「阿修羅」影の闇氏による中国漁船「衝突」事件の分析が、非常に鋭いので、転載して紹介する。長いので、その前半部分は省略。
(以下引用)
つまり、今回の「事件」をヘリコプターから撮影していたなら、一隻の漁船を4隻の巡視船で捕捉した事件と見えるはずであり、「衝突」は、あくまで、そのプロセスで起きた事となるはず。 そうして、カーチェースの過程でパトカーに衝突しても「衝突事件」とはならぬ様に、本来、これは「中国漁船衝突事件」と呼ばれるべきではないのである。
その事を逆に言えば、「中国漁船衝突事件」と呼び、「衝突」という事実をクローズアップすることによって、見失われたのは全体の構図であり、そこから浮かんで来る<真実>であろう。
これまでだったら追っ払うのが常だったにも係らず、何故今回に限って、1隻の漁船に対して4隻もの巡視船で、しかも何時間も執拗に追廻し、捕捉したのか? -今回の海保の姿勢の異常性が浮かび上がって来るはずなのだ。
初めっから、何が何でも「逮捕」し、「公務遂行妨害罪」に持って行くことが目論まれていたのではないか?と。
では次に、検察の段階である。 果たして、那覇地検は、この事案を「公判」に耐え得ると判断しただろうか?
否である。
考えてみればいい。 「裁判」となった場合、客観的な証拠が極めて重要な意味を持つー殊にこのような国際的に大きな注目を浴びる事件になった場合、原告被告双方が納得する「証拠」が決定的な意味を持って来る。
当然、「44分のビデオ撮影」という日本側からの「証拠」ではなく、600分全てのビデオ撮影、及びGPSのデータ全ての提出が要請されることになるのである。
果たして検察は「600分全てのビデオ撮影、及びGPSのデータ全て」を見たのか?は不明だが、船長は「故意」を否定しているのだし、提出された「証拠」だけではとても「公判」維持出来ない-と見るのが常識だろう。
だとすれば、何れの段階であれ、「裁判」まで至らず、「不起訴」「起訴猶予」、或いは今回同様「処分保留」となった蓋然性は高いのである。 逆に、実際に「裁判」となって困るのは検察ではないか?海保ではないか?-日本の方ではなかったのか? 日中間の緊張の激化で、渡りに船と、那覇地検は船長を釈放したと見た方がいいかも知れないのだ。
これには前例もある。
場所も同じ海域で2年前に起きた「台湾漁船衝突事件」である。
これも似た様な展開を辿り衝突、こちらの方は沈没している。 当初海保側は、ジグザグ航行して、「急に右側に方向転換して」漁船からぶつけて来たとしていた(右左の方向は違うが、みずきとの衝突の酷似)が、船長はこれを強く否定、「GPSのデータを見よ」と主張し、結局海保が折れ、逆に台湾漁船側に「賠償」を支払う羽目になっておる。
今回同様、公務遂行中に起きたものにも係らず、だ。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-133072-storytopic-1.html
ところで、台湾漁船との「衝突」について、事故原因に関し、巡視船と漁船が接近しすぎ、両船間に吸引作用が働いたためとの見解が出されており、また漁船については、「小型船であるため波の影響で船首を左右に振っていたものの、故意による“ジグザグ航行”はなかった」としている。 日本側から「謝罪」「賠償」もしているのだから、この結論は或る程度客観性なり科学的なものであろう。
http://blog.canpan.info/maikohinako/archive/616
今回の「衝突」の真実についても、案外、似た様なものではなかったか?と私は想っている。
考えてもみよう。 漁船は100tクラス、対する巡視船は1000tクラス3隻、200tクラス1隻、計4隻(判ってるだけで)だ。 実は小生、100tクラスと1000tクラス、両方に乗船の経験がある(といっても、勿論当方船乗りではないよ、念の為)。
100tクラスから見た1000tクラスの巨大さと言ったら! ちょうど、軽自動車と大型のダンプカーみたいな落差が有る。 しかも相手は30ミリ機関砲を備えた頑丈な巡視船、恐怖が先に立ち、とてもじゃないが自分からぶつけることはしないだろうと普通は考える。
その時の4隻のポジションが分からないから何とも言えないが、もしかして、すり抜ける積りで近接して、2年前と同じ様に「両船間に吸引作用が働い」たからかも知れないし、その際、もしぶつかってもいいということだったら、(有り得ないことではあるが)いっそのことぶつかって、沈没した方が賠償して貰えると考えたかも知れないではないか!2年前の台湾漁船と同じ様に!
