムス(8日配信)によれば宜野湾市域は約28ヘクタールにとどまる。TDLとTDSの面積はどちらも約50ヘクタール。宜野湾市域だけで建設するとすれば、かなりコンパクトなテーマパークになるだろう。
同じ沖縄では、すでにユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社が「南国」をテーマにした新テーマパーク建設計画を進めており、ネット上では同施設とのバッティングが起きるとの指摘も目立つ。
ほかに、台風の多さや夏の暑さを懸念する声も少なくない。パーク建設の可能性がないことはないが、ディズニーにとってはあまり「おいしい」話ではなさそうだ。
そもそも現状では、誘致自体の実現可能性すら不透明だ。この件についてオリエンタルランドは9日、「今後慎重に検討を行っていくものであり、現時点で対応方針など決定している事実は一切ありません」とのコメントを発表している。
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