ペラペラと、もっともらしいことを述べるものの…中身がない…
むしろ、詭弁とご都合主義と詐欺のデパート…
『巧言令色鮮(すくな)し仁』…
これを、最近は「意識高い系」と呼ぶらしい。
>シドニー工科大学で企業倫理を専門とするカール・ローズ教授が書いた
『WOKE CAPITALISM
「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』は、
社会哲学に深く根を下ろしつつ、タイムリーな具体的事例を数多く挙げながら、
現在進行中の資本主義の病理を見事に暴き出している。
⇒
>「WAKE=目を覚ます」という動詞から派生したこの言葉は
「社会正義」を実践しようとする人びとの合言葉になっている。
たとえば、一般消費者向け企業が、気候変動、銃規制、人種平等などに参加する様子は
「Woke Capitalism」と呼ばれる。
(-∇-)b 当ブログが徹底的に批判してきた
パヨクやグレタのインチキ「運動」である!!
>近年、「ウォーク」は、
あまり良くない意味や冷やかしの意味を込めて使われる言葉になっているという。
それは、環境保護、人種的偏見や性差別の撤廃、
LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー等)の権利、
経済的平等といった進歩的なポリティカル・コレクトネスや社会正義に対して、
表向きは意識が高いようなふりをしながら、
その実、これらとは矛盾する行動をとる「えせ進歩主義者」を非難する言葉
として使われるようになっているのだという。
<ウォーク資本主義の実例>
>一例だけ紹介しておこう。
それは、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏である。
2020年、ベゾス氏は、気候変動対策のために、100億ドルもの寄付を行った。
この金額は、アメリカ政府が気候変動対策のために投じた資金とほぼ同程度であるという。
なんと意識の高いことだろうか!
ところが、アマゾンが10年間で納めた税金の総額は、この寄付金額の3分の1程度にすぎなかった。
2018年にアマゾンは110億ドルの利益を上げたが、法人税はまったく支払っていなかった。
2019年の利益は130億ドルだったが、アマゾンの法人税の実効税率は1.2%にすぎなかった。
もちろん、アマゾンは、違法な脱税を行っていたわけではない。
(-∇-)b 「利益」とはいっても、実際は「赤字」…
「赤字」だから税金を払わなくてよい…
「資金繰り」さえよければ、「赤字経営」でも、いくらでもビジネスできる。
しかも、国境をまたぐグローバル企業は、「節税の選択肢」が多様である!!
テスラにも、似たようなことが言えるのだが…
低金利で赤字経営でも怖くない…
加えて、グローバリズムで「節税」がしやすい…
こうして、アマゾンやテスラが「急成長」する結果、他の店は淘汰される。
これらの状況を、「大きな目」で俯瞰すると?
彼らがいなければ、失業などもなく、
「非効率」かもしれないが、みな税金を払っていた。
しかし、
彼らの「成長」で「淘汰」される人々が増え、格差は拡大。
しかも、
「淘汰」された人たちが払っていた税金分の「穴」を彼らが埋めるわけでもない。
それで、増税に財政拡大が繰り返されるが、
そのことが、またまた巨大企業を太らせる…
つまり、ちょこっと寄付してもらった程度では、
社会に生じたマイナスを相殺できていないのである。
(`д´) しかも、連中の一角が、
グレタのような団体にカネを出しているとの噂も…
「自作自演の運動」が、すくなくとも一定数、紛れ込んでいるのだ。
>実は、このような公共の利益を重視しているかに見える企業活動は、
むしろ、企業の経済的な利益を守り、さらには殖やすための手の込んだ策略なのだ。
ローズ教授は、そう主張するのである。
まず、社会的正義に熱心であるという企業のブランド・イメージを打ち出した方が、より儲かる。
だから、企業は、熱心に寄付を行っているのである。
もっとも、それだけなら、たいして悪い話ではないかのように見える。
それどころか、企業の私的利益と公共の利益が一致するならば、
それは歓迎すべきことではないかと思われるかもしれない。
しかし、問題は、そこにはとどまらない。
富裕者層が巨額の寄付を行って公共の問題に取り組む姿勢を見せるのは、
裏を返せば、民主政治が公共の利益を実現する必要はないというジェスチャーなのである。
そのジェスチャーが意味するのは、
公共の利益を実現するのは、一部の富裕者層や権力者であって、
民主的に選ばれ、国民に対して説明責任を持つ政府ではないということである。
( ̄^ ̄)b つまり、「金持ち」たちに都合のいい「権利運動」になっているのだ。
(-へ-)9m そうでなければ、マスコミのクズどもが、こぞって
「差別だ、差別だ」と騒いで、処罰もされないなんて事態にはなりえない!!
>それは、端的に言えば、
民主主義の否定にほかならない。富裕者層による金権政治である。
富裕者層の金権政治は、公共の利益のために私的利益をある程度は犠牲にするが、
もちろん、私的利益を大きく損なうような公共への奉仕には決して応じない。
富裕者層の金権政治における公共の利益は、
富裕者層の権益を維持できる範囲内でしか、実現されないのである。
例えば、「意識高い系」の富裕者層は、気候変動対策の寄付には応じるし、
貧困対策にも一定の寄付をするだろう。
しかし、国富の25%を1%の富裕者層が専有するような
極端な経済的不平等を是正するといった社会正義の実現となると、
「意識高い系」の富裕者層は一切触れようとはしない。
それどころか、全力で反対するのである。
租税回避に熱心なアマゾンの創業者ベゾス氏が、
100億ドルもの寄付を行った理由も、これで分かるだろう。
100億ドルなど、億万長者の彼にとっては「はした金」であり、
その富と権力を守るためなら、安いものだというわけである。
>「意識高い系」富裕者層による「意識高い系」の社会貢献活動は、
実は、進歩主義的なのではなく、
その反対に、「富める者はますます富み、貧しき者は持っている物さえも取り上げられる」(聖書マタイ伝)
という不平等な社会構造を維持し、富める者の既得権益を守るための極めて狡猾な策略なのである。
⇒
(--)b 「ジェンダーの平等」、「LGBTの権利」の胡散臭さがこれだよ!!
インチキ運動家こそ、非難されるべきクズ集団!!!
>これは、実に厄介な問題である。
1980年代初頭以降、最近まで、資本主義社会を席巻したイデオロギーは、新自由主義であった。
新自由主義者たちは、企業による私的利益の追求を手放しで賞賛し、
強欲を美徳とみなし、政府の介入には強く反対してきた。
これに対して、企業もまた、
公共の利益や社会正義にもっと配慮すべきであるとする「意識高い系」の「ウォーク資本主義」は、
新自由主義を反省し、新自由主義から決別しようとするものであるかのように見えた。
ところが、著者のローズ教授が明らかにしたように、
現在、世界を席巻している「ウォーク資本主義」は、実は、
「意識高い系」に偽装された新自由主義であり、言わば新自由主義の進化系だったのである。
この「意識高い系」に偽装された新自由主義は、見えにくくなっている上、
ポリティカル・コレクトネスの威力によって批判しにくくなっているだけに、
かつてのような露骨な新自由主義よりも、ずっと質が悪いと言えるだろう。
(--)そして、「アベノミクス」にも、この狡猾な「ウォーク資本主義」が応用されていた!
⇒
だが…
当ブログのように、瞬時に、その胡散臭さを見抜けないようではダメなのである。
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