冷静に、レンズを引いて、事態を眺めて観れば、これはオンボロの軽自動車(漁船)と、最新式のダンプ又は警察の装甲車(巡視船3隻)が行く手を阻み、最新鋭・高性能・高スピードで小回りのきくパトロールカー(みずき)が追い詰めるの図だ。
しかも、その「みずき」は第10管所属、福岡海上保安部からの応援派遣である。 この時期、一体何故、何の為に「みずき」はわざわざ応援派遣されたのか? -それは、よくある事なのか? ひょっとしたら、この「捕り物」の為? しかも、「民主党代表選」という、言わば権力の空白のこの時期を狙って?
-等々、もし仮に「裁判」となったら、こういったコトが全て明らかになって来るのだ、しかも国際的に!
考え過ぎと言われるなら、何故この段階で、他の大部分のテープを消去したのだ?
裁判はしないといっても「処分保留」、要するに最終的な結論は未だなのだ。 当然、論理的には元より、可能性としても有り得るのだから、「証拠保全」しておくべきものだろうし、第一その事は、仙谷長官が「テープ非公開」の理由として、此れまで口を酸っぱくして強調して来たものではなかったか?
残ってるのは編集された(手を加えられた!)「44分テープ」のみで、他は消去となると、何のことは無い、大阪地検特捜部とその本質は変わらない、海保の組織ぐるみで証拠隠滅を謀ったということではないか!
即ちこれは、「村木事件」と全く同じ構図ではないか!
ここにおいて、何故「処分保留」だったのか?解かって来るのではないか?
「処分保留」のままだと「テープ非公開」のままー恐らく仙谷長官はそのように読んだのだろう。
ーその読みを逆手に取って、連中は「44分テープ」を公開した。(処分保留である限り、その他の部分をどうしようと関係無い)
「処分保留」が続く限り(政府はそれも中国へのカードと嘘吹くだろうが)、「44分テープ」以外の事実が出て来る恐れは無いー況してや全体の真実は判らない。
-かくして、括弧付きのー「事実」が出て来て、隠蔽されたのは真実である。
(以下引用)
つまり、今回の「事件」をヘリコプターから撮影していたなら、一隻の漁船を4隻の巡視船で捕捉した事件と見えるはずであり、「衝突」は、あくまで、そのプロセスで起きた事となるはず。 そうして、カーチェースの過程でパトカーに衝突しても「衝突事件」とはならぬ様に、本来、これは「中国漁船衝突事件」と呼ばれるべきではないのである。
その事を逆に言えば、「中国漁船衝突事件」と呼び、「衝突」という事実をクローズアップすることによって、見失われたのは全体の構図であり、そこから浮かんで来る<真実>であろう。
これまでだったら追っ払うのが常だったにも係らず、何故今回に限って、1隻の漁船に対して4隻もの巡視船で、しかも何時間も執拗に追廻し、捕捉したのか? -今回の海保の姿勢の異常性が浮かび上がって来るはずなのだ。
初めっから、何が何でも「逮捕」し、「公務遂行妨害罪」に持って行くことが目論まれていたのではないか?と。
では次に、検察の段階である。 果たして、那覇地検は、この事案を「公判」に耐え得ると判断しただろうか?
