「村野瀬玲奈の秘書課広報室」から転載。
いい記事なので、いつか転載しようと思っていたが、つい延び延びになっていた記事である。同記事の中で紹介されている選挙関連記事もいい記事だ。
大新聞社の調査では、安倍政権の政策には不満である、という意見が大多数であるのに、選挙では自民党に投票する、という層がこれまた大多数であるという、日本国民はキチガイか、という世論調査結果が出ている。
まあ、頭がモヤモヤしている人は下の文章でも読んで、頭をスッキリさせることである。
なお、国政選挙と同時に行われる最高裁判事の当否評価は、全員に×をつければいい。最高裁判事になるということは、それだけで権力のイヌであることを証明しているのだから。(これは、若い頃に或る友人から教えてもらった簡便な方法である。そもそも、最高裁判事に関する情報をほとんど流さないまま、当日に当否評価をしろ、ということ自体が無茶苦茶である。まあ、毎回全員落選させれば、次々と若い人にポストや仕事の機会を与えるという血液循環効果もある。)
(以下引用)
『2014年12月の衆議院解散・総選挙で有権者はどうすべきか (1)』の続きです。
多くの国民が望まない政策を強引に、あるいはだますように進めている自民党安倍政権の支持率が高いという不思議な現象がありますが、日本人がその現象はおかしいという自覚を持って、望まない政策を進める自民党政権をきっぱりと拒否しないと国民生活は破壊されるばかりであるというのが前回の記事の趣旨でした。
前回の記事では、社会保障、税、原発を例に、国民が望む政策と自民党政治との大きすぎるずれをもう一度指摘しましたが、他にも、憲法9条をめぐる姿勢、特定秘密保護法と呼ばれる不特定秘密隠ぺい法など、そのずれを示す例はいくらでもあります。
さて、自民党政治を否定して、日本の政治の路線転換を図ろうとする時に、どこに投票すれば自民党の勢力を減らすことができるかという問いが来ます。現在の野党勢力として、おおざっぱに言うと、次のところがあります。
民主党
みんなの党
日本維新の会
生活の党
日本共産党
社民党
その他の政党ももちろんありますが、話を複雑にしないためにこれだけにとどめさせていただきます。
私の考えの基本は、自民党政治に不満や不安があるのなら、自民党政治とは別の政治に転換してほしいという意思表示の最もはっきりした方法は、自民党の政治思想や政策から最も遠い政党や候補者に投票することだということです。たとえば、小選挙区、比例区ともに日本共産党に投票するのが自民党政治への不満や不信を意思表示するために最良かつ明瞭です。
こう書くと、共産党や社民党は比例区ではともかく小選挙区では当選の見込みがない、とみんな言うはずです。しかし、民主党、日本維新の会、みんなの党あたりは自民党と区別がつかない議員を多数抱えており、いつでも自民党に妥協しすり寄る勢力でもあります。自民党議員をとりあえず落選させるためにたとえば野党最大勢力の民主党候補に投票するとしても、当選した民主党議員が自民党と明瞭に対決する姿勢をとってくれるかどうかはなんとも言えません。民主党の中にも期待したい候補者や議員がいて、中には私のツイッターのフォロワーになってくださっている方もいますが、野田佳彦氏や岡田克也氏や前原誠司氏のような自民党寄りの幹部がいますから、政党としての民主党への評価はまた別です。
とはいえ、自民党の議席数を少しでも減らすためにという目標を持って、日本共産党に投票せずに当選の可能性がありそうな民主党とその周辺政党に投票する人がいることは現実として認めます。そういう方にはお願いしたいことがあります。それは、民主党やその周辺政党に投票するにしても、それらの政党や候補者、議員に必ず自分の要望をはっきりと電話やファックスやメールなどで伝えて、政策軸を国民生活重視の方向に引っ張ってほしいということです。
たとえば、「消費税を上げずにお金のある人や企業に応分の負担を求める税制にしてほしい」とか「原発再稼働には反対だ」とか「雇用を安定化させることで国民生活を安定させてほしい」とか「特定秘密保護法は日本を民主主義のない戦時体制に後退させてしまうから反対だ」とか、「自民党に改憲させたら日本が民主国ではなくなってしまうから民主党はそれに乗らないでほしい」とか、自分の地元の候補者や議員、党本部にはっきりと伝えましょう。そして、自分の希望に沿わない政治をするなら支持できないということもはっきりと伝えましょう。日本共産党議員にはそういうことを改めて要望する必要もあまりありませんが、民主党議員にはそういうことを要望しつづけないと自民党になびいてしまうからです。
