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徽宗皇帝のブログ

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オバマは去り、ヒラリーが来るか
「新ベンチャー革命」より転載。
中間選挙での民主党(オバマ政権)敗北の意味について、興味深い分析をしている。記事の中に出てくる副島隆彦は、奇矯な言説もすることはあるが、米国政治の分析に関しては、やはり第一人者だろう。彼の分析がなぜ当たるかというと、他の政治評論家と異なり、彼だけが「政治は経済によって支配されている」「米国政治はロックフェラーによって動かされている」という基本を押さえて分析しているからである。つまり、「政治はショーであり、一部の人間の金儲けのために政治は動いている」ということだ。
ヒラリー・クリントンがなぜ前回、大統領にならなかった(なれなかったのではない)かというと、まずオバマにブッシュ政権の尻拭いをさせておくためであった。当然、その尻拭いは不成功に終わる。そこで今度は悪評と共にホワイトハウスを去るオバマの後に、「初の女性大統領」としての期待を受けて、ヒラリー・クリントンが華々しく登場するわけである。
下の予測の中に書かれているように、オバマがデフォルト宣言をして退場した場合、一番の損害を被るのは日本であるが、実際のところ、日本は米国債を売ることをアメリカから禁じられており、日本が米国に貸した金は事実上、すでに債務不履行になっている。つまり、今更日本の富が失われるというわけではない。ただ、日本の貧困が表面化することで、日本社会は今以上の大不況に陥ることになるだろう。(日本の輸出企業が黒字を上げていようが、それが国民に還元されていない以上、日本は今、大不況なのである。それは雇用状況や消費状況が示す通りだ。)


(以下引用)




3.オバマ政権、今後の行方

 さて、前回2006年11月の米国中間選挙を振り返ってみると、このときは、民主党圧勝という選挙結果により、ブッシュ政権内が、共和党系戦争屋(ネオコン含む)から民主党系銀行屋(事実上、ゴールドマンサックス主導)に、実質的な覇権交代が起きています(注1)。この当時は、イラク戦争継続・拡大か、それとも縮小・撤退か、というシンプルな国家課題が選挙の争点であり、米国民はブッシュのイラク戦争にNOを突きつけました。その後、ブッシュ政権を乗っ取っていたネオコン勢力が一掃され、2009年初頭の任期満了まで、ブッシュ大統領はレームダック化していました。

 それでは今回のオバマ政権への米国民支持離反にて、オバマ政権の行方は今後、どうなるでしょうか。本件について、日米関係論の専門家・副島隆彦氏は、2009年初頭、オバマ政権発足時に、オバマは中間選挙までしかもたない、その後、ヒラリー・クリントンが臨時大統領となると予言しています。同氏は、ポスト・ブッシュの大統領選のスタート時点、2007年頃から、次期大統領はオバマになると予言して的中させています。当時はまだ、オバマの知名度は低く、多くの人は、知名度の高いヒラリー・クリントンが次期大統領だと予測していました、筆者もそうでした。

 上記、副島氏の予言を信じれば、オバマは近未来、中途辞任し、2013年初頭の任期満了まで、クリントンが臨時大統領を務めることになります。大統領の中途交代は、暗殺されたJFK(ケネディ)やスキャンダル辞任したニクソンの前例がありますから、オバマが中途辞任することは、十分あり得ます。

4.オバマ中途辞任シナリオ:デフォルト宣言の可能性

 筆者の見方では、ポスト・ブッシュの米大統領は、オバマに限らず、誰が大統領やっても、米経済の回復は期待できないのではないでしょうか、米国経済危機は、大統領のさい配レベルを超えています。米国民は確かに、オバマに期待しすぎたのです。大統領を替えたくらいで、解決する問題では、到底ありません。米国財政の借金が大きすぎるからです。これは詰まるところおカネの問題なのです。

 2008年の米国発金融危機により、米国財政は実質的に、既に破たんしています。副島氏の試算にて、累積700兆円規模にのぼる、日本(政府と民間)のもつ対米債権が返済される見込みはゼロです。巨額の対日債務、そして巨額の対中債務を抱える米国政府、米国金融機関は、日本および中国に天文学的借金を到底、返済できないし、また返済する気も毛頭ないでしょう。

 そこで、もっとも想定されるオバマ中途辞任シナリオ、それが、オバマがデフォルト宣言させられるシナリオです。その責任を取って、オバマが中途辞任するというものです。そして、その後釜として、米国初の女性大統領ヒラリー・クリントンが、自由の女神のごとく颯爽と登場するというシナリオです。ちなみに、ヒラリーは民主党所属ですが、そのスポンサーは米戦争屋ボス・デビッドRFです。したがって、ヒラリーが大統領になれば、ポスト・オバマ政権の実権は、2006年とは逆に、銀行屋からまたも戦争屋に戻ることになります、くやしながら・・・。

 もしオバマ政権がデフォルト宣言したならば、当然ながら、日本や中国のもつ巨額の対米債権はチャラにされます。ただし、中国には密かに、後で、一定程度、補てんすることで話がついているといううわさもありますが・・・。そうであれば、米国デフォルト宣言で大損するのは、わが日本とわれら日本国民のみです。

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