否である。
考えてみればいい。 「裁判」となった場合、客観的な証拠が極めて重要な意味を持つー殊にこのような国際的に大きな注目を浴びる事件になった場合、原告被告双方が納得する「証拠」が決定的な意味を持って来る。
当然、「44分のビデオ撮影」という日本側からの「証拠」ではなく、600分全てのビデオ撮影、及びGPSのデータ全ての提出が要請されることになるのである。
果たして検察は「600分全てのビデオ撮影、及びGPSのデータ全て」を見たのか?は不明だが、船長は「故意」を否定しているのだし、提出された「証拠」だけではとても「公判」維持出来ない-と見るのが常識だろう。
だとすれば、何れの段階であれ、「裁判」まで至らず、「不起訴」「起訴猶予」、或いは今回同様「処分保留」となった蓋然性は高いのである。 逆に、実際に「裁判」となって困るのは検察ではないか?海保ではないか?-日本の方ではなかったのか? 日中間の緊張の激化で、渡りに船と、那覇地検は船長を釈放したと見た方がいいかも知れないのだ。
これには前例もある。
場所も同じ海域で2年前に起きた「台湾漁船衝突事件」である。
これも似た様な展開を辿り衝突、こちらの方は沈没している。 当初海保側は、ジグザグ航行して、「急に右側に方向転換して」漁船からぶつけて来たとしていた(右左の方向は違うが、みずきとの衝突の酷似)が、船長はこれを強く否定、「GPSのデータを見よ」と主張し、結局海保が折れ、逆に台湾漁船側に「賠償」を支払う羽目になっておる。
今回同様、公務遂行中に起きたものにも係らず、だ。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-133072-storytopic-1.html
ところで、台湾漁船との「衝突」について、事故原因に関し、巡視船と漁船が接近しすぎ、両船間に吸引作用が働いたためとの見解が出されており、また漁船については、「小型船であるため波の影響で船首を左右に振っていたものの、故意による“ジグザグ航行”はなかった」としている。 日本側から「謝罪」「賠償」もしているのだから、この結論は或る程度客観性なり科学的なものであろう。
http://blog.canpan.info/maikohinako/archive/616
今回の「衝突」の真実についても、案外、似た様なものではなかったか?と私は想っている。
考えてもみよう。 漁船は100tクラス、対する巡視船は1000tクラス3隻、200tクラス1隻、計4隻(判ってるだけで)だ。 実は小生、100tクラスと1000tクラス、両方に乗船の経験がある(といっても、勿論当方船乗りではないよ、念の為)。
100tクラスから見た1000tクラスの巨大さと言ったら! ちょうど、軽自動車と大型のダンプカーみたいな落差が有る。 しかも相手は30ミリ機関砲を備えた頑丈な巡視船、恐怖が先に立ち、とてもじゃないが自分からぶつけることはしないだろうと普通は考える。
その時の4隻のポジションが分からないから何とも言えないが、もしかして、すり抜ける積りで近接して、2年前と同じ様に「両船間に吸引作用が働い」たからかも知れないし、その際、もしぶつかってもいいということだったら、(有り得ないことではあるが)いっそのことぶつかって、沈没した方が賠償して貰えると考えたかも知れないではないか!2年前の台湾漁船と同じ様に!
冷静に、レンズを引いて、事態を眺めて観れば、これはオンボロの軽自動車(漁船)と、最新式のダンプ又は警察の装甲車(巡視船3隻)が行く手を阻み、最新鋭・高性能・高スピードで小回りのきくパトロールカー(みずき)が追い詰めるの図だ。
しかも、その「みずき」は第10管所属、福岡海上保安部からの応援派遣である。 この時期、一体何故、何の為に「みずき」はわざわざ応援派遣されたのか? -それは、よくある事なのか? ひょっとしたら、この「捕り物」の為? しかも、「民主党代表選」という、言わば権力の空白のこの時期を狙って?
-等々、もし仮に「裁判」となったら、こういったコトが全て明らかになって来るのだ、しかも国際的に!
考え過ぎと言われるなら、何故この段階で、他の大部分のテープを消去したのだ?
裁判はしないといっても「処分保留」、要するに最終的な結論は未だなのだ。 当然、論理的には元より、可能性としても有り得るのだから、「証拠保全」しておくべきものだろうし、第一その事は、仙谷長官が「テープ非公開」の理由として、此れまで口を酸っぱくして強調して来たものではなかったか?
残ってるのは編集された(手を加えられた!)「44分テープ」のみで、他は消去となると、何のことは無い、大阪地検特捜部とその本質は変わらない、海保の組織ぐるみで証拠隠滅を謀ったということではないか!
即ちこれは、「村木事件」と全く同じ構図ではないか!
ここにおいて、何故「処分保留」だったのか?解かって来るのではないか?
「処分保留」のままだと「テープ非公開」のままー恐らく仙谷長官はそのように読んだのだろう。
ーその読みを逆手に取って、連中は「44分テープ」を公開した。(処分保留である限り、その他の部分をどうしようと関係無い)
「処分保留」が続く限り(政府はそれも中国へのカードと嘘吹くだろうが)、「44分テープ」以外の事実が出て来る恐れは無いー況してや全体の真実は判らない。
-かくして、括弧付きのー「事実」が出て来て、隠蔽されたのは真実である。
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