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徽宗皇帝のブログ

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「無過失補償制度」という甘い言葉の裏の罠
「大摩邇」からナカムラクリニック記事の後半を転載。補償は受けたい、でも補償を受ければ訴訟はできないという罠。ただし、日本のように裁判で高額補償が認められない国では、訴訟ができるかどうかより、少しでも補償を受けたいという被害者のほうが多い気がする。

(以下引用)


ある弁護士からこんな話を聞いた。
「製薬会社にとって、無過失補償制度の導入こそ長年の悲願なのです」
どういうことですか?
「ワクチンを打った後に死亡したとか、あるいは重い後遺症を負ったとか、数多くの不幸がありますが、国や製薬会社の過失の有無にかかわらず、遺族(あるいは被害者)にお金を支払いましょう。それが無過失補償制度です」
すばらしいことではないですか?


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というか、監察医から『ワクチンは100%関係ない』と言われていた遺族さえ認定されましたが、すでに日本でも無過失補償制度が導入されつつあるような気もします。
「日本の予防接種救済制度は、簡易迅速な健康被害の救済が制度趣旨で、接種と被害の因果関係が認められれば給付が受けられます。製薬会社や厚労省の過失の有無は問いません。その意味では、日本にはすでに「無過失」補償制度があります。しかし、今改めて「日本にも無過失補償制度が必要だ」という声があるのはどういうことか。
アメリカの無過失補償制度には、①平時におけるワクチンによる健康被害に対する補償制度(NCVIA)と、②緊急時における補償制度(PREP Act)がある。
①の場合、請求者は、補償を受けるか訴訟かの二択を迫られる(「訴訟を起こしたら補償は受けられない。補償を受けたら訴訟は起こせない」)。②の場合は、製薬会社や国は免責されて補償を受けられるのみ(訴訟提起不可能)。訴訟提起ができないということは、国や製薬企業の過失(=責任)を問う場がなくなることを意味します。
ご存知のようにアメリカは訴訟社会です。懲罰的賠償があり、集団訴訟が比較的容易に起こせるアメリカでは、製薬会社にとって裁判沙汰は極めて厄介です。しかし無過失補償制度のおかげで、訴訟件数を圧倒的に減らすことができます。「補償」するといっても、彼らからすれば雀の涙程度のもので、コストは小さく、メディアも大きく報じることはないのでネガティブな世論も形成されない。
要するに、札束で被害者の顔を叩いて黙らせる。それがアメリカの無過失補償制度です。これは、緊急時に一層効果的です。当局が「公衆衛生上の緊急事態である」と宣言すれば、国や製薬会社の不法行為は免責され、訴訟提起自体できない。
訴訟大国アメリカで、無数のコロナワクチン死が起こった。さぞ数多くの裁判が起こされてるかと思えば、しかし、起こっていない。無過失補償制度が効いている証拠です。
一方、日本では、平時と緊急時で制度が分かれているわけではないし、補償を受けた上で訴訟を提起して国や製薬会社の責任を追及していくこともできます。


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確かに審査は遅れていますが、申請からおおむね1年半程度で給付されます。カルテや剖検等の書類を送付するだけで比較的簡単に申請できます。
認定審査会の議事録は公開されていないため、具体的にどのような理由で因果関係を認定したのか不明ですが、私の知る限り、救済認定を受けたご遺族は何ら特別な方法で因果関係を立証しているわけではありません。そこまでしなくても因果関係は認定されています。
つまり、日本の現行制度は、無過失補償と訴訟の併用が可能であり、かつ、緊急時においても訴訟提起可能という点で、アメリカの無過失補償制度より優れています。


みなさん忘れていますが、日本はかつて「強制接種+補償なし」でした。今は、「任意接種+予防接種健康被害救済制度」です。こんなふうに変わったのは、当時の予防接種禍訴訟で法律家や社会活動家が懸命に努力したからです。しかし今の日本人は、この成果を生かしきれていません。それどころか、「任意だから自己責任だ」という自責の念が他責(=国の責任追及)を抑制し、「補償してくれるのなら、まぁ裁判まではやらなくていいか」というガス抜きに使われています。国に対する怒りが起こりにくく、結果的にワクチン推進派を喜ばせる結果になっています。


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一時金が認定されたのはすばらしいことです。しかし、補償だけでは意味がないんですよ。結局補償というのは「まれな有害事象、お気の毒でした。はい、お見舞金」と渡されるだけのことで、国も製薬会社も何ら非を認めていないんです。適法の範囲内で起こったアンラッキーな事故、という扱いです。
だから、一時金をもらった遺族や被害者のみなさんには「うれしいのは分かりますが、そこで終わりじゃないよ、これからが本当の勝負ですよ」と言いたいんです。4000万円もらって一件落着、ではなくて、国や製薬会社の責任を追及するべく戦う。社会をよりよい方向に変えていくのは、被害者個々人のそういう熱い思いなんです」

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