...以上、「2014年12月の衆議院解散・総選挙で有権者はどうすべきか」について今回言いたいことをまとめると、次の三点です。
一。今の自民党政治から転換してほしいと思うなら、その意思をはっきり示す方法は日本共産党への投票である。(そして、その投票は無駄にはならない。下にリンクする過去記事参照。)
二。自民党の落選者を増やして自民党政治に打撃を与えるために、次善の方法として当選しそうな民主党候補などに投票するのはアリ。
三。しかし、民主党候補などに投票するなら、自民党政治はもう嫌だということを電話やメールやファックスではっきりと伝え続けて政策軸を国民生活重視の方向に引っ張り続けることが絶対に必要。(日本共産党支持者が民主党支持者のふりをして民主党に投書するのはアリだと思います。)
選挙のたびに特にネット政治論壇で繰り返される「民主党と共産党の間の選択」で無駄な論争エネルギーを使う必要はないし、そんなことをしている暇はありません。この選挙が「最後のチャンス」だと思わないといけないと思います。
今回の記事で書いていない内容を補う関連記事は次のあたりです。
■多数派や与党に投じられる票こそが「死票」である (2)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4486.html
2013-06-24
■勝利した自民党への投票は確かに「死票」になった
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4509.html
2013-06-30
■共産党への投票を「死票」と思う必要がない理由
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4549.html
2013-07-10
■日本共産党への投票は怖くない(笑)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4576.html
2013-07-15
(↑拍手数、リツイート数、facebookの「いいね」数が私の記事としてはかなり多くてびっくり。)
いい記事なので、いつか転載しようと思っていたが、つい延び延びになっていた記事である。同記事の中で紹介されている選挙関連記事もいい記事だ。
大新聞社の調査では、安倍政権の政策には不満である、という意見が大多数であるのに、選挙では自民党に投票する、という層がこれまた大多数であるという、日本国民はキチガイか、という世論調査結果が出ている。
まあ、頭がモヤモヤしている人は下の文章でも読んで、頭をスッキリさせることである。
なお、国政選挙と同時に行われる最高裁判事の当否評価は、全員に×をつければいい。最高裁判事になるということは、それだけで権力のイヌであることを証明しているのだから。(これは、若い頃に或る友人から教えてもらった簡便な方法である。そもそも、最高裁判事に関する情報をほとんど流さないまま、当日に当否評価をしろ、ということ自体が無茶苦茶である。まあ、毎回全員落選させれば、次々と若い人にポストや仕事の機会を与えるという血液循環効果もある。)
(以下引用)
『2014年12月の衆議院解散・総選挙で有権者はどうすべきか (1)』の続きです。
多くの国民が望まない政策を強引に、あるいはだますように進めている自民党安倍政権の支持率が高いという不思議な現象がありますが、日本人がその現象はおかしいという自覚を持って、望まない政策を進める自民党政権をきっぱりと拒否しないと国民生活は破壊されるばかりであるというのが前回の記事の趣旨でした。
前回の記事では、社会保障、税、原発を例に、国民が望む政策と自民党政治との大きすぎるずれをもう一度指摘しましたが、他にも、憲法9条をめぐる姿勢、特定秘密保護法と呼ばれる不特定秘密隠ぺい法など、そのずれを示す例はいくらでもあります。
さて、自民党政治を否定して、日本の政治の路線転換を図ろうとする時に、どこに投票すれば自民党の勢力を減らすことができるかという問いが来ます。現在の野党勢力として、おおざっぱに言うと、次のところがあります。
民主党
みんなの党
日本維新の会
生活の党
日本共産党
社民党
その他の政党ももちろんありますが、話を複雑にしないためにこれだけにとどめさせていただきます。
