企業は安いから派遣社員を使うのであって、定期昇給を認めたら派遣社員の意味が無い、というので、企業側が絶対に認めない(つまり、常に大企業の側である政府も認めない)アイデアだとは思うが、どんなアイデアも、まったく実現可能性が無いわけではないから、(たとえば安倍政府が倒れた場合とかww)、参考までに保存しておく。
実際、雀の涙ほどの昇給でも、使われる側には嬉しいものだし、仕事へのモチベーションもそれで少しは高まるだろうから、これは企業にとってもけっして悪い話ではないと思う。
私は現在1年契約の契約社員だが、ある時期に、会社側が契約社員全員を3ヶ月契約にしたことがあった。もちろん、不愉快だったが、それで、「3ヶ月契約ならば、いつ辞めても、ほとんどダメージなど無いに等しいじゃないか。よし、いつでも辞めてやるぞ、という気で働こう」と考え、それを周囲の人間にも語っていたら、いつの間にか会社は契約社員全員を元の1年契約に戻していた。おそらく、私と同じように考え、それを言う社員が多かったのだろう。(実は今でも、「いつでも辞めてやる」という気持ちだけは変わらない。この会社は信頼するに足らず、ということが痛烈に分かったからである。その意味では、この出来事は私の会社というものや仕事への考え方を変え、精神的自由度を増してくれ、奴隷的忠誠心を持った近世的職人根性から、近代社会人、資本主義社会の「まともな」勤労者に変えてくれた、喜ばしい事件だったとも言える。www)
会社(組織)への忠誠心や仕事への誠実さというものは、かなりの部分が会社側(組織上層部)の雇用者(組織構成員)の扱い方如何で決まるものだ。そういう精神的面を顧慮せず、ただ金の計算だけで物事を決めるから、組織は劣化していくのである。
(「泉の波立ち」より転載)
実際、雀の涙ほどの昇給でも、使われる側には嬉しいものだし、仕事へのモチベーションもそれで少しは高まるだろうから、これは企業にとってもけっして悪い話ではないと思う。
私は現在1年契約の契約社員だが、ある時期に、会社側が契約社員全員を3ヶ月契約にしたことがあった。もちろん、不愉快だったが、それで、「3ヶ月契約ならば、いつ辞めても、ほとんどダメージなど無いに等しいじゃないか。よし、いつでも辞めてやるぞ、という気で働こう」と考え、それを周囲の人間にも語っていたら、いつの間にか会社は契約社員全員を元の1年契約に戻していた。おそらく、私と同じように考え、それを言う社員が多かったのだろう。(実は今でも、「いつでも辞めてやる」という気持ちだけは変わらない。この会社は信頼するに足らず、ということが痛烈に分かったからである。その意味では、この出来事は私の会社というものや仕事への考え方を変え、精神的自由度を増してくれ、奴隷的忠誠心を持った近世的職人根性から、近代社会人、資本主義社会の「まともな」勤労者に変えてくれた、喜ばしい事件だったとも言える。www)
会社(組織)への忠誠心や仕事への誠実さというものは、かなりの部分が会社側(組織上層部)の雇用者(組織構成員)の扱い方如何で決まるものだ。そういう精神的面を顧慮せず、ただ金の計算だけで物事を決めるから、組織は劣化していくのである。
(「泉の波立ち」より転載)
2015年06月20日
◆ 派遣社員には定昇を
派遣社員には定昇を義務づけるといいだろう。
──
労働者派遣法の改正案が衆院を追加した。参院で可決すれば成立する。
この法案のポイントは、3年ごとに職場を変えれば、永続的に派遣社員を使える、ということ。これについては、いろいろと問題が指摘されている。
→ 「派遣法改正案」のいったい何が問題なのか
特に問題なのは、労働者が低技能のまま低賃金に固定化されてしまうことだ。企業の方はそれでいいというつもりなのだろうが、いくら低コストでも、未熟な労働者に任せているのでは、日本全体の生産性が低下してしまう。企業経営者ばかりが喜んでいて、国全体は悪化してしまう。
その典型的な例は、次の例から見られる。
「安ければいい」という方針だと、このようになる。有能な派遣社員が高賃金を取るかわりに、安いだけの派遣社員がかわりに来て、そのあげく、職場が崩壊する。
次の例もある。(上記ツイートへの感想)
こういう愚行をなくすためには、派遣社員にも「定昇」があった方がいい。毎年2~3%のアップ。こうすれば、「3年だけ」というような縛りもなく、社員は安定的に勤務できるし、企業は経験者に任せることで有能な人材を得る。(新人にやらせたら、能率が一挙に低下する。)
というわけで、「定昇」がお薦めだ。
【 関連項目 】
→ 派遣社員を正社員にするには?
※ 失業保険の保険料を上げることで、正社員に移行させる、という方法。
これはこれで、別の面で、法制度から推進する方法だ。
──
労働者派遣法の改正案が衆院を追加した。参院で可決すれば成立する。
この法案のポイントは、3年ごとに職場を変えれば、永続的に派遣社員を使える、ということ。これについては、いろいろと問題が指摘されている。
→ 「派遣法改正案」のいったい何が問題なのか
特に問題なのは、労働者が低技能のまま低賃金に固定化されてしまうことだ。企業の方はそれでいいというつもりなのだろうが、いくら低コストでも、未熟な労働者に任せているのでは、日本全体の生産性が低下してしまう。企業経営者ばかりが喜んでいて、国全体は悪化してしまう。
その典型的な例は、次の例から見られる。
「安ければいい」という方針だと、このようになる。有能な派遣社員が高賃金を取るかわりに、安いだけの派遣社員がかわりに来て、そのあげく、職場が崩壊する。
次の例もある。(上記ツイートへの感想)
penguaholic もろ同じ状況を見たことある。私も出向先だったから何もできなかったけど、使用前と使用後の業務環境が著しく下がって面白かったし、使用後の人は一年保たなかった。その後は正社員ポストにしたらしいと風の噂…
( → はてなブックマーク )
こういう愚行をなくすためには、派遣社員にも「定昇」があった方がいい。毎年2~3%のアップ。こうすれば、「3年だけ」というような縛りもなく、社員は安定的に勤務できるし、企業は経験者に任せることで有能な人材を得る。(新人にやらせたら、能率が一挙に低下する。)
というわけで、「定昇」がお薦めだ。
【 関連項目 】
→ 派遣社員を正社員にするには?
※ 失業保険の保険料を上げることで、正社員に移行させる、という方法。
これはこれで、別の面で、法制度から推進する方法だ。
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