私の考えの基本は、自民党政治に不満や不安があるのなら、自民党政治とは別の政治に転換してほしいという意思表示の最もはっきりした方法は、自民党の政治思想や政策から最も遠い政党や候補者に投票することだということです。たとえば、小選挙区、比例区ともに日本共産党に投票するのが自民党政治への不満や不信を意思表示するために最良かつ明瞭です。
こう書くと、共産党や社民党は比例区ではともかく小選挙区では当選の見込みがない、とみんな言うはずです。しかし、民主党、日本維新の会、みんなの党あたりは自民党と区別がつかない議員を多数抱えており、いつでも自民党に妥協しすり寄る勢力でもあります。自民党議員をとりあえず落選させるためにたとえば野党最大勢力の民主党候補に投票するとしても、当選した民主党議員が自民党と明瞭に対決する姿勢をとってくれるかどうかはなんとも言えません。民主党の中にも期待したい候補者や議員がいて、中には私のツイッターのフォロワーになってくださっている方もいますが、野田佳彦氏や岡田克也氏や前原誠司氏のような自民党寄りの幹部がいますから、政党としての民主党への評価はまた別です。
とはいえ、自民党の議席数を少しでも減らすためにという目標を持って、日本共産党に投票せずに当選の可能性がありそうな民主党とその周辺政党に投票する人がいることは現実として認めます。そういう方にはお願いしたいことがあります。それは、民主党やその周辺政党に投票するにしても、それらの政党や候補者、議員に必ず自分の要望をはっきりと電話やファックスやメールなどで伝えて、政策軸を国民生活重視の方向に引っ張ってほしいということです。
たとえば、「消費税を上げずにお金のある人や企業に応分の負担を求める税制にしてほしい」とか「原発再稼働には反対だ」とか「雇用を安定化させることで国民生活を安定させてほしい」とか「特定秘密保護法は日本を民主主義のない戦時体制に後退させてしまうから反対だ」とか、「自民党に改憲させたら日本が民主国ではなくなってしまうから民主党はそれに乗らないでほしい」とか、自分の地元の候補者や議員、党本部にはっきりと伝えましょう。そして、自分の希望に沿わない政治をするなら支持できないということもはっきりと伝えましょう。日本共産党議員にはそういうことを改めて要望する必要もあまりありませんが、民主党議員にはそういうことを要望しつづけないと自民党になびいてしまうからです。
...以上、「2014年12月の衆議院解散・総選挙で有権者はどうすべきか」について今回言いたいことをまとめると、次の三点です。
一。今の自民党政治から転換してほしいと思うなら、その意思をはっきり示す方法は日本共産党への投票である。(そして、その投票は無駄にはならない。下にリンクする過去記事参照。)
二。自民党の落選者を増やして自民党政治に打撃を与えるために、次善の方法として当選しそうな民主党候補などに投票するのはアリ。
三。しかし、民主党候補などに投票するなら、自民党政治はもう嫌だということを電話やメールやファックスではっきりと伝え続けて政策軸を国民生活重視の方向に引っ張り続けることが絶対に必要。(日本共産党支持者が民主党支持者のふりをして民主党に投書するのはアリだと思います。)
選挙のたびに特にネット政治論壇で繰り返される「民主党と共産党の間の選択」で無駄な論争エネルギーを使う必要はないし、そんなことをしている暇はありません。この選挙が「最後のチャンス」だと思わないといけないと思います。
今回の記事で書いていない内容を補う関連記事は次のあたりです。
■多数派や与党に投じられる票こそが「死票」である (2)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4486.html
2013-06-24
■勝利した自民党への投票は確かに「死票」になった
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4509.html
2013-06-30
■共産党への投票を「死票」と思う必要がない理由
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4549.html
2013-07-10
■日本共産党への投票は怖くない(笑)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-4576.html
2013-07-15
(↑拍手数、リツイート数、facebookの「いいね」数が私の記事としてはかなり多くてびっくり。)
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